すべてのおすすめ
寒々しい棘が
いちいち目の端に溶け込もうとする
裸の地面を踏みしめて
遠くで頼りなげで
幽かに揺れる街の灯を見下ろす
生ぬるいそよ風が通り過ぎるたび
背中を抱えて連れていこうとする ....


よくよく考えてみればぶら下げて歩いている
恥ずかしい背負いだ
禿鷲の後頭部
コウノトリのずるむけ
もしかして生まれ変われるなら
名前も姿もいらない
誰もいない湖面に ....
ただいま と思いながら両手を下に広げる
林檎畑は収穫のための作業で忙しい
陽があたるように実の回りの葉を取るため
晴天の日曜日 実家に帰る

草を分ける土の道 人の歩いた道
風にそれる 緑 ....
 「へそ」

夕立とともに雷が落ちる音がして
少年ははっと目覚める
もしかしてへそが盗られていないか
あわててシャツをめくり
お腹にちいさな穴が残っているのを
確認して
ほっとしながら ....
夢にも出てこない日々が続いて
将来だとか希望だとか
とうの昔に自分から消えて
生きるため日銭を稼ぐ仕事に
悔しさを感じることもなく
工業機械が働く日常の
オイルまみれな日々が過ぎて ....
宴もたけなわをぬけだした
ネオン、信号さんも律儀だね
女子のきらびやかで背中を見せるファッション多し
なんてまやかしな

挨拶もそこそこ
引き出物は右手
キマってみえるだろ

あなた ....
泣きじゃくりながら
坂道を登っていた

気がつくと
そこは
深い森

森の中だった

緑 緑 緑の渦
苔むした木々

鳥の声

時折さす
きらめく太陽の光・・・

声 ....
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった

僕は

もう

面白がらなければ
何も面白くないし
欲しがらなければ
何も欲しくない

この世のうわずみは
どれも同じような ....
あなたを一番愛してた

あなたが一番愛してくれた

忘れない忘れられないよ
今でも思い出すよ

大好きだった
愛してた
心から愛してた
繋がってた
ちゃんと繋がってた
いつも、 ....
夜の街角には見知らぬ何者かがいないものだろうかと
ぼんやりと私は一人 非常に古ぼけたアパートの部屋の隅っこで、
ぼんやりと一人で日が暮れるまで立ち尽くしていたのかもしれない
そのラジオから 今日 ....
僕は詩人の仕事を知っている
それは薄汚れた靴下の匂いを残したままそのままを裏返しに吐き直し
美術館でこの絵はどうも臭いと鷲のような鼻で素人にはその説明を拒み
賞味期限に剥がれた壁紙の図柄 ....
{引用=



夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
ちゃんと寝ていますか?
飲みすぎていませんか?
バランスよく食べていますか?

ブログで元気そうな姿を見るけど
キミのことは謎ばかりです

あたしなんか
って言葉を使いたくなる

 ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて

満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
 ....
希望に無理矢理引きずられて朝が来る
誰が希望と勝手につけたのか
朝は明るいから希望でしょうと押し付けがましくされる

泣いても笑っても朝が来るんだから
笑って迎えましょうだなんて
夜の過ご ....
胃に優しいとか
目に優しいとか
肌に優しいとか
地球に優しいとか
特定部位には優しいのに
わたしには 誰も 何も 優しくしてはくれなくて
バファリンの半分は優しさでできていますとか
お金 ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
{引用=
不完全な過去 不確実な現在 無知な未来



カスタネットの赤と青が嫌だったから
いつも校庭のすみっこで地面に円を描いてた
繋ぎ目がゆるんで共鳴しなかったから
いつも答案用 ....
ねじ式の少年のように
医者を探す為に放浪することもなく
私は医者を見つけることができた

いくつもの検査
結果ステージ2

決して嬉しくない医師のお言葉

手術室へ向かうベッドのアト ....
下降していくカラスが
田んぼの土手を
はいあがる虫を食べている

田植えの前に掘りおこされ
苗が植わるように綺麗にならされる土

地中から 土と共に掘り起こされた虫が
待ち構え ....
何らかの理由により
自分の意志を決める。
あなたは自分を人の前で
出せますか。

いいえと答える人
あなたの1年はあまりに
短い。

はいと答える人
あなたは嘘つきだ。

わか ....
おじさんが走っていったほうに家がある
昭和44年発行カラー図鑑百科6天文と気象に写る暗い林
{引用=
うわの空に舞う花弁を掴もうとして距離を見誤る春愁の日
                
性別なんて窮屈すぎて息が詰まりそうだった

黄昏色の溜息を煙草の煙と一緒に吐き出して
トイ ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
誰のものともわからない唇が
私の背中を通る


このように
戦ってきたけれど

何と戦ってきたのだろう?

垂れ下がる乳房
力をなくしていく腕

もう
遠くには飛べない

 ....
君(久保)は僕の場所を
いつも探してた
街の風に吹かれて

僕はちっぽけな人間だ
君だって似たようなもの

それなのに
君はいつも僕を
探していた
あたかも
僕が特別であるかのよ ....
街のあらゆる隙間から
浸み出てくる泥に追われて

JR駅構内の暗がりの
打ちっ放しのコンクリート壁に
ひっそりと身を寄せる

壁に走るひびはハイウェイ
ところどころ露出した
砂利 ....
あの現場の写真を見た
瓦礫はすべて撤去され
金網や柵に囲まれたそこは
グラウンド・ゼロと呼ばれていた

そして現在 私が住む街の駅前に
デパートを取り壊した後
再開発計画が頓挫して
 ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた

母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た

ぱりっとした背広を着 ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5369)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寂寥- 寒雪自由詩310-10-4
湖の空に浮かぶ隠嚢- アラガイ ...自由詩2*10-10-4
生まれる所- 砂木自由詩17+*10-10-3
へそ- 乱太郎自由詩17*10-10-3
過去の自分- 寒雪自由詩210-10-3
コンビニで値踏み- 乾 加津 ...自由詩6*10-10-2
森だった- 森の猫自由詩7*10-10-2
ぽつり- nonya自由詩23*10-10-2
- 紙喰虫自由詩110-9-29
渋谷の喫茶にて- 番田 自由詩4+*10-9-29
詩人たちの仕事- アラガイ ...自由詩8*10-9-16
犬もみていた、夏のおわりを- 石川敬大自由詩1810-9-6
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
忙しいあなたへ- 森の猫自由詩2*10-8-3
ルシア811- 高梁サト ...自由詩21*10-7-5
あたらしい朝が来た- 池田実緒自由詩210-7-5
今日から決めた- 池田実緒自由詩510-7-3
6月の海- 高梁サト ...自由詩22*10-6-14
未慣性モーメント- 高梁サト ...自由詩21*10-5-27
おっぱい- 小川麻由 ...自由詩15*10-5-23
土と虫- 砂木自由詩15*10-5-16
2010年前- 紙喰虫自由詩4*10-5-15
暗い林- えりくさ ...自由詩710-5-6
- 高梁サト ...自由詩13*10-4-20
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる- 吉田ぐん ...自由詩53+*09-10-2
「41歳の春だから」このCMからすべては始まった- 初代ドリ ...自由詩7*09-7-8
久保が僕であるために- 花形新次自由詩209-6-4
- 壮佑自由詩19*09-3-20
グラウンド・ゼロ- 壮佑自由詩14*09-3-14
- 壮佑自由詩19*09-3-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179