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ぼくのこの手に

あのあたたかい

陽だまりを拾うことができるなら


あなたのもとに持ってゆくよ




いのりが

ああ、
きこえない



キズだらけのあな ....
ぼくは げんき
きげんがいい ぼく
きみは べんき
べんぴにならない べんき

ぼくは てをふって
だれかを よんでいる
きみは おしりをふいて
だーれだと よんでいる

ぼくが  ....
霧のポケットから
たよりなくこぼれおちる
飴でできた郵便受けに
新しい手紙が届く

閉ざされた空から降り注ぐ
涙の化石ひとつひとつを
言葉に記すように雲のページは
静かに静かにめくられ ....
一、蝉しぐれ

白い病の影がおりて
夏の命、際立つ


すり硝子の花瓶に
溢れていたはずの笑顔
シーツに残された
僅かな起伏は
生きていた
あなたの

散らばった
レモン色 ....
すいかのたねのかたちをして ( すいかの とびら )
( ぼくはすいかのかたちなんだなあ )( こい
にょうぼう、
ぼくたちたぶらかしてるんです。( しめった とびら )

ゆり ....

から病んで臥せっていたはずの姉さんが這い出てきた
北の海はすっごく寒かったんだから
カラカラと寂しい音が喉からして
手で青を掴んできたわあんた青が好きだったでしょう
ショウの途中で姉さん ....

永遠に
閉じる日が来ても

耳は
絶対に閉じないでいて
わたしの声を
受け容れていて

肩越しに過ぎてゆく
景色の速さに
その
狂おしいほどの
純粋さでしがみついて

 ....
夏の
夜が
激しさを増し
ぼくは
水が欲しかった
とても

海水浴
波に
持ち上げられて
足がもうつかない場所へ
つま先に虚無が触れ
頭上には
目を閉じても赤い
太陽

 ....
胸騒ぎがするので
メリークリスマスと
小さな声でつぶやいてみた

すると
それが合図だったかのように
リンゴが枝から落ちる

落ちたら
すぐに
腐ってしまう
それはいつものこと
 ....
―夏至は、もう過ぎています

とか
じつは過ぎきっていた太陽の光、みたいな
ぽかりと口を開けるしかないような
きもち

かげろうが立ち昇るはやさで
泣き顔をつくるひとたちを
遠く道の ....
テレビをつけると 
瓦礫の山から掘り出され 
額に血を流した中年の女が 
担架から扉を開けた救急車へ 
運び込まれていた 

その夜 
テレビの消えた部屋で 
歯を磨き終えたぼくは 
 ....
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した

僕の手は
どんな温度で君に ....
火をつけた
裸ではないから あなたは
時の中へ流れて行く 

服の重みに
囚われてやしないかなって

灯籠から 灯りをこする爪の音
ぼんやりとあふれてるぬくみに
口をつけて すすって ....
吐き出した嘘
4回転ジャンプして
本当の仮面をかぶってしまった
 
君が笑って
知らないままで
 
僕も笑って
知らないふりで
 
窮屈な時間 流れていく
 
湖を探しに行こう ....
鯉が吊るされた
教会の屋根に
虹は鱗を落とす
七色ではなく十二色の
クレヨンじみた

ツタはいつまでも
少女を縛り付けて
泡を吹いた口から
鯉が生まれるので吊るされる

正常な幽 ....
雨の空を見上げて
あなたからの手紙を待つ
何日も何日も
待てども待てどもこない
手紙は連日の雨で
空にとけてしまったかもしれない
そう思って家に帰ると玄関先で
それは静かに待っている
 ....
わさびが
目にしみた
とばかり
思っていたら
あなたは
ほんとうに
泣いていたのだった
このあいだのこと
ごめん
とあやまると
わさびが
目にしみただけよ
と言うあなたが
目 ....
今日は盆の入りなので 
夜家に帰り門を開くと 
家族は敷石の一つに迎え火を焚き 
両手を合わせ
揺れる炎を囲んでいた 

初老の母ちゃんが 
「 お爺ちゃんがいらっしゃるわよ 」 
と ....
暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。

