世界に千の悲しみがあるなら
わたしのたもとで
それよ止まれ

あなたが
やさしく眠れるように

わたしはどんどん無口になる
世界は
とてもひとりぼっちだ

世界に千の悲しみがある ....
来年も
ふたりは
ここにいるのだろうか
こんなに
おだやかな夕暮れを

落ちてゆく太陽を
川面に映る木立の影を
ふたりは
並んで見るのだろうか

ふたりには
きっと何かが欠けて ....
抱き合うことは
難しくなかった
ただ服を
脱ぐだけだった

あとは
なるようになるだけだ
自分が
気持ちいいことは
相手もそうだと
信じ込むこと

そこから
始まる何かの方が ....
自らを
道化に例える人がいるけど
そんな勇気は
私にはない

アルルカン
存在するだけで
笑ってくれるそんな場所なら
私は
いつまでそこに立つ

いまや
私そのものが
風前の ....
おしまいの日がくるから
もういかなくちゃ
たくさん あそんだ

散らかったカード
クレヨン
すべてが
中途半端に微笑んで

楽しい時は
だけど
いつかは終わること
いったい
 ....
ねえ
化粧なんてイイから
今から出かけよう
真夜中

通りは
コンビニだけがあたたかい
僕らは
夜を疾走する

たとえ
抱き合ったとしても
懸命に
指を重ねたとしても

 ....
帰る場所を私は持たない
たとえば

ふるさとは
ほろびるだけで
東京は
ただ試してる

ことば
あるいは
ことば以外で
わかったようなつもりになって

帰る場所を私は持たない ....
「そらは晴れて」

議事堂は広い
アルプス並みに広い
両手を口に添え
皆が
いっせいに叫ぶ

やっほー
ヤッホー
聞こえませ−ん
ひっこめー

やっほー
ヤッホー
アルプ ....
君の手が
とても冷たかったので
重ねて

すごいですね
ゆたぽんみたい
ゆたぽん?
はいー

ゆたぽんですよ
レンジでチンです
あはは
なんとなくわかった

あったかくなり ....
12月3日付の某朝日新聞に、小野十三郎賞贈呈式の記事が出てました。そこで、選考委員でもある詩人の金時鐘(キム・シジョン)さんの講演の要約が、本人の寄稿として載ってます。これをみて、(あーまたこれかー) .... 今日は12月3日である
Macの右下で
時計が数字を進めている

すなわち
1、2の3である
これでもし
4時56分
12、3で456
それはそれは
綺麗かもしれないな

ただ ....
劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに


あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲ ....
紀伊国屋書店にいって、ぼへらーって立ち読み。現代詩手帖。詩学。詩と思想。MY詩集は、パス(笑)。

きれい。
きれいだけれど、プラスティック。

たとえば。選定された野菜のように。
きれい ....
あなたと私は
一枚の地図

無数の道路が
ふたりをつなぐ

だけど
たとえば行き止まり
たとえば一方通行で

私はいつも迷ってしまう
うまくいかずに塞いでしまう

あなたと私 ....
うたう
うたわないよ
メールしない
存在しない

方角
存在しない
ボクは
安心したかった
全身で
もう
ずっと大丈夫
そんな声を聞きたかった
でも誰も
うたう
うたわ ....
乾いた
木の葉を振り落とし
あなただけが生き延びる

それがあなたに
必要な作業

限られた
冬の季節を過ごすため

信号待ちで
見上げる私の
その
わずかな隙間にも

 ....
等しく平等に
その波は来るということ
私たちに

夜半の警報は
ちょっぴり
大げさだったけど

海面が
ほんの数十センチ
浮き沈みしただけだけど

等しく平等に
その波は来る ....
わたしは宇宙船です
分厚いドアです

小さな窓です
銀の屋根です

(空になったタンクを捨てて
(身軽になるんでしょ?

