静かな真昼の道端に
  ぼくは黙ってころがったまま
  小さな石ころのようです



  三月の風がやって来て
  ざわざわ気持ちをなでるのです
  ほらブランコもゆれてい ....
  緑色した物干し竿がある
  律儀に並んだ洗濯物がある
  真っ白いシャツの清潔な香りがある
  どこかのだれかの朝の庭で
  どこかのだれかが伸びをしている



  あた ....
  どこにあるのか
  詩はどこにあるのか
  死にかけの好々爺の曲がった背中か
  とんでもない家のとんでもない場所に
  落っこちた林檎の実の中?
  詩はどこにあるのか

 ....
  思い出すためではなかった
  あの日 あの時 あの場所で
  明るい夏の陽を浴びたのも
  あのひとの横顔に
  静かでみじかい恋をしたのも



  語るためではなかった ....
  窓のむこうの
  樫の木のむこうの
  こがらしより むこうの
  空が染まるのをみた
  はずなのに いま
  なにもみえない



  窓はかすかにくもり
  樫の ....
  生まれ立ち上がり歩いて来た
  嘘ばかりついていた
  居留守と空き巣の日々だった
  魔法の鍵を手に入れた
  目を上げたら君が居た
  目を閉じたら苦しくなった
  目を開 ....
  君の頬を好きだった
  桃の果実に似ていた
  ほほえみを蓄えてふくらむ
  やわらかな君の頬



  君の瞳を好きだった
  ただ生きることの 驚きと喜びに
  休み ....
  言いたい言葉は短いのに
  伝えたい事は単純なのに
  どこまでも膨らんでしまう



  破裂しそうな心と身体を
  布団の下に隠して暮らして
  なにもかも見えなくなる ....
  想い出は焦げ茶色
  今は 今すぎて
  昔は 昔すぎて



  アキ
  君の笑顔には この空が とてもよく似合った
  うまれたての青い空
  もっと君に見せたかっ ....
  風吹けば
  薄紅色の水玉模様
  ありがとう
  もう何も考えなくて済む



  閉じこめられたら
  二度と目覚められなくなる
  それがいい



  さ ....
  俺の言葉は恥部だ
  むしろ密やかならんことを請う
  ずぶ濡れでカラカラ笑う骸骨だ



  俺の言葉は赤んぼだ
  届く日を待つ恋文のように
  脚も無いのに歩こうと ....
  音ではなく 音楽
  色ではなく 絵
  そういう星


  メロディも無く 心に忍び寄る星
  思想も孕まず 真実を弄ぶ星


  僕たちの住む この星


   ....
  死にたくないのは何故?
  なんて仕方の無いこと考えた
  生まれたのは何故?
  正解なんて見つからなかった
  ほんとうによかった
  あなたに会えてよかった



  夜が ....
  ぼく みつめている きみを
  きみ みつめられている ぼくに
  いつまでたってもどこまでいっても
  やまびこしない ひとみのやりとり



  言葉は 言葉じゃない
 ....
  夢を見ていた
  長くて 怖い夢
  君が居た
  立ち止まって
  その手の甲に
  目を落とした



  どうして僕の目は
  君の目になれない
  目をとじて ....
草野春心(1125)
タイトル カテゴリ Point 日付
石ころ自由詩507/2/7 0:51
朝の微笑み自由詩307/2/2 23:18
そのときその場所に自由詩407/2/1 23:34
夏の陽自由詩407/1/30 9:51
みえない[group]自由詩507/1/27 9:14
自由詩107/1/8 23:56
夕陽自由詩406/12/16 10:18
真夜中の電話自由詩406/11/23 0:23
アキ自由詩106/10/12 20:46
春の花自由詩306/9/29 11:46
俺の言葉自由詩106/8/25 12:30
プラネタリウム自由詩206/8/22 20:58
自由詩406/7/26 1:28
きもちのうた自由詩506/7/23 11:16
自由詩606/7/22 5:17

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