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霜月
本当に霜でも降りそうだ。

昼間の怒りの感覚と
冷たい夜との温度差で
自分の頭が軋むとき

暗闇で虫が鳴いているのが聞こえた。
コロコロと。

お前達の行く先は
冷たくなる ....
たとえばきみを大切におもうこと
難破する世界では猫ときみだけが
僕の救いなのかもしれないのだ

神田神保町一冊100¥のコミック
表紙の朽ちかけた神霊全集と世界地図

ひとの周波数は様々 ....
不思議であった
私の前にはいつも道があって
そこをしずしずと歩いている
ホウの葉とサワグルミの、落葉の上を
ソフトに足を進めている
まったくなんの期待もない山旅に向かったのだった
ただ、歩 ....
孤独である
関係を全て切断し
諦めている、静かに
幸せとか不幸せとか

ただ驚くのだ、
世界に自分に詩に一日に

オドロキは転がっているから
至るところに

オノレが在る、セカイ ....
ありもしないものについて ではなく
まずは
今日食った飯の話でもしろ

今日の飯は 実は
昨日もう食ってしまったので
どこにもありません
答えながら明日の方を見ると

どう見ても背景 ....
感覚する、
風の通り道、雨の匂い
そのたび新しい自分がいて
ぼくは大きく両手を広げる
この広大な地球の上で
この肉体を抱えながら
笑っている泣いている
すべて愛しい日常些事
一つ一つ噛 ....
在ることの
謎に触れたとき
ウォーターと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

ウォーターを
感じて、感じて
独り大地を
舞い踊る
 ....
今日ワクチン接種二回目
るんるん気分にはなれない

副反応予想は
発熱倦怠感

1回目はちまたの噂通り
接種した方の腕の痛み凄かった

予約した病院の看護婦さん
白衣の下着透けてた ....
湖から起き上がって、ぼくは
茨道をつたい 家へ戻る
ずぶ濡れを日に干し
風通しをよくする
微睡めばどこからか 歌が聞こえる
あのとき一緒に聴いた
貝殻の奥の
ぼくが同じ音で応えると
ミ ....
今日が明日になると 
昨日になる
明日は今日になってしまうのさ

当たり前の事が当たり前に思えなくなると
面白くなるんだよ

当たり前に笑っちゃおうよ
逃れ去っていく
逃れ去っていく記憶の
その核心を掴もうと
広がる鉛の海を泳ぐ、泳ぎ続ける
 
 失われた薔薇の花と団欒
 終わった関係と更地
 虚脱の時を刻む秒針

静まっていく
 ....
夏は、アスファルトの匂いがする
横断歩道が、浮雲の橋だったりする
昨日は夕陽が夢のように綺麗な絵画をみた
眠れてなどいない、ただ透きとおっている

血まみれのイノシシが
ビルの間を ....
      わたしは考える
      寂寥について
      独り寝について
      細胞のひとつひとつに
      寂しさや孤独、不安が
      住み着いているのだ
  ....
人生が二度あれば
いつもとは違う答えを
出せる気がする

力を残しておくのは賢いけれど
僕が倒れても
君を支えたいし

草の中に眠る
戦士の腕は
三日月を抱いて
不安の色を消した ....
夏は静かな川遊び
彼岸に逝く人
此岸に来る人

水の流れは絶えずして
海の潮を落としては

彼岸から此岸まで
川から河童もやって来る
夜の河を渡り、
艶やかな曙光の漏れる
真っ暗い雲の拡がりをただ眺める
漸く拳大の握り飯を噛り、
竹筒の水を飲む。

水は、化粧の匂いがした
ふと剣鉈を抜いてみたくなった
微かに残った夜 ....
善人と言う文字に違和感を感じてしまうのは
俺だけか

それは多分俺が善人の範疇から外れているからなんだけどさ

善い事ばかりするから善人なのか
たとえ善い事しなくても
とりあえず善い人に ....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る

(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)

