闇が広がる
殺された光だ
茫漠と冷え切り
意識を占拠する

出て行っては戻って来る
戻って来ては出て行く
真夜中の悪夢
繰り返し繰り返し
穴が開いた虚空
逃走する防空壕
猛スピー ....
    孤立したことがない言論人など聞いたことがない。
                     ─室町礼─
     真の言論は表舞台から消されている。
 ....
花は
花としての言葉を失い
季節もまた色を失う
渡し損ねた言葉があるように
雨もまた
流れてゆくのだろう

春の窓辺を飾るもの
無言の結露
人見知りの鳥たち
か細い茎の名前の知らな ....
弱さを吐露する場所はどこ

高架下、100デシベルの電車音
夜中のグラウンド
水の中

ああ、高架下までは歩くのだるいんだよな
夜にグラウンドに入るのは怒られそうだし
水は冷たいし風邪 ....
山育ちなので 傷は自分で嘗めて治した
月がしだいに瘦せ細り また少しずつ太るのを
薄目を開けて時々見ながら
朽ちた倒木の根元の洞に潜り込み
飲まず食わずで幾晩も

痛みは知りません 傷つい ....
いちばん良いピエロが 震えている

夜の都で知り合った寒い国の人を待って

黒いマスクを着用しているの ダメ?

じぶんにぴったりのじぶんを見つけらるから

朝日が伸ばして ....
ふりかえりふりかえりする炬燵

甘いものを摂ってためいき一つ

もう疲れちゃったなぁお金がないなぁ

遊ぶ 妻と遊び夜と遊び

野菜炒め食べて野菜炒めになってゆく
この優しい
光の午後
すべては許され
ひのひかりに弾けて
緩やかな斜面を
ゆっくり転がっていく 

孤独を受け容れ
決して消えない罪を受け止め
独りの魂が
身軽になり
柔かな陽射 ....
空模様に気をとられ
一冊の文庫を置く

──立原道造は
灰が降るように失われてしまった
わたしたちはすでに
持てない

つくられた戦争や
つくられたパンデミックや
つくられた貧 ....
いつしか昼も夜もなく
ハッカ水にうつろいながら
丸も角もなく
グラスの境界線を忘れて
溶けていたよ

冬の過ごし方がズルくなったね

寒天ゼリーを包むセロファン
あれぐらいに
僕の ....
好きな人に
逢いたくなる
星はいつだって
幻想的な夜を
私にくれる
霊性の滴り、夢の場所
貴女は遠く遥かに居て
輝く星辰を仰いでいる
爆発し続ける星辰を
渦巻く宇宙の生動を

  *

ミサイルが飛び交う大地に
今、幼子の血は流れ
幾百もの積み重な ....
ただのいきものになる
勇気はありますか
  
ただ水を飲むためだけに
目を覚ます勇気が

さっきまで咲いていた
花が萎れてしまった

それは
君のせいじゃない

地球が回ってい ....
薄日の街道を歩いて行く
太陽は見えない
ずっとずっと歩いて行く
薄日の白んだ街道を

堆積した時がまた一時解き放たれる
鳴り響くサイレンのなかで
哀しく蒼白に
踊る子どもたちは
ガラ ....
そしてヒトは何万年もの間争いをしている。
そして
銀河の岸では鬼たちが歌を歌っている。
そして
星々の亡骸に
花を供えて
ひとつひとつの星に
黙礼をしていく鬼たち
そして
失われた
 ....
人間 ──。
ひとことで「にんげん」というけれど、
人によってこれほど違うものかと瞠目したことが生涯に一度だけある。
人種や民族のことをいってるのではなく、
頭脳の明晰さや性格や体力の違いをい ....
昔僕はパリで、運河の上に浮かんでいるドミトリーに泊まっていた。あれは何年前だっただろうか‥。僕は勤めていた会社が潰れて、そういうこともあって、気分転換で欧州を巡っていた。6万と、格安な航空券をネッ .... 二〇一九年八月一日 「人生は物語って、よく言うけど」


物語を白紙にしていく作業が
ほんとうの人生なのかも
って思った。
さっき、マイミクのコメントを読んで
ふと、そう思った。 ....
 *

燐寸一本の囁きで
秘密は燃えあがる
煙は歌い
香りは踊り
時間は灰に
わたしはおしゃべりに



 *

コンマ一秒で宇宙の果てにまで移動したかのよう
喪失の悲しみ ....
ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

