独り、歩む途
この冷える夜に
彼岸花咲き誇る、

土手に白鷺降り立ち
用水路たどりすすむ
のっそりのそり進む

この冷える夜に 
咲き誇る彼岸花群れ

白鷺、脇に息づき進み

 ....
あるもの ふしぎ

神秘ではない
端的に 在る

のだから、

在る本 在るマスク 在るコップ
在る木 在るあなた 在るわたし

内的体験として
それら浮き立ち在る

本とい ....
 会社の正門を出ると横断歩道を渡って右折する
 そこに
 名前も知らない神社がある

 給料日に銀行へ寄る時だけ利用するようになった
 神社の境内のわき道
 一人通れる足幅の草だけが禿げて ....
○「夫婦喧嘩」
お互い口を聞かないでいたら
3月が来てしまった!
外では
梅の花が咲き鴬が鳴いている

○「夫婦喧嘩」
妻のいうとおりには
できない
そうかといって
夫のいうとおり ....
朝の光に華やかな
紅梅の花の群れ、流れて揺れて

意識、うっとりあけてひらき

紅の点描、今や無数無限
朝の光彩を闊達に浴び

光景に溶け入るわたしが居る
夕市の瓶きらきらと冬の詩 凪いでいた
こころは
畑の隅に捨てられた乾いた豆の鞘のよう
燃やされることもなく

冷気の中で目を覚ます
落日よ 
遠く烏たちを巻き込む業火の蕾
咲きもせず散りもせず

ふくれあが ....
鳥かごみたいな
カバンの中に
大切な本を
持ち歩きたい

部屋の隅で
広げた世界を
丁寧に折り畳んだ

それはまるで
スカートの裾を
抑えるように
風の誘いを断った

カバ ....
漬物があれば
白いご飯を美味しく食べられる
最高の組み合わせだろう

白いご飯と合わないもの
探すのは大変だろう

朝は白いご飯と味噌汁がいい
和のものがいい
日本人の体に合っている ....
病み患う少年の
皮膚の裂け目から
沸き溢れる膿、
「うう臭いなあ」と言いながら
自らの口にて吸い取る

白い少女、

想い出す。

あの娘は少女のまま沼に沈んだ
あの娘はその白い ....
その朝が来ても

その明日が来ても

代わり映えのないことよ、



目をつぶってら


  
  
ひっかかるような
にくたい
かかえ
ぬまへ
だれもちかづかない
ぬまへ
ざわめきながら
わきたちながら
ぬまへ

殴り倒す
声、裂け震え
残照のヒビキ
立ち塞がる壁
哀しみ ....
同調圧力は弱いようだ
承認欲求も薄いよ
ところで
耳かきと詩作は似ていると思いません?
ふとした快感・・・ 「ふと」 いい響きだ

情報と金が大海原で泳いでいる
ぼくは釣りはしない
そ ....
生きるため生まれてきたね春の猫 斜光が
百万光年の
斜光が
赤々、
街道沿いの
植木を
染め

もう夕暮れ、

道端に座り
さっきまで
哭いていた神様、
その陶器の肌のような
豊穣な涙に
自らの透明な輪 ....
二月は冷たい熱をまとった光
包まれた小枝は銀色の針金
青々とした空に刺さっている
そして導かれて小さな蕾がこの世に顔を出すだろう

優しかった過去の手を想う
手も語ることはないけれど
私 ....
冬の日差しを背に受けると暖かでした

布のブックカバーはザックリとよい手触りです

賑わう道の際にある私の影の中で

詩集のページを開いてみました

ある詩をゆっくり二度読みま ....
腹の立つことがあんまり多いと
もうただ笑って過ごそうと思う

怒りに任せて喚いて怒って泣いて
それでもなんにも解決しないから
もうただ笑うしかないんだよね

笑ったからってなんにも解決し ....
駅前で
交通遺児のための募金活動を
眺めていて
私の起業家精神に火が着いた
「こ、これだ!」
恵まれないと言えば
私だって相当恵まれない
気の毒この上ない人なのだ
「恵まれない人(私) ....
チンポコを
どうコネくりまわしても
うんともすんとも言わない
第一性欲がない
AV見ても何にも感じない
しかもだ!
食欲もないときてる
この俺から
性欲と食欲を取ったら
一体何が残る ....
自らを
奮い立たせる
{ルビ焔=ほむら}を胸に
我が道を往く 
私たちの地下鉄は地下を進む
地下を進むからいつしか
地下鉄と呼ぶようになった
図鑑で虫の名を当てて遊び
折にふれ季節の果物を食した
軋む音、擦れる匂い
鼓動と呼吸の合間を縫って
 ....
無理をせず好きな仕事に精を出す好きだからこそアイデアも出る

