札幌という街に何度か足を運んだことがある
スマートで、ざわついていて
そして自負の感じられる街

札幌に住んでいるわけではないので
本当のことはよくわからないのだけど
(札幌の次は東京)
 ....
子供らには教えられない
そんな
秘密を隠して生きているのか
オトナたちは

たとえば
抱き合うことの意味とか

赤ちゃんは
どこからやってくるとか

暴力はR指定だ
それはわか ....
 
ネクタイ
ほどいて

第一ボタン
はずして

ことばのねじを
ゆるめて

外はとても熱いから


そのまま
 
 
 

 
要するに
たどりつけないということだ
だけどそこにあるでしょう?
そんなふうに

要するに
好きなんだということです
無限に
割り切れないのです

だけど
そこにあるのです
  ....
君はどんどん奪っていく
やすらぐ
はずの思い出を

蒸発するだけの
存在と

信じられたらよかったのに

どれだけ
季節を繰り返し
君が過去へと沈んでも

君はどんどん奪って ....
あの日以降の
私の組成

見返してやる…30%
忘れないで……30%
ありがとう……20%
不孝になあれ…20%
  
 
 
 
あなたの胸で
私の名前が
今にも
消えそうだったから

蛍光ペンで
名前の上に
きゅっと明るい朱を入れた

それも
いつかは消えるから
名前の回りをぐるぐると
ボールペンで囲ん ....
わかりあえない
という
隙き間を

麻痺させるために
キスを する

まぶたを閉じるのは
酔いしれるためでなく

誰かを
明確に思い出すため


ある種の昆虫は
だ液と漆 ....
誰からも好かれるような
人間になりなさい

ごめんなさい
それは
私には無理でした

約束も破ったし
嘘だってついた
できもしないことを
できるっていった
ことばより先に
キス ....
ザクセンの皇帝は狩りがお好み

きらびやかなダイヤのボタン
精密な測量機械
それらに混じって
皇帝の 
狩猟用具一式がある
獰猛なナイフ
鋭利なスティック
そしてダイヤをちりばめた  ....
Mは転校生
Mの洒落たジャンパー
田舎の小学生にとって
それは
恰好の標的

休みの日になると
僕らは誰かの家に集まる
あるいはグラウンド
僕らの遊びには際限がない

野球にも飽 ....
ほんとうと向き合うと
ここがどこだかわかるので
適当に
あいづちを打って

商店街
もう開くことのないシャッター
枠組みに入りきれない
と 
いうこと

(うれしいことは 倍にな ....
友人のお義母さんのお通夜にいく。キリスト教なので、本来通夜はないらしい。前夜式。
郊外の住宅地は、道がひどく狭くて、JRの線路には、森がすぐそこまで迫っていた。

  「故 ○○ 前夜式」

 ....
愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの

親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らな ....
ルイーズはいつも空っぽだ
ルイーズはいつもとんがっている、山高帽の
だらしない紳士の椎骨あたり
途方もない誘惑の笑み
ガムを噛んでいる

