夜店の風鈴のように
蔓棚から垂れて枝にぶら下がり
秋風に吹かれている卵
茶色く毛羽立った上着の中は
半透明なグリーンの輝き
物珍しさと
手間の掛からない栽培が
流行を呼び
夏は陽 ....
人々のイスラムの祈りに耳を澄ませば、イスタンブールの人々の生活が、
静かな景色が僕の胸に沁みこんでくる。
ブルータイルで彩られ巨大なドームとミレットを持つ、
ブルーモスクは優しくイスタンブールの ....
僕はトルコ旅行という幻想を見た。
古いジャーミィーの横にあるカフェでカウンターに座りトルコ人のおじさんと話す。
店内は薄明るいが、外の空は薄暗く、空気は垂れ込んでいる。
僕はコミュニケーションを ....
鳥たちが
羽ばたいて
赤子たちが
目を覚ます
鳥たちが
暮らしていたことなど
赤子たちは
知らずに育む
無邪気な勝ち誇りは
なぜだか咎に似て
無意識な寝息は
伝い聞く 幼 ....
そのままぼくでいると
なんだかなにかが足りない気がして
こぼれないように
あふれだし過ぎないように
カビの生えたノートに
書き殴ったたくさんの文字
そこにたくさんのぼくが
かくれひそんで ....
抜け出すことのできない日々
手錠に物事を引きちぎらせない
マリアのように偶像化が進んでいく
固くなった心はさらにストーンしていく
煙をゆっくり吸い込んで
深く吐いていく
真冬よりも冷たく
....
冬の肌は
こわれもの
夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように
日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
静寂
風の音もない
この世の沈黙
刻々と時は流れて
声なき祈りと
小さな明かりだけが
漂う
4分33秒の
tacetのように
さびた車輪が 降り積もった時間を振り払い
重くきしむ
巨大な動輪が レールの上をわずかに揺れて
危険な過去の岩石たちを粉々に砕く
車軸に浴びせられる 熱いオイルの飛沫が
すでに ....
ざらざらの掌で
温められ
擦られ
撫でまわされて
摩耗した挙句
まるく つややかな光を放つ
表面に一点の翳りもない
器が
轆轤の上に
遂に生成し得たとしても
掌の持ち主の
荒れた ....
水星
{引用=みんなより泣き虫な私ですが
もしものときは貴方の熱い涙も、全部
私のそれに溶かして差し上げます。
その代わりといっては何ですが
私からいつもより
少しばかり濃い塩の匂いがして ....
聖夜の灯天使がまわすオルゴール
お互いが婚約指輪用意してサンタになった聖夜のパーティー
「小さく生まれてこないでね
お母さんのおなかの中に
しっかり40週間いるんだよ」
<お母さんたちへ>
おなかの中の赤ちゃんたちは
とても賢い
お母さんの栄養が少ない ....
『冬至の日の夜に』
冬の夕方の空は寒いけど個人的には気にいっている。
空気が澄んでいるのか赤、黄、青の三原色がはっきりしていてグラデーションも豊かで美しい。
しかし車の窓ガラスか ....
イスタンブールはトルコの大都会だ。沢山の人々、群集の中で僕は佇む。
トラムでグランドバザールで街の中で行きかう人々。
僕はこんな感覚を東京で学校に通っていた頃、新宿や小田急線で味わっていた。
た ....
サンタは日曜日もクレーンの玉掛けをする
もうすぐクリスマスじゃけん
ガンバラニャ
サンタは祝日もクレーンの玉掛けをする
わしは大黒柱じゃけん
サンタは家族思い
....
振り向いてももう見えない
あれは何だったのか
過去への置き土産
もう見えない
思い通りのストーリー
作り上げた この
解放感 なんて
素敵
だって いらなかったから
探していたの
....
乾いた風吹き抜ける頃
地平線の向こう側を想う
手を伸ばしても届かない
叶わぬ夢のような
湿った風とさよなら
水平線の向こう側を目指す
願いはどうしても届かない
最初から諦めてる夢のよ ....
追い出されて
やっと探し当てた新天地
アネモネの花がいっぱい
色とりどりでその背は高く
私を隠してしまうほど
ここは樹海の中にぽっかりと
在る 秘密の場所
帰らない ここからはどこへも
....
いつも会いたい人がいる
冬に会いたい人がいる
日暮れに会いたい人がいる
紅茶を飲むなら この人と
映画を見るなら あの人と
でも
思い出せば いつも
会いたい人がいる
想え ....