あと少し時間が経てば冬になる気象予報士くしゃみ三回

遠くても買いに行きたいクロワッサン直ぐ売り切れる人気のパン屋

ダム底に ....
●ぼくの金魚鉢になってくれる●草原の上の●ビチグソ●しかもクリスチャン●笑●それでいいのかもね●そだね●行けなさそうな顔をしてる●道路の上の赤い円錐がジャマだ●百の赤い円錐●スイ●きのう●ジミーちゃん .... 駅からの階段を降りると
小さなバスターミナルがあった
植込みか歩道か曖昧なあたりで
蟻たちが作業をしていた
バス乗り場は三番線まであって
各所に行けるらしい
一番線から総合病院 ....
●それでは●明日のあっくんの「意味予報」をお送りいたします●明日は●午前中ずっと意味が明瞭ですが●昼ごろから晦渋となり●午後から夕方にかけて●ときどき意味不明となるでしょう●夜は●明後日の未明まで .... 二〇二二年四月一日 「ホークスビル収容所」


 SF傑作選『ホークスビル収容所』を、ヤフオクで、送料込みで760円で落札。これで、しばらく本を買うのをやめるつもりだ。けれど、1冊、別のシリーズ ....
悲哀がトグロを巻いている
酒も飲まずにやっかいなやつが
これ見よがしの独白を不幸が笑う
瞑ったまま見通し脳内で溺死する

斜陽を浴びて滲む色すらない
沈黙の唇はただ冷たい
獣の思弁よ
 ....
周りは林檎園ばかり
空気はほんのり林檎の香り

種類が多く
食べ飽きることは少ない
赤い林檎は美味しい

貰ったり
あげたり

土日祝日は人でいっぱい
林檎狩の人でいっぱい
静 ....
人間
人生の大半は
寝ているか
働いているか
らしい

つまり
呼吸は
寝る他は
働くための呼吸
だからして
「ビジネスとしての呼吸」
と言うのは
どうだろうと
ちと
 ....
マークアーモンドさんのおすすめリスト(804)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みち- ひだかた ...自由詩523-3-1
漂白して- ひだかた ...自由詩623-3-1
三度目の小径- リリー自由詩5*23-3-1
独り言3.1- ホカチャ ...自由詩4*23-3-1
紅梅- ひだかた ...自由詩12*23-2-26
辞世ではない。02- るー俳句223-2-25
土と銀- ただのみ ...自由詩2*23-2-25
カバンの詩- ミナト ...自由詩923-2-24
白いご飯- 夏川ゆう自由詩623-2-24
いきかた- ひだかた ...自由詩423-2-23
変身- AB(な ...自由詩323-2-23
ぬまへ- ひだかた ...自由詩423-2-22
世間と釣り_耳かきの快感- 空丸自由詩723-2-22
辞世ではない。- るー俳句423-2-22
道端の神様- ひだかた ...自由詩9*23-2-22
しるべ- そらの珊 ...自由詩9*23-2-22
布のブックカバー- 八重もぐ ...自由詩11*23-2-22
笑ってねぇ- 坂本瞳子自由詩1*23-2-21
株式会社ぼきん- 花形新次自由詩123-2-21
私は追い詰められている- 花形新次自由詩123-2-20
焔の道- 服部 剛自由詩323-2-20
地下鉄- たもつ自由詩1123-2-20
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CLOSE_TO_THE_EDGE。- 田中宏輔自由詩8*23-2-20
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WISH_YOU_WERE_HERE。- 田中宏輔自由詩9*23-2-6
詩の日めくり_二〇二二年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-10-31
投身万華鏡- ただのみ ...自由詩3*22-10-30
林檎は赤い- 夏川ゆう自由詩722-10-28
ビジネスとしての呼吸- ルルカ自由詩2+22-10-28

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