。感謝謝。
病気でもなく正常でもなく

ただ答えに応えたく 生きに。感謝謝。
蒔いた魂の欠片は 涅槃の色合いをもらい 星を取り巻き銀漢を踊る河は煌く

。ありがとう。乗ってゆくよ 空を陸に ....
聡明であるからこそ


自分の浅はかさを知り


聡明であるからこそ


自分の非力さを知り


聡明であるからこそ


知らなくても良い事を知り


聡明であるか ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
肉付きの薄い足はぺたぺたと
鏡張りの感情を踏みつけている
言ってはいけないことばが多すぎるから
覚えたての星座の名前を忘れていく

ユートピアの玄関口で
警備員に渡したのは虹色の砂
これ ....
 そよいでみるか

 みどりのさくら

 みじかいはるに

 もやしてみるか

 みえないものの

 たゆたうながれ

 みえるようにと

 そよいでみるか

 そ ....
灰色の湖畔に立ち、白い天の彼方から響いてくる子供達の無邪気な声を聴く。
太い筆で描いたような黒い山々の稜線は、物思いに耽る印象画家の傑作だ。
立ち尽くす事しか出来ない自分は、息をひそめ、その光 ....
秋は突然やってきた。
夏の香をそっと窓辺に残して。

港の公園通りにさらさらと降る落葉。
赤茶色の絨毯。過ぎ行く人々。

微かに残る横浜の匂い。
東京には無い匂い。古き時代の匂い。
 ....
ゆくすえは
どこまで見まもることが
できるのだろう

吃音のことで
それほど悩んでいたなんて
知らなかったけれど
親は子の悩みを
まるごと肩代わりすることはできないし
してあげたいけ ....
迎火を囲む明るき家族かな 瑠璃色の夜明けの空や時鳥 零れる光の碧(みどり)の中を
お散歩するわたしは
待っていない



もう、
不安や警戒とは
距離を置いたのだ



「森林浴の効能」なんて詩
書いたっけ

 ....
聴かれたから喋ったのではない
ただリグレットに問い詰められて
しわぶきさせられた だけなのだ

宗教書から学んだのではない
ただカルマにあやつられて
きょうまで生かされた だけなのだ

 ....
時代に迎合したものは
腐食しやすい傾向がある
二十世紀以降は特に足が早い
あなたがガスオーブンを被り
光速ロケットに乗ったあの日から
世界は五十歳ほど老けた
だがあなたの詩は瞳のように ....
景色は遠く雲は近くに留まっている
このアパートには僕だけが居て他に誰もいない
誰もいない階段を途中まで降りては引き返す付け爪の先
膝頭が薄い壁を突き破り
部屋から聞こえてくる確かな物音に ....
もやもやの空気の中をいく宇宙船からミサイルがこぼれた

てきとうなお椀にいれて水を注ぐ

机の上に置いて、こわいものをもてあそぶ

たとえばこのひっかかりに指を差して

底から上手に抜 ....
地図を広げて電話を片手に話している
相手は叔父だ
ある地名の場所がわからないという
三文字の漢字で表す地名
「興味の興、という字がつくの?何?聞き取れないの?」
歳老いた叔父の声はしゃがれ、 ....
晴れた日に口紅を買う

いろいろ遠回りをしたけれど
やっと自分に似合う色をみつけた

女はもともと紅い口紅をつけて
生まれてきたのに
日々の雑事に追われて
いつのまにか
それは色あせ ....
アナタがこの世に在ることは
そこから既にキセキの始まり
幾多の試練を乗り越えて
私と出逢いココに居る

未来の行方は誰も知らない
キセキは自ら起こすもの
信じて進むその先に
きっと光は ....
都会の夜に出る月は
ひんやり冷たいムーンライト
街角に漂うほのかな香り
そして誰かのひとり言
街の明かりに人影ひとつ
後ろの正面だあれ!
目隠しをして逃げたのはだあれ
ひちりぼっちの影と ....
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