地デジがやってくる
大股で闊歩して
この街にもやってくる

くっきり画面を携えて
番組予約も楽々で
裏情報もばっちりで
夢の生活必需品

液晶画面の向こうでは
だけど
昨日と変わ ....
祖父が亡くなってからずいぶんの時が経つ
お骨になった祖父は白く そしてもろかった

まだ暖かい祖父の骨を私たちは火ばしでついばむ
生きている者を火ばしで持ち上げたりしないすなわち
祖父は名実 ....
小首をかしげて 鳥が
私の胸のあたりを
ついばむ
私は
驚きで声も出ない

鳥は
よくわからない
といった風情で
私の
腕をついばみ
ひょい、と脚に移って
ついばむ
小首を
 ....
それを愛と呼ぶには
あまりに小さすぎたので
今日から
あなたは友情です

矮小なことば
矮小な声
プルートゥ
あなたを
認めるわけにはいかなかった

好きです

ルールは違 ....
こどものような
貴方の身体の
その場所だけ 大人

ちいさな
ふたりの引力が
つり合っている
静かな
力で

薄衣を剥ぐように
ふたりは
孤独に没頭する

求めること
与 ....
昔。新車で買ったくるまのシートには、ビニールがかかっていた。それはしばらくの間そこにあって、私たちはビニール越しに新しいシートの匂いとか起伏とかを感じていた。

それはたぶん、私たち子供らが汚して ....
よく考えると
誰かを好きになったとき

その誰かを
幸せにしたことがない

でも 
ま いっか

私が 
幸せなんだから
 
 
 
ゼロになりたい

無ではなく
確かに存在し
しかも
姿はなく

誰も傷つけない
影響もされない
ただ
存在する

消え去る必要もない
見えないから

たとえば抱き合っても ....
セミよ
そんなに急ぐな

さっきから
空を見上げてばかりじゃないか
お前の
自慢のその羽は
ただ
アスファルトを掻くばかり

セミよ
今なら見えるだろう
あれが星座だ
私も昔 ....
大事なことは
お金では買えません
そんなふうに書いた本を
お金で買った

愛は
平等とは程遠い
愛は地球を救わない
チャリン
誰かがコインを投げる

因果応報とは

食物連 ....
ここでない場所で
君が薬を飲む
2週間分の安定剤を

全部飲んだとこって
君のメールが
ゆらゆら

世界は
一度しかないことが
悲しいねって君が
言う

ためらいながら伸ば ....
Men'sブリン
男の中の男たち、が
たどりつく増量の
たっぷり
とろ〜りクリームの

三拍子
とはなんだ
Men'sブリン
君の求める
男の中の男とは

たっぷり と
とろ ....
大きな書店に行くとあふれる本に圧倒されるが、もっとすごいのは、その閉じられたページというページに、無数の文字がちりばめられているということだ。書き手、すなわち文字を発信する側がこれほどに存在するという .... 一滴の私は
無数に砕けて
無数の私

意識
もう
瑣末なことは
見えない
見たくない

ことば
ことばにまぎれ
あなたが見ているのは
ことば
私ではない

無数の針を ....
老舗だから とか
俳句載ってるし とか
そんなことより

側面に付いてる「計量目盛り」!
あれが大好き

意味のないことに
夢中になれる素晴らしさ

私にとっての
詩と同じ
あなたにメールして
返事が
かえってこないから

私は
まよなかのねこだ
ひとみ
まんまる見開いて

あなたからのテレパスを
感じるためによるに立つ

もう
嫌いになったかな ....
それは嘘でもよかったんだ
リトマス
あなたは
もう二度と

ずっと
ずっと好きでした、と
つぶやくだけで
よかったんだ

あざやかに
心を朱に染めて
私は
あなたを忘れただろ ....
影が私だ


私はようやく
私になれる

薄曇りの中で
私は埋没する
私はへらへらと笑っている
気づかれないように


私はくっきりとあらわれる
私が背伸びする 

 ....
後輩の友人が好きな子を誘って花火大会にいくんだそうだ。で、問題が、その日使える車がなくて、しかたなく実家の軽トラックを借りるらしい。

さりげに女の子にそのことをいったら、ぜんぜんいいよーってこと ....
デパートに出かけたら。上着を着てるのは自分だけでした。はは。
無駄に冷やしているとしか思えないけれど。
ジャケットは手放せない。無駄に冷やしているとしか思えない。
やさしいとか。おもいやりだとか ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
さよなら、って
どこからか
吹いてくる風じゃなかった

私が
恋をするたびに
ちゃりン
ブタさん貯金箱
思い出が増えていく

思い出が
いっぱいになった時

私は
ブタさん ....
あなたといると
イオン
目に見えない何かが
私を包む

それがたとえば
川沿いの散歩道
ブティック
ピアス
かたりと置いた テーブル

私の輪郭が
角張った直線が
どこか
 ....
土砂が流れ、人が死ぬ。
山あいの村を、水があふれる。
生活をすべて、押し流していく。
ささやかなものを。

IT長者たちが、お互いの富を分配する。
早い者勝ちですよ、と
悪びれずいう。 ....
今よりもずっとずっと前…詩を書きはじめてしばらくの頃、友人から「雑誌に投稿してみない?」って言われた。彼女はその何年か前に「詩とメルヘン」という雑誌に掲載されたことがある。掲載されたその詩にはイラスト .... 夕立が来る
きっと

空を見る 私に
空気の重さがからみつく

言いたいことがあれば
言えばいいのに 
って
あなたは言うけど

だけどね

言えば
壊れていくことくらい
 ....
1)恋をしている ○
  愛をしている ×

  結論:恋は動作である


2)恋に落ちた ○
  愛に落ちた ×

  結論:恋は深い深い井戸


3)恋を育む ×
  愛 ....
助手席の内側に
さよならって
指で かく

いつか
内側が曇るほど
ひどく雨が降った日に

思い出してくれたら
いいけど

それとも
あなたの大事な人が
みつけて
少し遠い ....
もう
やめようと思うんだ

あとから
あとから継ぎ足して

言い訳ばかりが増えていく


関係代名詞のような生き方
 
 
 
 
約束だよ
毎日
ほんのちょっとでも
いいから

私のこと思い出して

できれば
あなたが誰かほかの
女の子と話す時

ちょんちょん、って
肩をつつく
そんな気配を感じてくれた ....
umineko(812)
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恋についてのいくつかの考察自由詩9*06/7/6 7:42
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関係代名詞のような生き方自由詩7*06/6/30 0:49
約束自由詩7*06/6/29 0:52

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