すべてのおすすめ
卵を割ると中には
砂しかなかった
食べ物を粗末にはできないので
そのまま火にかけると
砂の焼ける匂いがする
今ごろ砂場では妻と娘が
いつまでも完成できない
卵の城を作っていること ....
あの日

粉雪が降っていて
黒曜に閉ざされた狭い部屋

ふたり キャンドルを灯し

薄い毛布にくるまって
しがみつくように抱きしめたね

寒いかい…

ううん、大丈夫。

 ....
 
手のひらにのりそうなぐらいに
ちっちゃくなったあたしの夜を
三鷹の空に解き放した
 
 
 
全ての人々が信じるあらゆる神々へ
あなたがたを信じる人々の心を敬います
信じるその心 ....
 小学校の正門前
 通学路を跨いで並び建つ民家の
 玄関先に置かれる
 バラの鉢植え

 通勤途中に
 つぼみが、
 いつまで経っても
 開かないわ と思っていたら
 その日
 薄 ....
都で流行っているひげ茶です
これはご丁寧にどうも
と、そのような取引があってから
何度か顔を洗って
学校にも行きました
戦争があったかもしれません
泣いて帰って戸棚を開けて
ざざーっと海 ....
お前のことを聞いたのは
つい最近のことだった
婚約者を残して逝ってしまった と

お前はビールが大好きで
出張先のホテルで溺れたと聞いた

お前は技術屋でオレは営業屋だった
オレたちは ....
木橋で出来た小道は途中
宙空で突然に途切れ
もう一歩も踏み出せない
処マデ来た私、
足下に
こんもりと山々の深く濃い緑の森林

ひろがり在りて在りて広がる、

向こう遥か光の海 黄金 ....
回旋塔の葬列を
ひとり
見送る
詩人は今日も
生まれる



遠雷は

私を
弔う
永遠



さようならの後は
何かの
始まりの時
約束を
思い出す
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
ウクライナはもう終わったんですか?
今はパレスチナですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
あの怒りやら涙やら全部
今はパレスチナのものですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
も ....
漂いに雨の降り
彷徨いに晴れ上がり
あなたの瞳に広がる砂漠
水を求め深井戸へ降り行けば

底から溢れ流れ出る思惟の力動線、

直観を掴み取り世界の在り生成するを
体験させ意識化させる認 ....
ソファーに転がって本気でだらだらする
見過ごした(溜まった)ドラマ、映画を一挙に消化する
いつ死ぬか分からない 生死をかけて観ている
続きを観ずに死んでもいいやと思わせたら作り手の敗北だ
缶詰 ....
坂を下りながら考える
答えの出せないあれこれ
ぼんやりと迫りくる YES/NO

一歩ずつせり上がる街
視界の隅に追いやられる空
さざめきが耳たぶを染める頃
わたしは街に均されている ....
太陽の下に立ち
自らの影を踏む
踏んでは離れ
太陽の下に立ち
また自らの影を踏み、

無数無限の直線 伸び交わり錯綜し
僕は蠢く蟻塚の中に堕ち昇り
燃える円 形創りながら眺めて

 ....
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間の瞬間、
貴女のふっと微笑み

希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
在る永遠は
光と ....
水の 
なか
に、
泳ぐ


記憶のなかを
 明滅する光
濾過されて
 蒸留する

西へ、
それから再び東へ
ゆく鳥は
籠を抜けて
飛び去った

 八月の日 ....
 暗いバーで
 黒い服がよく似合った女が
 しわがれた声で私の名をきいた
 煙草とウイスキーの琥珀によどんだ目で
 笑いもせず何故
 私を 見つめるのか

 フロアから這い上がっ ....
刻も戯れも心音も手招いて誘う
こころ あちらへ こちらへ
揺るがして手放す
なみだの群れは押し寄せて 弾き 引っ張る
しなだれる砂 きぬずれの脚
よるの はまゆう



 ....
光の中に在りながら闇を引き摺り、

眩めく暗い情動響かせ
粗くザラツキ激しく
その律動波打ち
赤ん坊のように安らか眠る
夜明け前に誰かが自殺し

光の中に在りながら闇を受け容れ、

 ....
夕暮れ
時 やわらぎ
広大な大地
ぽつんと独り
取り残され
失うもの
もはや
何ひとつ無く
ひたすら自由に

懐いていたもの解き放つ
抱いていたもの解き放つ

)わたしはあな ....
心に雛菊を抱き
淡い光のなか遊ぶ
静けさと均衡保ち

その時を待っている、

記憶のさらに奥から
現れ出る瞬間の光景
肉体から離れ出た魂
というリアル、
意味は枯れていき
永遠の ....
豆腐は木綿の方が好きだ。同時に、現政権は嫌いだ。
微塵切りにした葱をのせ、ポン酢を垂らす。
降ってくるのは雨。
湿った土。