湖は波一つ立てず
こちら ....
猛々しい暑さ、
眩み包み込む
この夏の午後に
園庭は発光し
微睡む午睡の子供達、
ルウ ルウ ルウ
夢の中で
歌っている

通り掛かる街角で
不思議な三角や五角形
浮かんでは消え ....
ひろびろ青がひろがって
鳥の群れが行き過ぎる
街は熱波に曝されて
子らの午睡を浅くする

  *

ちから抜けちから抜け
胸にわだかまる不安感を
呑み込みおれは街を行く
こんなにひ ....
空いっぱいの大きな薔薇が咲く
   
君はその下で
黄色い鳥を撫でながら生活する
   
きれいな薔薇には棘があるので
二流の悪魔なんかには
とても触れやしない
   
幸せになれ
 ....
『沢村忠、知ってるか
「キックの鬼」で
漫画にもなったんだけどな』

『俺もキックボクサーだったんだけど
ブームが去ってしまって
試合も組まなくなったから
地元に帰ってきて
トラックの ....
何もない交差点
小学校のプール脇に位置する
小さな静かな夜の交差点

闇に溶けた
黒のワンボックスカー
その周りに五、六人の男女
小さな声で
今日を振り返ったり
明日の予定を話し ....
食べごろかな
そろそろいいころじゃないかな
独り言を重ねながら
ホットプレートで

今夜は焼肉
ワイワイガヤガヤ
人の声は全くしなくても
ワイワイガヤガヤ
具材たちは小気味よくや ....
いつからわたしの体に紅い血が流れ出したんだろう
一度流れ出したら
とまらない
とまらない
とまらない
とめたら
お終いになるだけだし
振り出しには戻せない

充たされない思いがたえず ....
私の家だと思っていたものは
貴方の家でもありました
「お帰り」と聞こえた気がして
戸を開けて目にしたものは
みんな知っているものばかり
なのに
みんな
私を初めて見るような目をしてた
 ....
急がなきゃ。
と思うのだけど暗い。
思うように進めない。

 あたりはいちめんの草むら、猫じゃらし、
 ときどきひょいとバッタが飛ぶ、
 川の向こうには何かが明滅している、しかし
 その ....
炎につつまれて
咲いたのだろうか
悪夢にうなされて
散ったのだろうか

頭を垂れる姿は
動物のようでも
壊れた傘のようでも

水の真似をすればいい
高いところから低いところへ
流 ....
いつかよんだ
すてきなしょもつのなかの
どこか
いこくのひろばには
しゅろのきと
みなみかぜと
なみのおとがありました
だれかさんは
ひとりぽっち
そして
まんげつでした
さあ
 ....
だれにだって好もしいものはある
それをつまんでちっちゃな卓に載せ
しげしげと眺めてみればいい
むこうだっておんなじことをするだろう

そのとき
好もしいものをえらぶとき
虚飾は無しだ
 ....
Giovanniさんの自由詩おすすめリスト(463)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コロコロ- asagohan自由詩421-11-3
ちいさな宇宙にて- 梅昆布茶自由詩1521-11-3
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連鎖状- いる自由詩421-10-17
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ウォーター- ひだかた ...自由詩14*21-10-12
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お伽の報い- 凪目自由詩121-8-22
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海底の街- 秋葉竹自由詩521-8-2
揺るぎなきもの- 石田とわ自由詩9*21-8-1
人生が二度あれば- ミナト ...自由詩321-8-1
夏休み- ひだかた ...自由詩921-8-1
苔の滝- atsuchan69自由詩8*21-8-1
善人と言う文字に- こたきひ ...自由詩321-8-1
ターコイズブルーの湖、三つ- ひだかた ...自由詩721-7-31
夢の中で- ひだかた ...自由詩621-7-20
青い街を行く- ひだかた ...自由詩15*21-7-16
聖なる呪い- やまうち ...自由詩421-7-15
問題は、明日の朝- 板谷みき ...自由詩4*21-7-15
何もない6月の交差点- komasen333自由詩1*21-7-14
ジュ~ジュ~- komasen333自由詩2*21-7-14
蛇口をひねったら- こたきひ ...自由詩421-7-14
ワクチンの詩- 妻咲邦香自由詩321-7-13
暗い道- 佐々宝砂自由詩3*21-7-13
新しい花- やまうち ...自由詩121-7-13
おまえはいつかおもいだすはず、あれらたくさんのものがたりを- 道草次郎自由詩321-6-10
だれにだって好もしいものはある、さあ- 道草次郎自由詩321-6-10

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