眠れない夜の睡魔の召喚に英語の本を開いてZZZ(ずずず)
街の郊外を走る市内バス、夜のコンヤ郊外。
集合住宅アパートメントはバスの窓際から生活の灯を照らし、
キラキラとガラスが光る。
僕はこの暗い街で100万人の人々が生活するトルコの古都で、
灯りの ....
独りでシーソーに乗って
つぶやく
Seesaw Seesaw
see 見る
saw 見た
see わかる
saw わかった
see 会う
saw 会った
see ....
なぜだか私は卑怯者のように口を閉ざしてしまった。
まるで描写に値するものを失ってしまった画家のように。
よもや今に始まった訳でもあるまいに。
そう、私は穴蔵の鼠で人知れず格闘しているのだ。
....
今日を
空へ投げたら
落ちてこなかったので
僕の今日はきっと
地球的失敗で
宇宙的成功だ
なんて
いつか
覚えていないが
あのとき
大きく投げられてしまった僕は
くるくると回転し ....
日常生活には様々な違和感が存在している
その違和感は
違和感を感じる当事者以外には
どうでもよいことが多い
このどうでもよいことが
新たな違和感を生み出すことも考えられるが
まず私は
....
1.現代詩をめぐる状況
現代詩の読者は減っている。団塊の世代のある詩人と話したとき、「私の若い頃は詩が若者たちの普通の話題に上がってきたが、いまはそんなことはないだろう。」と話していた。現代詩 ....
どうやら
ネズミ達が
うちの工場に来ているらしい
斜向かいの廃工場が取り壊され
行き場を失ったんだろうか
当然のように仕掛けられる
数百個の粘着シートやトラップ
そして殺鼠剤
....
寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で
tamamiさんのおすすめリスト
(923)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
キウイフルーツ哀歌
-
イナエ
自由詩
13*
13-12-24
ブルーモスクにて
-
ガンジー
自由詩
1
13-12-24
トルコ旅行と僕の闇
-
ガンジー
自由詩
1
13-12-24
夢の中で
-
subaru★
自由詩
10*
13-12-24
ノート
-
寒雪
自由詩
1
13-12-24
15年前
-
コバーン
自由詩
3
13-12-24
こわれもの
-
そらの珊 ...
自由詩
22
13-12-24
4分33秒の_tacetのように
-
ichirou
自由詩
5+*
13-12-24
錆びた車輪
-
いねむり ...
自由詩
5
13-12-23
会わぬが華
-
Lucy
自由詩
20*
13-12-23
惑星ラブレター
-
愛心
自由詩
14
13-12-23
聖夜の灯天使がまわすオルゴール
-
北大路京 ...
俳句
6
13-12-23
お互いが婚約指輪用意してサンタになった聖夜のパーティー
-
北大路京 ...
短歌
2
13-12-23
日本の赤ちゃんたちへ_小さく生まれてこないでね
-
ichirou
自由詩
10*
13-12-23
冬至の日の夜に
-
くみ
散文(批評 ...
1
13-12-23
イスタンブール群集の中の僕
-
ガンジー
自由詩
2*
13-12-22
玉掛けサンタ
-
ichirou
自由詩
11*
13-12-22
なんて素敵
-
もっぷ
自由詩
6
13-12-22
このままどこかへ
-
もっぷ
自由詩
4
13-12-22
アネモネ
-
もっぷ
自由詩
7
13-12-22
会いたい人
-
駒沢優希
自由詩
5
13-12-22
眠れない夜の睡魔の召喚に英語の本を開いてZZZ(ずずず)
-
北大路京 ...
短歌
6
13-12-22
コンヤ
-
ガンジー
自由詩
1
13-12-22
シーソー
-
ichirou
自由詩
4*
13-12-22
粉糞
-
ヒヤシン ...
自由詩
9*
13-12-22
投げる
-
めー
自由詩
5*
13-12-22
穴のあいていない五百円玉に対する私の願い
-
ichirou
自由詩
5+*
13-12-21
詩を救うための音楽——榎本櫻湖『増殖する眼球にまたがって』
-
葉leaf
散文(批評 ...
7+
13-12-21
今度生まれ変わるとき_僕はネズミになるから
-
ichirou
自由詩
6*
13-12-21
寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で
-
北大路京 ...
短歌
8*
13-12-21
1
2
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6
7
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