ボクらは
透明な目で
寒いので
服を脱いで

まわりながら落ちてくるのは
薄い壁を
隔てた空で

世界は
昇ろうとしてるのに
ボクらはいつも
さかさま

距離を
うまくつ ....
いつものファイブコールで
留守録に替わったとたん
がさがさとなにやら
騒がしい摩擦音

あ、おはよ、って言っても
何も答えない

切ったつもりの携帯が
つながったままなんだ
あなた ....
花は咲くために
水を求め
水を汚す

水は
求められるまま

あなたは逢うたびに
私を求め
私を汚す

私は
そのたびに強く

信じることは
魔法には相違ない
それもひ ....
あたしテレパスでなくて
ほんとによかった
あなたが

ウザイんだよって
こころの底で
それは聞こえないんだから

そろそろ
帰ってくれないかなって
そんなの
聞こえないんだから
 ....
ぼへらっとテレビを流していると
詩のボクシングを番組でやってる
対戦する人
対戦する詩
対戦するための 態度

アナウンサーがいる
板金業者がいる
学生
主婦
カリスマ

職業 ....
あなたが
ほりえもんだったとして
あなたは
どんなうたをうたいますか

TOBはどうなったとか
役員を送り込むとか
裁判の行方は
100億稼ぐメール術は
若き経営者400人が
ある ....
 トラバ
 よりもチャット

 よりもメール
 よりもリアル

 よりも夢で
 好きですって

 規約破りの
 くちびる
 
 
 
 
 恋が
 沸騰しないよう

 私は
 いつもつぶやいている

 あなたには無理
 あなたには
 
 
 
 
 
あなたの視線に
私は
どんなふうに映るのだろう

私の
身体は

胸 
も 気になる
ウエスト 


だけど
身体をほどくのは
案外 簡単


あなたの視線に
私 ....
ワタクシが
どのくらい脳天気かと
説明しますと

先日
とても好きだった人に
もう
あなたが嫌いです と
それきりふっつりと
音信不通

その人は
どこか不器用で
うそなんか ....
ちょうちょは空を飛べるけど
ちゅうちょは地面を這い回り
あげくに

運命とか
限界とか
いまさらとか
どうせとか
いろんなものに妨げられて
たどり着くのもままならず

結局
縁 ....
ほんとうのこころは
ここにはないので
ありきたりに抱き合って
みました

ありきたりのやわらかさ
ありきたりのこえ

恋に
順序はないはずなのに
ここは
ゴールなのですか

 ....
メロンは敵だ
メロンは食べ手を選ぶ
メロンのくせに
メロンのおいしさはメロンが決めている
早すぎるとただの瓜
遅れるとだらしなく崩壊
絶妙のタイミング
決めるのはいつもメロン

難関 ....
突然の少年が
突き立てた事実は
幾度も
幾度も
新聞に揺れる

その隅で
外国人に刺された女性が
痛い
痛いよ と

夜明けのコンビニで
焼け落ちた民家で
悲しみの深さと
 ....
ぴちゃぴちゃと猫の森
ミルクの白い皿
舌で君を探す
探る

乾いてはくれないの
君は遠くから
揺れる
揺り戻す
ぎゅっと目を閉じる

他愛ないルール
終らない夜の
少し意地の ....
床に
散らばる水銀を
指先でなぞる

あり得ないやわらかさ

さわっちゃ駄目
それは
爪のすきまから
毒になって体中を
銀が回るよ、と

母の言葉が
だから
ずっとさわれな ....
触手を伸ばして触れる岩肌の
繰り返す夜ここはどこだろう
遠い未来に降りそそぐ月光の
今宵と同じと誰が祈るだろう

沈みこんだ潮流
私はまた扉をふさぐ

アンモナイトな夜
背負った殻だ ....
私の中に
さかなが棲む

私の知らない
さかなが棲む

何も知らないくせに
あなたは
さかなを求めてる
そうして

私は
さかなを解き放つ

自在に泳ぎ
反らし
そこは ....
  
