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それから
すこしだけはなしをした

核心の
すこし手前をうめていくように

ほんとうは
言葉も
いらなかったけど

なんとなく
そうしたほうがいいような気がして

す ....
ねえ、あなた
おい、きみ
なあ、おまえ


よびかけてはみたけれど
こたえる声は なかった
    
ナイフとフォークで
白い雲を少し切り刻むと
青い空がするりと落ちてきた
傍らに小奇麗な色で衣替えした
収穫の時間を置くと
秋の形が出来上がった

味覚を一つずつ競うように
 ....
いしきのないところが
はがれていた

まるでせかいに
あながあいたように

そのすきまを
たましいでうめていく

つぎはぎだらけのきものきて
うつくしくおどる

 ....
やっと連休か

これで二人で
海に行けると思ったのに

『たまの休みだから』と
あなたは
実家に帰っていった

日曜日のこと


わたしは今日、
豊浜まで釣りに行った
 ....
水の吐息
水のしらべ
ながれにそって
そっとさみしさを
うちあける
きらめいて さざめいて
どこまでも すきとおるほどに
きよらかに ながれゆけ
水のうたごえ
水のはなうた
どこへ ....
粗食・外食続きでスタミナを欲する体が
ずぼらでストイックな私のマインドに
今日はカレーを作らせた
大量のみじん切り玉ネギを飴色になるまで炒め
コリアンダー、カルダモン、クミンシードを挽き
ニ ....
吐き出したいきでつくる

まあるい世界があって

けわしい亜熱帯のまんなかを

半ば溶けた自動車が走る


虹に飾られたハイウェイ

信号はすべて青


彼女はリンゴを ....
額ぶちを
ばさりと
鳥が斜めに横ぎった
びくりと
骨ばった視線の止まる
瞬間

空腹も満腹も
傷口もかさぶたも
窓の光に
照らされる

額ぶちの
向こうからの光に

 ....
手を広げ、伸ばして
指は五本ずつ
手の平や腕の、
サイズはそのまま
だから、空を切る
たいがい、さらうのは
大まかな、感触のみ、だが

あたるなら、求める
見当たらないからか、
 ....
  
 
海へと下りていく小道に
一匹のセミがいた
地面にしがみつくように
じっと静かにしていた
指で摘んでも動かない
すでに命は失われていた
次から間違えないよう
ひっくり返してお ....
{引用=   煙は夜通し立ち昇っていたが、朝が来ると流れ
  去っていった。山火事。草木は焦げ、稲穂の色。
  焼死体を、鴉の声が埋葬してゆく。一つ一つ、一
  つ一つ。雪を雪が追う。視 ....
かいだん話はせなかから襲ってくるから
できるだけ大きなあしおとで踏み場をつくり
歩いていることの認識を保たせると
噂話
海から川にかえるころには
立派な尾ひれが生えて
人面魚だ、人面魚だ、 ....
ビルが並ぶ世界に
酔ってしまった僕は
向日葵に魅せられ現実の世界に戻ってきた

首を垂れて
太陽を見ようとしない向日葵はどこか僕に似ていたんだ

そう
現実から逃げ続けている僕に
 ....
書かなければいけない、と決められたことには
ギリギリまで、おれは、手を着けることはしない
いよいよ時間がなくなって、おまけに
だらしないあくびが出る頃になって、ようやく、手 ....
日焼けした砂浜に
(いるはずもない恋石亀
)うぶ毛でも覗いてやろうか
(そんなことできはしない
わかっているだろう)
【秘密の基地を造る】
親亀がゆく 雌亀その「直感的交換」 ....
夏暑く

汗があふれて

パンツの中

黄金のタマも

ムレムレ

若人よ

いざ

股間に涼しげな風

当ててやろう

可能な限り

ああインキンが

君 ....
残響だけがひびきわたる

詩人の内面で
何が起こっているか
誰か知らないのか

蒼き草原を
ただ疾駆する獣となって
君は走れるか
骨まで砕こうとする敵に
ただ反撃できるか


 ....
もう一度飢狼のように血に飢えて
青春という広野を疾駆したい
しかし私は一匹の弱い羊
牙もなければ爪もない
泣きながら帰る夕焼け
一人ぼっちの夜
もう戻れないあの日
ジョルジョ・デ・キリコの静止画
大量に発汗する