ゆっくり春めく街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている ....
夢を炎やしたのか
夢に炎えたのか

いずれにせよそれは炎で
炎えてゆくほどに
   透明な翳りを深め

   深く潜るほどに
   見えてくる星空

遠くからの呼び声

    ....
わたしは日本のテレビを見ないのですがウクライナ騒動があって仕方なく、
ばばっちいものを触るようにほんのちょっとだけテレビをつけてみました。
すると昔、(白黒テレビの時代に)毎日のように放映されてい ....
夕べの夢に旅立つとき
私たちが寝床に置き忘れたもの
微かな哀しみと柔かな吐息と

それから

それは長い道のりでした
今振りかえりみれば
沢山の思い遣りと共感と

それから

 ....
この手で
さまざまな善いこともしてきたししている
この手で
いろいろな悪いこともしてきたししている
この手は
何をしたいのだろう
パンチ?それとも握手

私はこの手と共に生きてきたし生 ....
街の喧騒の中に
身をおいて
使い捨てマスクを脱ぎ捨てると
思い切り息を吸い込み
そして叫ぶ
「オミクロンよ!来るがよい!」
しかし、毎日一万何千人も感染する今
罹ることに大した意味はない ....
Anger is Nothing

Pray than Anger
Study than Play
Hear than Speak
Think than Shot
Know than Do ....
涙目の小学生がやってきました。
「えっ! ロシアが戦争はじめたん? 日本は? ぼくどうなるん?」
「大丈夫」わたしは少年の両肩をしっかりとささえてやりました。
「日本は憲法9条で戦争放棄してるか ....
この夜を
涯から涯へ
列ぶ灯は
ヘッドランプか
テールランプか
川の流れる音が
徐々に大きくなる

山の奥のほうにある滝
大きな音を響かせながら
力強さを感じさせる

ひんやりとした風を生み
夏場は涼しい
冬場は寒さを倍にする

何も考えず滝 ....
スクランブル黄砂店
パチスロ屋の静寂とLED 鋭い不眠 べべの乱れた地蔵に供えられたカラフルな駄菓子 懐かしい夜がいくつかの雲を通り過ぎ 行き交う野ざらしの魂たちが 側溝のゴミ屑を星のように吹き ....
マークアーモンドさんのおすすめリスト(804)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戦場の街- ひだかた ...自由詩722-3-5
メディア、言論人の卑劣さについて_- 室町散文(批評 ...722-3-5
アネモネ- ちぇりこ ...自由詩1222-3-4
弱音吐き- 短角牛自由詩222-3-1
水脈- Lucy自由詩1422-3-1
そういう寒い夜明けね- 秋葉竹自由詩222-3-1
自由律俳句_2022.03.01(火)- 田中恭平俳句122-3-1
白昼夢- ひだかた ...自由詩722-3-1
一冊のむかし- 室町自由詩5*22-3-1
セロファン- 自由美学自由詩122-3-1
五行歌- 夏川ゆう自由詩222-2-28
詩は生きる- ひだかた ...自由詩522-2-28
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そして- こしごえ自由詩8*22-2-28
海上自衛隊横須賀技術学校にて- 室町自由詩422-2-28
昔の幻- 番田 散文(批評 ...222-2-28
詩の日めくり_二〇一九年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-2-28
振り上げた拳で自らを力いっぱい殴る人のために- ただのみ ...自由詩3*22-2-27
ひとり- ひだかた ...自由詩722-2-27
夢のあとさき- 塔野夏子自由詩3*22-2-27
ウクライナのインディアン- 室町散文(批評 ...9*22-2-27
それから- ひだかた ...自由詩722-2-26
私の手- こしごえ自由詩2*22-2-26
満州国承認- 花形新次自由詩122-2-26
Anger_is_Nothing- にゃんし ...自由詩122-2-26
プーチンの肉まん- 室町自由詩2*22-2-26
_- TAT短歌222-2-26
大きな滝- 夏川ゆう自由詩222-2-25
東風- 末下りょ ...自由詩4*22-2-25

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