装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
 ....
ゆらりゆれゆく水面に
魚のかげはうつらない
深く沈んだ自転車の
かすかなひびきが ぽつり
雨をよび
あらしを誘う

梅雨の日々は湿っていて
すべてをひらたくさせる
私も 床も 土も
 ....
仕事を終え

パソコンを終了すると

そこには何も無かった

テラテラと光る黒い画面の中に

僕の顔がただ映ってた

三十歳を過ぎた僕がいた

白黒割り切れない僕がいた

 ....
橋の上を
こどもたちが
笑いながら歩いてる
橋の下を
川が笑いながら流れてる
あんなに笑顔で溢れていた橋が
今は静かにこわされてる
橋の向こうに
笑うひとが
いなくなったために
若い母の膝上に
抱かれた幼子は 
ぐわ〜ん ぐわ〜ん 
と泣きわめいていた 

やがてその泣き声は 
ぐわはは ぐわはは 
と転がる笑い声になった 

人目を気にしながら 
若い母 ....
水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
三半規管が爪弾かれる
静寂の
そっと指先が触れない
おだやかな震えない

涙と休符
はれぼったい目とゆうひ

またしばらく
涙は出ない

しんぞう
はい

ちょう
なみ ....
胃の洗浄をするために
階段を上ったり下りたりしていた
蜂蜜のソーダ割りをひっかけていた
シュワワワワーと
それは収束の音だった

落ち着きのないフルート
君はツタの絡まる音を聞いたか
 ....
目覚めろと夫が言う
育てた花から種をとり
今年蒔いたものが発芽した
花はいい
はやく お前も目覚めろ
水と陽射しを気にしながら
隣りでいう

と それは
パソコンに向かってる私が
 ....
ほんとうのことは
今俺がお前の中にいること
どれほど身体すり減らしているのか
知りながらお前は綺麗な眉をひそめて
お前の中の俺を撃ちつづける
挟まったフライドチキンを爪楊枝で遊ぶ
この ....
寝苦しい夜 はみだした足が
そろりと風を止まらせた

畳の上を這う 小さな羽虫の陰

名札をはずしたつもりになっても
はずれたくない場所がある

どこからもひ ....
一筋の夢
指で先を足していく
空には届かない
私の背伸びでは届かない
そのまま
ぷつん と途絶えた
音信

首元がさむざむするから
結っていた髪を切った
ただそれだけのこと
今朝 ....
唐草フウさんの自由詩おすすめリスト(3887)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うで- わら自由詩23*07-7-20
べんき- 乱太郎自由詩17*07-7-19
二番目のきみへ- 小川 葉自由詩707-7-19
夏を弔うための三重奏- 佐野権太自由詩31*07-7-19
ゆするふり、らんら- ハンドル自由詩207-7-19
0→1- ふるる自由詩19*07-7-19
pledge- 大覚アキ ...自由詩12*07-7-18
- ふるる自由詩12*07-7-17
モンスター- 大覚アキ ...自由詩1807-7-17
七月十七日- 水町綜助自由詩1207-7-17
掌の上に_- 服部 剛自由詩13*07-7-17
雨やみを待っている、僕ら- Rin K自由詩37*07-7-16
Red- 砂木自由詩12*07-7-16
家出準備- 倉持 雛自由詩2+*07-7-15
祈るだろう、目を閉じたら、- ふるる自由詩1307-7-14
雨と手紙- 小川 葉自由詩607-7-14
わさび- 小川 葉自由詩607-7-14
盆ノ夜_- 服部 剛自由詩9*07-7-14
包まれる夏の風景___デッサン- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-11
湿った日々- 竹節一二 ...自由詩507-7-11
僕がいた。- もののあ ...自由詩20*07-7-11
- 小川 葉自由詩907-7-10
授乳のひと時_- 服部 剛自由詩3*07-7-8
包まれて- soft_machine自由詩24*07-7-7
静寂- ふるる自由詩1007-7-7
洗浄- ふるる自由詩807-7-7
花と- 砂木自由詩13*07-7-7
ホントウノコト- soft_machine自由詩13*07-7-6
刻塔に渡る- 砂木自由詩16*07-7-5
音信- ku-mi自由詩16*07-7-4

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