(生きるために


わたしは宇宙船です
緋色の闇です ....
外が
ひどい雷鳴なので
ベランダから眺めてる
夜を

そこが
どこだかわからない
ただ
重なって空はゆく

見下ろすと
街路樹はミニチュアだ
濡れた道路を
ヘッドライトが舐め ....
夜を
夜を裂いて
寂しがりやのバイクが走る

縦横に
街を越えて
マフラー音が流れゆく

ウォウォンウォンウォン
ウォウォンウォンウォン

ステレオタイプの
哀しいリズム

 ....
賢い主婦はスーパーで
手前から古い牛乳を買うのだそうだ

ここにいない死者のために

未来
まだ生まれこぬ子供らは
つまり
まだ死者の国

私たちは循環する
古い牛乳を破棄する ....
十五に満たない女の子が
いのちを
空に差し出した

私は
彼女にかけることばを知らない

生きていれば
きっといいこともあるんだよ
なんて
そんなこと言えない

誰かが
きっ ....
詩なんか書いてる暇があったら
食器洗って
洗濯
洗濯物をたたむ
たたむと片付ける
掃除
ほこりは
目立たないように丸く積もる

詩なんか書いてる暇があったら
あなたが
やれリーデ ....
あのう
ちょっと聞くんですけども

拾ったお金がいくらだったら
あなたは
警察に届けますか

10円
まさか
小学生でもしませんて

100円
それじゃ
ジュースも買えない
 ....
君が
君が夕暮れならいいのに

ゆるやかに
侵食される
雲の隙間ならいいのに

そうして
一瞬朱に変わり
再び閉ざされる

僕は夜
君は夕暮れ

夜は待つ
夕暮れがゆく
 ....
さみしいと
寄り添うくせがあるので
いつも
ポケットにウサギ

鼻先を
ちょこんと出して
ふさふさの
耳をたたんで

私があまりにも
にこにこしてるので
人は誰でも不思議そうに ....
児玉あゆみさんって、知ってる方も多いんじゃないかな。ポエトリーリーディングではかなり有名で、ベンズで優勝とか、詩のボクシング関東大会で優勝(だったかな)とか。NHKの番組「真剣十代しゃべり場スペシャル .... 君って
すんごいスリムだけどさ
場所によっては
そうでもないよね?

そういうと
君は高らかに宣言する

戦争がぼっ発しました!
もう戦争です!
戦争しかありません!
こらこら ....
児玉あゆみさんって、知ってる方も多いんじゃないだろうか。ポエトリーリーディングではかなり有名で、ベンズで優勝とか、詩のボクシング関東大会で優勝(だったかな)とか。NHKの番組「真剣十代しゃべり場スペシ .... あの日
花を活けている母のそばで
私は
剣山を手に押しあてて
痛み
その直前で手を止める
残虐な笑み

横たわる百合の花
その白さと
花の奥
見てはいけない遠い闇

青い花器 ....
umineko(812)
タイトル カテゴリ Point 日付
センチネル自由詩12*07/1/10 12:41
さよならの木未詩・独白8*06/12/31 17:10
そこから未詩・独白4*06/12/27 1:46
アルルカン自由詩7*06/12/20 23:13
海の終わり自由詩17*06/12/18 23:14
明日 同じ夕暮れが自由詩16*06/12/10 22:52
帰る場所を私は持たない自由詩12*06/12/9 1:44
国会せれなーで’06未詩・独白6*06/12/9 1:19
手と手未詩・独白11*06/12/5 7:47
短歌的抒情は現代詩の敵か?散文(批評 ...10+*06/12/3 17:53
くるくる未詩・独白1*06/12/3 10:04
はちどりの森自由詩12*06/12/2 20:31
詩化粧自由詩10*06/11/25 8:46
一枚の地図自由詩11*06/11/24 22:45
うたううたわない未詩・独白4*06/11/23 20:08
冬支度自由詩12*06/11/23 19:29
フラット自由詩6*06/11/16 7:46
宇宙船わたし号未詩・独白7*06/11/13 2:12
たかいところ自由詩9*06/11/11 0:22
おおかみバイク未詩・独白4*06/11/5 23:27
今ここにいない死者のために自由詩13*06/11/1 1:22
コスモス自由詩11*06/10/31 0:02
朝のベランダ自由詩6*06/10/13 8:07
金の斧 銀の斧(拾ったお金編)未詩・独白3*06/10/10 7:40
永遠未詩・独白8*06/10/8 13:42
いつもポケットにウサギ自由詩20*06/10/7 10:34
詩と、海へ散文(批評 ...5*06/10/1 22:58
あやふや未詩・独白4*06/10/1 0:09
手放すほど詩は近くになくて散文(批評 ...2*06/9/30 23:45
百合の葬自由詩15*06/9/26 8:06

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