すべてのおすすめ
鈍い痛みを抱え
月も氷るこの冷夜
紡ぎ出される救済の
余りの味気なさに
呆れては
ぽつぽつと辿る
情念の
小さな鏡に反射する
忘れ去られた純情に
身悶え七転八倒する

消失した記 ....
……おいで……、……オイデ……たたたたたっ、
    ざ……オイデ、……おいで……、

だれ、

そうして目を、覚ました、厭わしい、あんなにハラリと逝くことができたのに。

よく仲間とし ....
三面鏡に映る空が分断されて寂しそうなので
4年ぶりに宝くじを買いました
僅か数枚のコインでも手に入る世界
ケチャップは暗い夜の色

手を振ったら何もかもが終わってしまう気がして
ずっと背伸 ....
繰り返し
欠伸と不安のうねり、

繰り返し
安定剤と躁鬱のうねり、

あるモノあるモノ
切迫し

また夜が来て夜深まり
私の宇宙を横切って
闇夜の混沌充溢し
指揮系統の不在 
 ....
あなたの詩にはどこかしつこいところがある

押し付けがましいところがある

詩なんかぜんぜん読んだ事もない人にそう言われたことがある

あ、ちがった

あなたにはどこかしつこいところが ....
開いた本の頁が
ほんのり茜に染まる頃
太陽は傾きながら爆発し続け
西空はやがて色彩渦の奔流となる
わたしは本から顔を上げ
地上の夕べの目眩く一瞬を
遠退く意識に刻み込む

夜闇が忍び込 ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして浮き立ち
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う、
 ....
訪れる
時はじんわり
湧き出づる
そうして私は橙の
脳裡の懐かしい光に包まれ
生きている、生きている
くっきり浮き立つ輪郭と
物という物が発散する
確かな響きに包まれて
活きている、 ....
僕の空腹はぼくのものだ
ときどきカップ麺を要求するけど

必要は最良の教官ではあるが
不必要はより甘美な憩いなのかもしれない

罵り言葉でもないが
地獄に行こうぜ

僕みたいな人間の ....
此処は何処よりも静かで
憎んだら自分が駄目になる
森の奥、新緑のラグーンが囁く
「もういいんだよ」
その声は耳に届かなかった
届いても降りて来なかった

自由という名の劇場
戦いはまだ ....
目を閉じても町の喧騒は消えない。景色と化した窓に映る木々や魚の群れを、誰にも説明できずにいる。

ここも昔はそうだった。

としか言えない。
よいものがよいというのはすてきなスギ木立だね
そうそうフィトンチッドというのでしょう
なつかしくそれは善意のまるで濁点だから
それがそうあることは
いよいよ意味の肌気を脱ぎ始めるというもの
 ....
空虚が扉を叩くので
愚かにも私はまた、
鍵を開いてしまうのです

生まれたての悪魔は
私の恋人達を連れ去っていきます
暫く経てば私を忘れて
皆幸せに暮らすのでしょう
(きっともうすぐ春 ....
生きてる事に意味なんて求めて
探し歩いたりするから
苦しくなったり辛くなるんだよ

生きてる事に意味なんてないよ
第一そんな厄介なものいらねぇよ

鶏見てみろよ
卵産まされ
肉は食べ ....
赤黒く
どろんと上がった
月女
生きたいのか
死にたいのか
麻痺した地平を
遥か掠め
永久なる灯火
求めさ迷う

生かされているから生きるのか
生かされているから生きるのか!
 ....
かってに窓をたたく
うるさい木枯らしたち

寒波がいったい
僕に
何の用があるのだろう

ヒューヒューと
何かを叫ぶのは

よほどの事が
あるに違いないけど

ただでさえ眠れ ....
HRの時間になると
黒ヒョウが教室に入ってきた
あ、代わったんだ
担任の交代は初めてではないので
生徒らは慣れっこだった

まさか黒ヒョウだとは
黒ヒョウは静かに
教室を歩き回る
 ....
{引用=予想図}
わたしの人生の尺に
息子の人生の尺はまだ収まっている
わたしの息子への関心は非常に大きく
息子のわたしへの関心はそれほどでもない
{ルビ直=じき}に息子の人生はわたしの尺か ....
太陽がある
親しい間柄みたいな

焙じ茶がある
ぶら下がったわらじのように

雲がある
どこかしらコロボックルめいた

心がある
カラスアゲハの長い舌みたく

そして 詩があ ....
あの巨大地震に襲われたのは昼の二時頃だったかな
この国の民は地震慣れしてるから
最初は またかって軽くみてたけど
揺れが凄くておさまらない