焦るぜ

外気温 摂氏三六度三分

平熱だと医者は言う

医者の持つ寒暖計はデジタルだが、
モノクロのため眼がしょぼつく

熱 ....
カラのコップに残る
冷ました 後の氷

気体になって 闇になり
朝方から 光に変わっていく

眼から光は入り
指先から 出ては
小さな声で笑う

寝癖で まとまらない髪の中
 ....
寡黙なものは寡黙なままだ
高齢になってしまった
爺様と婆様
薪ストーブの時代を思い出している
かじかんだ思考が
チーズの溶ける仕草を真似ながら
五感の隅々へと広がっていく
懐かしい冬 ....
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる

屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる

傘から ....
それはなぜなのだろうと思う。誰にも見えない言葉を人に伝えようと思う。それは俺の言葉が悪いせいなのかと思った。だがなかなか伝わらなかった。風が吹いたけれどよくわからないし眠かった。家に帰りたいと思う .... 東京は小金井市に生まれて
横浜で育った
浅草寺を知らずに
僕等は育った
おとなになって
銀座線に乗っても
別に降りる理由もなかったから
僕等の名前を
覚えてほしい
浅草寺を知らない
 ....
用意

出来ました

丈夫な紐と
足を乗せる台と
遺書を書くための
紙とペン

紐を
電球の傘にくくり
丸いわっかを
下の方で作る

準備万端

そして
遺書 と言 ....
土曜日のお昼ゴロ
テレビの前でゴロゴロ

珍しくないから
昆虫図鑑にも載せてもらえず
面白くないから
観察日記にも書いてもらえず

疲れやすいお年ゴロ
リモコン片手にゴロゴロ
 ....
貴方が

例えば
呼吸の仕方を忘れて
足りない酸素に息苦しくなって、

若しくは
泳ぎ方を忘れて
沈むように光のにじむ水面を見上げて、

あるいは
行きずりの人と会って
口 ....
汚物は腐敗しない

腐敗しないどころか

浄化されてゆく

浄化されたものは腐敗してゆく

浄化されればされるほど

腐敗は目につき鼻につく


肉体とはなんだろう

百 ....
枯れた空 桜花舞う
散る花びらを辿れば
行き着く 儚き生命(いのち)

目を閉じれば 浮かぶあなたの青空
常夜に変わっても 待っている

澄んだ月に 希う
”どうか無事でいてくださいと ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5369)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それから- はるな自由詩4*11-8-19
- 青井とり自由詩211-8-19
- 花キリン自由詩10*11-8-18
盆踊り- 小川 葉自由詩2*11-8-18
_- ZIO自由詩111-8-18
水のいのち- 佐々木青自由詩6+*11-8-17
今日はカレー- salco自由詩7*11-8-16
夏、未明に- 甲斐マイ ...自由詩2*11-8-16
- シホ.N自由詩411-8-16
溜め息ついて- ふるみ自由詩111-8-16
夏の終わり- たもつ自由詩911-8-16
光へのコラージュ- 草野春心自由詩411-8-16
かいだんのぼる- 中川達矢自由詩611-8-15
夏の終わり色- 影法師自由詩311-8-15
書かなければいけない、ということについては- ホロウ・ ...自由詩4*11-8-15
猛暑と亀- アラガイ ...自由詩5*11-8-15
人知れず彼らはもうひとつの戦いを繰り広げている- 花形新次自由詩1*11-8-15
断片- 渡辺亘自由詩311-8-15
無題- 渡辺亘自由詩411-8-15
キリコ- ……とあ ...自由詩5*11-8-15
夏の実- 砂木自由詩9*11-8-15
- 花キリン自由詩4*11-8-15
雨の溜め息- 殿岡秀秋自由詩711-8-15
教えてくれない- 番田 自由詩211-8-15
浅草寺を知らない子供たち- 花形新次自由詩2*11-8-14
日曜朝、七色カフェにて- ぶるーび ...自由詩411-8-14
ゴロゴロ- nonya自由詩13*11-8-13
咽喉の激情- 自由詩111-8-13
腐敗しない汚物- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-13
桜花_〜You_are_believed〜- 洞野いち ...自由詩1211-8-12

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