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番になれなかった蝶々結びがひとつ。
咽の頭が
ひとつふたつ飛び出して
あてのない渇きを訴えている。
共に立ちえない辺の先が
行方知れずになりたいと訴えかけてきた。
叶わない全体 ....
追加の勘定を弾ませて帰る還り道。
黒ずんだ木の隙間から
偽者のような、嘘のような小動物。
伺い知れないでいるのは
どことどこの
どちら様だろうか。
挨拶を証明するような時期は
と ....
札付きのポスト。
語れない物陰に隠れて遊ぶ夜。
コマ送りカラクリ人形の
差し入れを飲み込んで
心なしか
夜が明るくなった。
思い付きで
錆びにくい鉄のことは
錆びない鉄と呼ぶこ ....
座席らしいから座ったのです。
何も座ったから座席だと
言いたいわけではありません。
ただ座席が空席を導いたのだとしたら
それは誤りたいと思っています。
回避する曖昧のために
曖昧さ ....