街を歩くと背中ばかりだという
マッチ売りの少女が死んでいる通りを過ぎ
崩壊したまま放置された幸福の王子の像の前で待ち合わせしてる
みにくいアヒルの子のように{ルビ悄気=しょげ}てるお前が{ルビ愛 ....
焼きたてを言い訳にして明日の朝食べるはずだったメロンパン喰う 沼のほとりにあなたは立って
覗き込む
濁る水底
揺らぐ藻の影
素早くよぎる魚の気配に
煌めく泡が
まっすぐに
昇ってくるのを待ちながら

言葉の淵にあなたは立って
覗き込む
尾び ....
お喋りして良いかしら
もしもある女性が心は男性だったとして
でも同時によ
同性愛者だったとして
男性を愛したとする
すると
そとからみれば普通の異性愛者と見えるでしょう?


北 ....
あの季節
自分のからだから、言葉がはがれ落ちてくのを
見てた

のりに浸した活字みたいに薄い
僕のなけなしのロマンチックを
きみの目がやさしくピンセットで
やわらかな原稿用紙に押さえつけ ....
西側の二脚の椅子に
座っていた
子らは
ふくふくと育ち
ようようと三月へと出かけていった

つながったひとつのベンチに
結果 残されたようになった
夫婦は
横に座って
同じ景色を眺 ....
ある聖夜ふと訪ひし教会に
聖誕のミサいかしくも
執り行へり鐘や鳴りつつ
我は信徒にあらねども
珍しければ連なりて
慣れぬ祈祷にしばし参じぬ
司祭は儀式進めたり
謝祷交はして会堂の
時説 ....
出来るでしょうか
目に見えない心を磨くことなど
出来るでしょうか
形のないものを磨くことが

かつてある食品会社が
「水を磨く」と言いました
大河の水は汚れています
池の水も汚れて ....
寒すぎるサーバー室で眠った彼は
真冬に新月で小指を切る夢を見た
次の朝になって彼が目覚めると
世界の半分が失われていた

空腹の彼はコードで繋がったまま
駅前まで歩いて喫茶店に入った
注 ....
和歌や短歌などについて まったく経験のない私が、節分祭と名をうち
無謀にも 五七五で
ポイントなしの レスをつけさせていただこうという企画をやらせていただきました。
クレームを お茶目な節分祭は ....
今日は悲しい

失敗は誰もが怖い

高い理想をもつからこそ
プレッシャーに押しつぶされたり

完璧な自分を想像するからこそ
同時に崩れてしまう恐怖に襲われる


空想の中の世界は ....
都合の悪いことや
不快なことは
予め伏字にするという
配慮が
いつからかこの国では
行きとどいているので
よほど気をつけていなければ
事実は見えない
まして
事実を都合よく見誤ろうと ....
【人間】
初めてのアルバイトは中学1年の冬休みだった。
親戚の雑貨店でのレジ打ちの仕事だった。
年末のある日、事件は起きた。
その日の昼食後、レジに戻ろうとしたら、おばあさんが
お茶碗を買い ....
いのちの素描 
躍動の結晶を背景に
白い天啓の不規則性
欺くように舞って

――つめたい耳たぶに腰をかける
   そとには沈黙が降り積み
   うちには言の葉降り積む

  
   ....
盗まれることを見越して上履きに即効性の毒を塗ってる 道化者
僕はただの小心者
小心だから
嘘をつく
ばれるに決まっている嘘を

はじめはうまくいっていた
あまりにも
うまくいきすぎて
引き返す道を失った

ばれるのが
怖くて
 ....
笑えなくなった私のために
夫が遠い町から
戻ってきてくれた
他愛ないお喋りで
笑わせてくれた

眠れなくなった私のために
遠い町から戻った夫が
隣で眠ってくれた
寝息…そしていびき
 ....
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる

モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている

母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で

白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
舗装された道のうえでぼんやりと月を見あげた瞬間、
すべてが間違いのようになってしまった気がした
ムリに泣こうとしても何もでてこなかった
きっとひどい顔をしていた
夜なんだから照らさないでくれれ ....
寝る 起きる 空に鳥
齧る 飲み込む 赤いリンゴ
出かける 帰る 銀色の鍵

当たり前の
こんな普通が
何よりも大切な
あなたのものがたり
夜の風に呼びかけられて
居心地の良い部屋を捨てる
駄目な方へと向かう本能
どこかで赤ん坊が泣いている

綺麗な花を上からのぞいても
ダ・ヴィンチの要塞都市を連想する
そんな思考に石を投げ ....
紅梅の下フルートを吹く少女 春耕や農夫のヒゲとサスペンダー 初めての学芸会は
サルカニ合戦の
蟹の役だった
いとこのよっちゃんは
猿だった

元の話は
硬い青柿をなげつけられて
つぶれた蟹の卵から
子蟹が出てきて
助太刀を得てみごとに
親 ....
自分の心が辛いとき

自分のことばかりを考えないで

誰かのしあわせを願ってみよう

すこし 息もできるようになるから
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....
紅梅やショコラトリーの招き猫 公園で拾うシケモク春の猫 決して種は撒かれまい

おいしいお水はもらえまい

甘い思いもないだろう

けれども自由はありったけ
おはよう
今日も生きている私へ
重い身体を起こし
薬を飲んだら
また眠る私だけど

私もちゃんと
明日のために生きている
tamamiさんのおすすめリスト(931)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もうひとつの童話- ハァモニ ...自由詩5*14-3-1
_焼きたてを言い訳にして明日の朝食べるはずだったメロンパン喰 ...- 北大路京 ...短歌314-2-28
沼のほとり- Lucy自由詩19*14-2-28
サークル「群青」_課題「紫」_『赤と青の間』- 木原東子自由詩7*14-2-27
ポエム- ユッカ自由詩614-2-27
二月は未来を調整します- そらの珊 ...自由詩17*14-2-27
聖誕祭- 織部桐二 ...自由詩3*14-2-27
磨く- イナエ自由詩22*14-2-26
ある朝- 自由詩1214-2-26
★三月三日_雛のお祭企画のお知らせ。★追加の連絡事項がありま ...- るるりら散文(批評 ...11+*14-2-26
悲しいのは今日のこと- 葉月桜子自由詩414-2-26
配慮- Lucy自由詩24+*14-2-25
アルバイトの備忘録- ichirou自由詩19*14-2-25
二月・北国では- ただのみ ...自由詩16*14-2-25
盗まれることを見越して上履きに即効性の毒を塗ってる- 北大路京 ...短歌214-2-25
ピノッキオ- Lucy自由詩11*14-2-25
ありがとう- 森川美咲自由詩3*14-2-25
舟の儀式- umineko自由詩21*14-2-24
満月みたいな街- ユッカ自由詩514-2-23
「ものがたり」- にかほ  ...自由詩414-2-23
夜の風- 自由詩1314-2-22
紅梅の下フルートを吹く少女- 北大路京 ...俳句714-2-22
春耕や農夫のヒゲとサスペンダー- 北大路京 ...俳句414-2-22
勧善懲悪- Lucy自由詩13*14-2-22
こもりうた- にかほ  ...自由詩2+14-2-22
【_私の履歴書_】- 泡沫恋歌自由詩37*14-2-21
紅梅やショコラトリーの招き猫- 北大路京 ...俳句214-2-21
公園で拾うシケモク春の猫- 北大路京 ...俳句314-2-21
雑草- もっぷ携帯写真+ ...3*14-2-21
おはよう- 森川美咲自由詩6*14-2-21

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