ルイーズは雪の降るのを信じない
雪だってみぞれに ....
神戸っていうのは、不思議な街だね。

洒落たウォーターフロントと、にぎやかなショッピングモール。
混沌とした中華街までもが、通りを挟んで混在してる。

ほらさ、自分って海ふりーくですので、こ ....
貴方の呼吸を妨(さまた)ぐことを
私は望まない
貴方が

私の為に
費やす時間を
私は考える

貴方が眠りたいなら
眠って欲しい
貴方が欲しいなら
求めて欲しい

私が
た ....
神様なんてヤツがいるなら
そいつは
なんてひとりよがりで
ワガママなんだろうって
君だって
それはずっとわかってて

だけど
どうしてボクらは祈るのだろう
何に対して
ひざまずくの ....
夢 とか
朝日 とか
キラキラ とかの
ことばがわたしの
語彙から消えて

抱きあって とか
そら とか 
帰れない とかの
ことばが増えた

セックス
という単語を
使える ....
…配信を希望されない方は
  以下までご返信ください…

親切の顔をして
裏切りは忍び込む

くだらないメールだって
学習してる

そんなふうに

あなたを
呼び込む手立てが
 ....
送電線の向こう端は
切れ切れの雲で
まだ
見ぬ世界とつながっていた

あの日

エレクトロプス・ロピテクス
火を燃やし
水をせき止め
私たちはつながってゆく

雷鳴の夜
カイ ....
遠い場所のあなたが
しあわせでありますように

桜を見送って
鯉のぼりを見送って
雨を待つふりで
見上げて

私がここにいること
この場所にいることを

あなたは
ずっと覚えて ....
どうしてもあなたを好きなのは
たぶん
あなたが振り向かないからだ

わたしでないほかの誰かと
わたしより
ずっとずっと豊かな会話を

だから
あなたは振り向かないけれど
わたしの
 ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
冒険が終焉する
世界中の

洞窟に金網を
世界中の

胸には鉄格子
世界中の

春の子らへ

うずたかく
積まれた枯葉
アーミーナイフで
刻まれた夢

あなたは私
私 ....
私は
科学特捜隊
髪の毛
ほどのことばから

あなたの愛を推察する
特殊な
塩基配列の

私にしかわからない
微細な
連鎖反応を

拡大して
増幅して
確信して
思い余 ....
右クリックでワイザツ画像を
取り込んだ牧師の右手


小さな島への記述を消し去れと
パピルスに火を放つ男の右手


うそだぴょーんと少年の純粋を
あざ笑う車内の母親の右手

 ....
プッチンプリンを私はなぜプッチンしないのか
ということを
私は考える

そこにあるもの
望まれるものを
なぜ私は享受しないのか

もちろん
それなりの理由はある
プ ....
私と仕事
どちらが大事?って聞かれたら
腕組み するかな
まあ
どっちも大事です

じゃあ
セックスと詩の
どちらが大事?って聞かれたら

それはけっこう難しいよ
なにせ
突拍 ....
きらめく
というのは
煌く
と書くらしい
煌くといわれても
どうにも
煙い
くらいにしか見えないんです私には

あるいは
火皇く
どこかの
国の王様が
焚き火遊びの
退屈な ....
umineko(812)
タイトル カテゴリ Point 日付
夕暮れメガロポリス自由詩4*05/6/14 5:47
R指定自由詩4*05/6/12 21:00
クールビス未詩・独白3*05/6/11 11:53
円周率自由詩14*05/6/11 10:08
気化熱自由詩5*05/6/9 7:47
組成自由詩4*05/6/5 21:50
蛍光ペンでできること自由詩3*05/6/4 0:51
麻酔銃自由詩9*05/6/3 0:39
伝書鳩自由詩5*05/5/30 1:20
こん棒と胡椒挽き自由詩2*05/5/29 4:47
 M 自由詩6*05/5/28 18:08
惑星の夜自由詩1*05/5/28 18:03
ダンス・ダンス自由詩1*05/5/28 0:38
夕焼け前線自由詩13*05/5/19 7:59
ルイーズの空自由詩4*05/5/18 10:24
交叉自由詩4*05/5/17 0:22
刹那自由詩4*05/5/7 12:19
神様なんてこの世にいない自由詩3*05/5/5 16:09
語彙未詩・独白5*05/5/4 0:58
莫迦自由詩0*05/5/3 23:10
エレクトロプス・ロピテクス自由詩4*05/5/1 17:27
帰り道自由詩5*05/4/28 8:36
ローレライ自由詩7*05/4/21 7:52
母をおくる自由詩31*05/4/19 9:34
寂春自由詩1*05/4/12 23:32
恋のPCR自由詩4*05/4/11 23:07
右手自由詩4*05/4/10 2:40
プッチンプリンを私はなぜ自由詩9*05/4/9 23:14
ふたり自由詩7*05/4/1 7:50
あなたにはわからないこともあるんだよ自由詩11*05/3/30 10:08

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