俺は
その時働いていた製紙会社系列の工場の中で ....
鼻歌は
ド♯がどうにも上手く出せなくて
メロディーは誤植した看板みたいになった
でもギャラリーなんかいなかったし
空は穏やかに晴れていたから
俺としてはそれでも悪くはなかった
良く出来た結 ....
たどるように

消えるように

すてるように

流れのように

いっさいはながれ

はがれかかったかさぶたは
なかなかとれない

生命線

銀河鉄道

黙殺を超え
 ....
新年の夜が深まり
姿を持たぬ思考たち
五感の縛りから解き放たれ
星空の下で踊り出す
遠い過去へと遡行する
魂の営みの始まりだ
透明な窓辺で落ち合って
僕ら、それぞれの旅に出よう
肉を携 ....
現実から逃避したくて
今はやりの動画サイトにはまってる

現実から逃避したくて
今はやりの音楽のお気に入りを繰り返しくり返し聴いてしまう

コロナの風邪も
低収入の生活レベルも圏外にして ....
ふと 命綱を切り離した
白く照らし出された地上に満ちる禍は
無関係のまま皮膚に調和した

昔は幸せでも不幸せでもなかった
路傍の刹那は
ありのままでいられると 凱歌を放った

ふと 命 ....
世迷言のたもうと言われても
心のまま、心のままよと
思うて来たのみにて

何か間違うたのか
そりゃ何かは間違うたろう

日ノ本の国の
日が昇ろうと沈もうと
何をも感じられぬま ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ

慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど

やっぱり耐えていくしかない、んだな
 ....
暮れの静謐に
冷えた心の寂寥
抱え込み

うっとり
裏庭に
踏み入れば

赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花

此処に冬の
季節の快楽
眩めいて

佇む
己、
何 ....
{引用=道程}
一つの結晶へ
近づくほどに遠ざかる
道程の薄闇
ああ目を凝らせ
不安を透かした薄皮を
一枚また一枚と剥離させ
焔のような白い裸婦像が
現の真中の空ろを炙る

  * ....
ガラス越し
ひとつの思い出が横切る午後
指をのばしてももう届かない影よ
その横顔はいつか見たシネマ
唇が動いて――と言った

    
    蒼いカモメの夢を見た
    夜明けの波 ....
Giovanniさんの自由詩おすすめリスト(478)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
荒れ地- ひだかた ...自由詩421-2-16
春の会話- 田中修子自由詩14*21-2-16
オムレット- 妻咲邦香自由詩321-2-15
闇夜- ひだかた ...自由詩4*21-2-15
裸の王様- 道草次郎自由詩9*21-2-15
夕べの一瞬- ひだかた ...自由詩421-2-15
在るものの開け- ひだかた ...自由詩721-2-12
イキテイル- ひだかた ...自由詩821-2-11
二胡- 梅昆布茶自由詩1321-2-9
プロポーズ小作戦- 妻咲邦香自由詩4*21-2-1
生命の息吹- 武下愛自由詩1*21-2-1
尾びれうつくし- 道草次郎自由詩2*21-1-31
孤独の成り立ち.二- 瑠王自由詩721-1-31
生きてる事に意味なんて- こたきひ ...自由詩721-1-31
月女- ひだかた ...自由詩521-1-31
寒波の訪問者- st自由詩521-1-31
担任代行- やまうち ...自由詩321-1-4
哀愁の強行軍- ただのみ ...自由詩7*21-1-3
シロツメクサの朝露に似て- 道草次郎自由詩121-1-3
明け方の空に夕暮れの空に- こたきひ ...自由詩421-1-3
ブルースを殺(バラ)せ- ホロウ・ ...自由詩6*21-1-3
- 道草次郎自由詩321-1-2
新年に- ひだかた ...自由詩8*21-1-2
現実から逃避したくて- こたきひ ...自由詩521-1-2
これっぽっちのさいわい- 天寧自由詩4*21-1-1
カムイペッ/ア・カムイチェㇷ゚- AB(な ...自由詩420-12-31
美学- ひだかた ...自由詩920-12-21
冬の薔薇- ひだかた ...自由詩420-12-12
隠喩のような女たち- ただのみ ...自由詩2*20-12-12
冬のシネマ- 石瀬琳々自由詩11*20-12-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16