  あ
  なた
  好きだよ
  今もね
  好きだよ
  口まねで言ってみる
  ガラス越し
  冬
  
  
  
  
  
ほんとうはわかってる
そのさみしさが正当でないと

あなたに
認めて欲しかったんだ

世界中の
花も風も

あなたを
内包して揺れる

あなたに
認めて欲しかったんだ

 ....
−死がふたりを分かつまで−

そんな契約でしか生き残れない
ものなんだね
愛は

あるいは

生がそこにある限り
永続するものだ 
とも

たぶん
神様は知っているから
そ ....
いつか私が死んだら
その時くらいは
思い出してくれても
いいんじゃないかって

そのくらいのこと

望んでも
いいんじゃないかって

もう
私から
伝えるすべはないけれど
 ....
気がついたらめちゃくちゃ雪降ってた。まあもともと雪の多いとこで育ってきたんで、ぜーんぜん、ウェルカムなんだけどさ。

ビルの9階から見下ろす街は、おもちゃ箱のようだった。

昔、雪は見上げるも ....
思い出を消費する
何も残らないように

君が泣く

僕らの時間が
夕暮れる

跡形もないくらい
求めて

海のような
リズムで
  
  
さみしさはあなたに伝えない
寄りかかるためのことば
ことば?

誰か私の手をとって

さみしさはあなたに伝えない
あなたを追い込んだのはきっと私だ
あなたはひりひりと私を捨てる
私は ....
もう
すっかり冷めてしまおう
コーヒーポットが
かたかた笑う

もう
すっかり冷めてしまおう
何もなかった と
信じていよう

何も感じない
わたしになろう

どこにも行かな ....
狂うっていうのは
ケモノの王様
そういって
君がくすくす笑う

だからね
アナタは違う
王様なんかじゃ
ないから

たぶん
君も正気のままで
コートの匂い
確かめたりして
 ....
追いかけたりしない
資格が ないから

愛することができるのは
それにふさわしい
誰かさん だけで
あたしはあなたを
見送ることさえしなかった

ごめんねって
言えば消えるもんじゃ ....
重く湿ったセーターを
ぐずぐずとネットに干して
今日は
おしまい
          
あとはすべて
わたしの時間だ
思い出さなくてもいいことに
帰れる時間
          
 ....
  
追いかけることは好きですか?

あたしは好きだ。

届かないことがわかっていれば。なおさら好きだ。
  
  
  
 
 
umineko(812)
タイトル カテゴリ Point 日付
セロファン自由詩2*05/3/29 11:30
だけどなんて遠いんだろう自由詩1*05/3/26 16:00
逢来自由詩4*05/3/26 10:23
あたしテレパスでなくて自由詩2*05/3/19 8:01
ポケット自由詩3*05/3/12 12:18
うたうほりえもん自由詩4*05/3/10 3:47
ブログレス自由詩2*05/3/4 1:03
沸騰石自由詩4*05/3/4 1:00
視線自由詩205/3/2 22:25
脳天気自由詩305/2/23 0:32
ちゅうちょ自由詩405/2/23 0:24
はじまりのはずなのに自由詩305/2/21 20:49
敵は、メロン自由詩605/2/20 22:46
アーカイヴス自由詩205/2/19 23:23
猫の森自由詩205/2/19 15:14
銀の星自由詩405/2/18 23:03
アンモナイト自由詩305/2/18 0:49
さかな自由詩605/2/16 22:07
パントマイム自由詩205/2/16 21:58
ほんとうは自由詩205/2/16 7:34
ピリオド。自由詩005/2/10 0:32
いつか私が死んだら自由詩205/2/6 23:30
みおろふぶき自由詩105/2/2 9:28
消費自由詩405/2/1 9:59
Daisy自由詩4*05/1/22 7:54
ケトル自由詩205/1/15 17:28
ゆきほこら自由詩405/1/14 5:18
追伸自由詩205/1/11 14:32
夜のソファー自由詩305/1/11 0:54
蜃気楼自由詩205/1/8 9:20

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