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AB(なかほど)

 
手のひらにのりそうなぐらいに
ちっちゃくなったあたしの夜を
三鷹の空に解き放した
 
 
 
全ての人々が信じるあらゆる神々へ
あなたがたを信じる人々の心を敬います
信じるその心を敬います
 
 

飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった
 
 
  
それが蛍というのなら、
それは確かに儚いものだが
そんなにきれいに消えてしまうものでもない
 
 
 
世界の涙に溶けそうな雪々に
足跡をつけて行く
その足跡もすぐに消えて行く
 
 
 
きりのいいところで
ひとやすみして
寝ることにするよ
 
 
 
今日旅立ったものへ
明日旅立つものへ
降ってくるものに包まれていつかぼくらも
 
 
 
ちょっと散歩してくると言って出てゆく君
その背中にさよならと言って
僕のほうが消えてしまいそうだ
 
 
 
思いは言葉になったり
ならなかったりしながらも育つもので
一生は夢のようです 
 
 
 
A train crossing the Milky Way
is
forgotten, forgotten, forgotten
and has gone.
 
 
 


自由詩 sayonara.com 71-80 Copyright AB(なかほど) 2023-12-26 20:26:03
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