何もない空から雨が
そんなふうに

あなたの存在が
私のこころを濡らすから

見上げても
どこにもいない
雲の
かけらも

だけど

私にだけ感じる声で
 ....
あなたに逢う前に
私はおまじない

今度は
おぼれませんように

こころに
青いウェットスーツ
ジッパーの

代わりにくちびる
きゅっと
結んで


あ ....
ともだちが多いほど
幸せなことなんだって
そんなふうに信じてた
ときもあったけど

誰かを一心に
想いつづけて
生きていくほうが
もっと幸せ

そんなふうに信じてた ....
雨よ私の足あとを消せ
あなたのドアをノックして
小さく迎えるすき間から
私は体を忍ばせる

あなたはこんなところで
ビデオテープ
テニスシューズ
見てはいけない写真

コーヒーメー ....
甘噛みの
子犬のように
くちびる
じゃれあって

ゆきが
しんしん
窓のそと
回って

髪が
さらさらと
その場に
落ちて

時計
たいくつな
FMの
向こう

 ....
のど笛を噛み切ると
人は
ひゅう、と啼くのだそうだ

だから 
のど笛

無防備ということは
だから
セーターを脱ぐことじゃ
なく

それを
あなたにゆだねてしまう


 ....
じりじりと日焼けのように
あなたを追いつめた。

だからあなたは離れていった。
今ならわかるけど。

わかることと恋とは違う。
 
 
 
ひとだまは
リンが燃えるのだと
いう

底冷えのする
ステンレスのテーブルに
あなたは
白いかけらになった

リン酸カルシウムの特徴は
白くて 脆い

その白さは
小さな
 ....
夜が明けると
私たちに
秋がやってきた

その意味が
私には
ようやくわかる

木々が実を宿し
さよならの準備をする
鳥たちが
それをついばむ

私たちは
あと
どれくら ....
最近。
エレベーターで夜遅くに帰ってくると、エレベーターが1階にまで来てることがある。へーこんな夜中でも出かける人いるんだなあ、自分みたいに、とか思ってたけど、ちょっと違うかも。帰宅した人が、エレベ ....
喪失の連続だった。ずっと。これからも。

ハッピーエンドなんて、ないんだよ。世界がしあわせに収束することなんて、ない。
ただ。その過程がしあわせであることはできるだろう。

風のない青い空を ....
枯葉を踏むように
ことばを

かさかさと
私たちの記憶の下で
何かが
くだけ散っていく

それは
再生への営みと
私たちは知っている

枯葉を
振り向いたりしないのは
そん ....
あいを試したら
それは

あいではなくなるのです


教わりましたから
 
 
 
 

 
ゆうべ見た
夢の話を

最後まで聞いてくれること
あいは憎しみ
あいは憎しみ
やすらぎ
なんて誰が言った

とり憑いて
焼き払って
せかいが
すべて灰になるまで

もう
愛したりしないんだ
 
 
 
 ....
乾杯

わたしをめぐる
すべての絶望に


坂道は
下るためにあるものだ
わたしは

一歩ずつ
確かめながら下っていく


わたしと同じ方角に
下っていた人が
いたけど ....
人になった人魚は毎夜
海を見て泣くという

そうだろうか

脱ぎ捨てた過去には
もう2度と
袖を通すことはない

どんなに
やさしくあろうとも

もしも
私が人魚な ....
やり残したことはありませんか と
問われたらなんて答えよう
みんな
どこに帰るのだろう

ふるさとはもう
名前も奪われて
体育館ばかりがきれいになる

過去は
ただのおとぎ話で
 ....
ちょっと興味があってポイエーシスということばを調べてみた。ただ漠然と「詩情」みたいなものかな、と思ってたんですけど、ちょっと違うみたい。「作り出すことすべて」がこのことばのもとにくくられ、なかでも音楽 .... 午後の紅茶に
隠れてます