子どもの頃も子どもなりに世間と折り合いをつけてきたが、

生 ....
 シャッターを落とす
 あのざっくりとした硬さ
 断ち切り目に
 憧れた子ども

 これっきり然とした震撼も
 つかの間フイルムを失うと
 空間に倣う
 一度きりのはずの人生で
 く ....
新潟県三条市にある
自動車博物館を訪ねたのは
展示車両に乗り込むことができるから

昭和の自動車に囲まれた僕の心は
小学生に戻っていた
これは横田先生の日産バイオレットだ
二瓶先生のブル ....
わからぬ奴には
何をどう言ったってもわからぬ
わかる奴には
一言でわかる。と
Roさん人さんは言ったかな、ね


感じる
ということが出来る
ことが
ありがたく
嬉しい


 ....
あこがれとあきらめは一本の棒の両端だ
わたしはあきらめを手に取って
虚空の真中を指し示す
逆ではだめだ 間違っても
あきらめこそがあこがれを純化し
手遅れだからこそ輝きは増し加わる
処刑台 ....
おふとんとわたくしの
さかいめがおぼろげ

すなのこまやかさで
ぬりこめられて

まぶたをきちんと
とじたまま

きょうのしごとについて
まとはずれなだんどりをくりかえす

お ....
水べりあり ゆだら、蛇がぬたりとして
胸の藍玉 そして 三つ指がちらちらと舌をだす
ニケの首を持つというアナタはいまごろ

壁の凹凸に型番を調律し埋めていくだけの
今夜の寿命を、幾らかで提示 ....
サーカスが 人を見ている
見られる花は 全て疑問符
魅入られた弾丸 つと笑う

笑う 想いを、誰も嬉しいとしてくれない
違う 幻想しちゃう 衆人環視
引きずれ 痛み 鮮やかに保つ
よく見 ....
雨どーどー
雨どーどー

雨粒 ばしばし
蛙さん
まばたき ぱちくり
ああ
腰がうかんじゃう
蛙さん
ぼんやりすると
流されますよ
蛙さん 蛙さん
どうする 蛙さん

雨ど ....
Giovanniさんの自由詩おすすめリスト(463)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卵の城- たもつ自由詩8*23-12-28
冬のアダージョ- レタス自由詩7*23-12-26
sayonara.com_71-80_- AB(な ...自由詩623-12-26
冬のばら- リリー自由詩4*23-12-26
ひげ茶- 春日線香自由詩623-12-26
訃報- レタス自由詩11*23-12-25
意識の光景15- ひだかた ...自由詩823-12-25
※五行歌_三首「詩人は今日も_生まれる」- こしごえ自由詩4*23-12-25
糺の森。- 田中宏輔自由詩18*23-12-25
ウクライナはもう終わったんですか?- 紀ノ川つ ...自由詩10*23-12-24
詩想51- ひだかた ...自由詩7*23-12-19
人生の彩- 空丸自由詩723-8-1
- 夏井椋也自由詩6*23-8-1
THRAK_3- ひだかた ...自由詩523-8-1
Fog(改訂)- ひだかた ...自由詩523-8-1
八月の幻影- ryinx自由詩11*23-8-1
黒い波- リリー自由詩9*23-8-1
潮夜- 唐草フウ自由詩10*23-8-1
穏やかな飛翔2- ひだかた ...自由詩323-7-31
おかえりなさい- ひだかた ...自由詩7*23-6-3
心に雛菊を抱きながら- ひだかた ...自由詩4*23-6-3
通行人2- 空丸自由詩423-6-3
カメラ- soft_machine自由詩8*23-6-3
ミニカ360- イオン自由詩3*23-6-3
※五行歌_四首「わからぬ奴には_何をどう言ったってもわからぬ ...- こしごえ自由詩4*23-6-3
転生の樹- ただのみ ...自由詩2*23-6-3
おふとん- 日朗歩野自由詩14*23-6-3
嘴も駈け千鳥足で翔ぶ- あらい自由詩223-6-3
サーカス_ガンズ_銃と薔薇- soft_machine自由詩223-6-2
大雨_田んぼ- 日朗歩野自由詩3*23-6-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16