路地裏の色なき風の通り道


コスモスの現れて消え君の町


栗拾いひとつぶ持って帰り道


草の絮あしたの風は明日吹く
冬隣電気ケトルが歌う部屋


虫鳴くや猫の目光るほどの闇


パンを焼く窓辺に今日も小鳥来る
、たとえば
君のDNAの配列を此処で見せびらかしたとして
今の世界中に生きている誰ひとりも読みやしない

あれって、書かない方が良かったなと思いながら
過去ログを検索してみると何処にも書 ....
信じてる明日が来ること星月夜


抱きあって傷なめあって冬支度


一人では聴こえなかった虫を聴く
1人ぼっち
そんな孤独を抱える夜
大声で泣ければいいのにね
孤独を噛み締めながら
朝が来ないことを祈る
目覚めても死へのカウントダウンは止まらない
生きていたいという願望
希死念慮は消え ....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく

)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ
 ....
{引用=無邪気な錯覚}
窓硝子の向こう木は踊る
風は見えない聞こえない
部屋に流れる音楽に
時折シンクロしたかのよう

時折シンクロしたかのよう
異なる声に欹てて
異なる何かに身を委ね ....
キッチンの窓白むまで十三夜


流れ星時計の無い国いらない国


虫鳴くや昨日のきみの温もりよ
屋根の下の終わらないうた星月夜


昨日来た手紙は捨てる十三夜


この星の果てをめざした秋の蝶


時の河の流れに浮かぶ木の実たち


「さよなら」と書いたお札でりんご買う
 ....
八月の靴で家路の最後の日


冷たくて甘酸っぱくて八月よ
遠音とてエノコログサのそよぎおり


過去猫は覚えているか小鳥来る


一生をシャム猫として木の実落つ
疲れたけれど
明日も歩こう
疲れちゃったけど
云わないで歩こう
神さま疲れた
神さまだけには
疲れちゃったよ
天と地と
自分だけ知って
明日も歩こう
朝よ
朝露よ
異国の万華鏡よ
熟しきった永遠よ
露は葉を忘れ気化せよ
昼は夜は六月に無窮
を土中で悟れ
なみだは泉川を遡り
辿り着いた源泉
に致死量のヒ素を
さて枯れたふるさと
 ....
{引用=あなたのやさしさは
七日後の月の白い夜に
粉雪のように降ってくる}

あなたはいかがですか
東京の部屋は大丈夫です
あなたへの先日の暴言
はずかしく 項垂れるばかりです

明 ....
東の 海辺の桟橋からは見えない 孤島の白い砂浜
そこに蹲って少しだけ 泣いてみたことがある
二月の 私がまだ 一人のあたしだった頃
夢みるように

泣いてみたことがあるよ
という実話を念入 ....
亡くなったひとを悪くは云うなというお子さまランチ食べ飽きている


父さんは私のこして行ったじゃない一人で先に行ったじゃない


生者との人付き合いができなくて切符ください百年後への

 ....
{引用=なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから

なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから

なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから

な ....
そとのあかるさは
風のように部屋を訪れる
異国の布の隙間からのエトランゼ
誘うように歌いながら

もう春のワルツでなく
初夏、その一歩だけ手前の
ひと時だけの静けさへの{ルビ招待状=いざ ....
自由を持たないおまえを踏みつけて
人は好き勝手に泣き笑い嘆く
おまえの心は如何許りか
見上げるばかりでさ たとえば
人はおまえを道と呼ぶ
やい 石っころ
足元の砕け痩せこけたおまえくらいな ....
殺されるかもしれない
死にたくはない
じいちゃんにもそう言ったばかり
自殺と見せかけて

殺されるかもしれない
死にたくはない
いま神さまにもお祈りします
わたしだけの神さまにも

 ....
私を紙飛行機に折って窓から飛ばす未明
要らなくなった 嬉しい や 楽しい も
それから 負のなみだの源泉 あれやこれや
みんな闇に溶けて
さようなら
けれど朝陽が昇ってそして見る
いく ....
人よりも鳥がよかった身投げして少女は眠るアコヤガイの夜


シャンデリア灯して暮らす深海の秘密を護るための灯台


サカナ族だけが持ってる声帯で唱えると開く海底の門


竜宮に棲む緑 ....
泣きたいほど優しいひとがいて
あるいは いま たったいま
しばらくこのままでいたい
神さまに祈る 明かすと

思春期も反抗期もなかった
そのせいか ふいによぎっても
いつも掴めずに未知の ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
なかなかに人とあらずはビオロンになりにてしかも音に染みなむ


なかなかに人とあらずは詞花集になりにてしかも詩に染みなむ


なかなかに人とあらずは雑草になりにてしかも風に染みなむ

 ....
扉のそとの明るい闇に
つっかけ一つで飛び出すと

石焼きいも屋さんがいた
おいちゃん、わたし千円持ってる
三つあげよう 特に美味しいのを選ぶからね
家には人間は一人しか待っていなかったけれ ....
日没を{ルビ悟=し}る港町の夕市とうその記憶のなかの小母さん


真夜にも止むことのない港町夕焼け市場の冬の日の雪


完璧に息絶えてないお魚のしょっぱいなみだも瓶詰として


暮れ ....
{引用=冬の日の家のある子に布団なく服なく指の肉崩れ落ち} (こういうときに)
いつも見得てくるのは
石っころばかりが転がってる原野
曇っていて 夜ではなくて
怖さやさびしさは ない
色彩の灰色な単調さのなかに唯一
そよぐ一輪のあおい花があって
 ....
鳥は 空を飛ぶ時に
これが自由、って歌うかな
あるいは「不測」と呟きながら?


鳥は 空を飛ぶ時に
羽ばたく権利、って云うかな
あるいは「仕事」と鳴きながら?


淡淡と ぬくか ....
マークアーモンドさんのおすすめリスト(804)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の通り道- もっぷ俳句320-10-9
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屋根のしたの宇宙3- もっぷ俳句220-10-4
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詩と音楽と酒- ただのみ ...自由詩9*20-10-3
時計の無い国いらない国- もっぷ俳句2*20-9-26
屋根のしたの宇宙2- もっぷ俳句320-9-12
八月の不思議2- もっぷ俳句220-8-31
里歌(さとか)2- もっぷ俳句320-8-28
- もっぷ自由詩717-6-6
ひそよそよ- もっぷ自由詩317-5-18
七日後の月- もっぷ自由詩317-5-16
きっとキット- もっぷ自由詩417-5-16
「0513」_五首- もっぷ短歌317-5-13
「窓辺で春を」_なみだ_A-side- もっぷ自由詩3*17-5-11
ひかりの風- もっぷ自由詩717-5-4
すみれ日記_03.31- もっぷ自由詩217-3-31
生きる- もっぷ自由詩517-3-24
すみれ日記_03.19- もっぷ自由詩417-3-19
「真珠の希い」_七首- もっぷ短歌2*17-3-8
Tokyo_Blue- もっぷ自由詩1017-2-20
いたる- もっぷ自由詩1117-2-5
「片道切符」_三首_2017.01.19- もっぷ短歌2*17-1-19
扉のそとの明るい闇に- もっぷ自由詩917-1-2
「港町夕焼け市場」_一〇首_2016.12.21,_27- もっぷ短歌416-12-27
「愛なく暖なく髪はギザギザ」_一首_2016.11.23- もっぷ短歌2*16-11-23
こういうときに- もっぷ自由詩316-11-20
無知- もっぷ自由詩2*16-11-20

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