笑ってるし!
最近
携帯電話の寿命って
1、2年じゃないのかなあって

それはちょうど
春に種をまき 
冬には枯れていく
一年草みたいだねって

私の本棚に
枯れてしまった携帯が
行儀よく並ん ....
売りつくせないもの
伝えつくせないもの
きっと
あったはずなのに

所在なげな
つくしの群れ
 
 
恋のうたを私はうたう

恋には
希望があるからだ
もちろん
裏切りも
いさかいも
絶望だってある

だけど
傷つくのは
私とあなたで

その宇宙は
誰にもわたさない

 ....
哀しみも
さみしさも
なにもないよ

空は
まっすぐに
晴れたよ

私は
まっすぐに
生きるよ

もう
未来しかないんだから

私は
からっぽなんだから
 
 
 ....
上書きすれば
いいよね
記憶なんて

呼び出せなくなればいい

夢でしたフォルダーに
あなたを複写して
おしまい

たぶん
夢だったんだよ


縦横に走る ....
病名を告げられても
人は
案外冷静なもの

切り刻んでしまえばいいんだ
そんなものは

疑わしい
くぼみ

ことば

全部ぜんぶ

切って切って
切り苛んで
私が
 ....
とげとげした気分になったのでとげとげした作品を書く。はりねずみロケット発射!である。よわよわなので半径50センチしか飛びません。自分にふりかからないように注意して発射である。はりねずみのおなかのような .... ヤリキレナサという
生き物である

緑色の
細い草の陰で呼吸を
している

秋の虫ならばまだよかったが
ただ

月を浴びるのが日課らしい

正しいとか
正しくないとか

 ....
たとえば
あなた宛てにメールを出して
それが
行方不明にならない
しあわせ

届ける
ことはできるんだ

つながってはいなくても
 

時折
いたずらな風 ....
価値あるものは
ウェブに流さないように


あなたは
哀れむように
わたしに告げた

わたしの
つむいだ言の葉は
みんな
元気でいてくれますか

それと ....
umineko(812)
タイトル カテゴリ Point 日付
何もない空から雨を自由詩8*05/12/15 14:29
wing自由詩3*05/12/6 12:41
ねえ もう少しで夕焼けだ自由詩4*05/12/6 0:29
レイト・アフタヌーン自由詩5*05/12/6 0:08
ロンド未詩・独白4*05/12/5 23:56
のど笛自由詩5*05/12/2 0:07
わかることと恋とは違う。自由詩3*05/12/1 23:43
燭光自由詩6*05/11/26 22:33
秋日自由詩8*05/11/24 1:02
エレベーターの向こう側未詩・独白3*05/11/19 14:29
グライダー未詩・独白1+*05/11/16 23:42
秋ゆき自由詩8*05/11/15 1:40
そらいろの自由詩2*05/11/13 23:28
こんなふうにしてあいを確認してきたよ未詩・独白6*05/11/11 9:25
灼熱自由詩4*05/11/11 9:20
らせん坂自由詩3*05/11/11 7:17
もしも私が人魚なら自由詩9+*05/11/6 8:47
海鳴り自由詩12*05/11/5 10:48
ただ1滴のポイエーシスを散文(批評 ...5*05/11/3 20:50
デビルマン携帯写真+ ...9+*05/10/31 1:12
一年草DoCoMo自由詩6*05/10/30 22:50
つくし携帯写真+ ...7+*05/10/29 12:36
恋のうたを私はうたう未詩・独白10*05/10/29 11:17
empty自由詩7*05/10/29 10:55
そらと海へのオマージュ自由詩3*05/10/28 15:13
また明日自由詩4*05/10/27 21:55
はりねずみロケット未詩・独白4*05/10/23 11:45
ヤリキレナサ自由詩7*05/10/23 10:45
元気ですか自由詩15+*05/10/22 11:57
価値あるものは未詩・独白5*05/10/21 13:47

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