きみが御曹司とか宇宙の規律でも
初谷むい



おれは予告してた何もかも、っていう人はさみしいだけなんだって言われてからときどききみに征服されに行く

わたしはイクラから産まれたイルカだ、松明がないと松明がないときみにあえない

きみの皮膚に住む虫に名前をつけることからはじめてみた、これはきっとわたしがはじめて

時計さす指の上のつめ、それだけ覚えようとしてもなんか無理で、匂いも形も忘れるのにあーあ

スプーンで運ばれる時きみの歯はテーマパークだよ大丈夫あせらないで大丈夫だから

きみが御曹司とか宇宙の規律でも気づいてあげれたかなあそのまぶたのすべすべに指を這わせてもきみは目覚めない、





短歌 きみが御曹司とか宇宙の規律でも Copyright 初谷むい 2016-10-15 13:51:47
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