芝生はいい
寝転がって
僕たちは笑う
とくになにがあったわけでもないのに
ただ笑って
じゃれ合って
空を眺める
雲が何にでも見えた
アイスクリーム
蛇の目
ありえない獣
五本 ....
ハナミズキの
季節が巡ってくる

透き通るくらい
薄い花びらが
ふるふると
少しだけ冷たい風に
揺れている

東の空に月が上る

どうしていつも
ひとりなんだろう
どうして人 ....
生まれたときは誰もいなくて
ひとりぼっちだったんだ

でもね雲さんがやって来て
雨をたくさん入れてくれたよ
その晩はとてもよく眠れたんだ

朝になったらドアを叩く音がしたよ
アヒルさん ....
止まってるよと言って
時間の妖精が
両手で巻いてくれる

たくさん巻いて
時間の貯金をしてくれる
私は約束する
こんどは上手に使うよと

錆びかけたゼンマイに
妖精の涙が落ちた
 ....
風が
春の歌を口ずさんでいる
穏やかな日

ぴんと背筋を伸ばした
素敵な貴婦人が
胸のポケットに
お洒落にしまい込んだ
白いハンカチを
ふわりと
私の前に落として行った

一瞬 ....
陽の光と太陽の埃の中で



ブラインドの隙間から射し込む福音は



フードコートの中の

百数十もの人間を

日曜日色に染めている




ま ....
話して 話しつづけて
話しても仕方の無いことを
病院の屋上から見えるもの
遊ぶ犬たちのことや
食べられてしまった飼い兎のこと
売薬の無駄遣いで喧嘩しても すぐにほぐれて
直らない足の痛痺れ ....
歩き疲れてベッドに横になった
からだがスライムみたいに
ひらべったくのびて
平面と化していく
目も鼻も
どこにいったかわからない
耳だけはラジオの音をひろう
手も足もシーツの端から
ゆ ....
もしも人生に疲れたら


プラスチックのCDケースに


爪を立ててみろ



それを壊すとそこには



バン ....
 
 
とり急ぎ、という言葉を初めて聞いたとき
鳥も急ぐのだと思った
正確に言うと
へえ、鳥も急ぐんだ、と思った
それはユウコの初めての言葉だった
今思えばあの頃
鳥は皆、急いでいたよ ....
昔から好きで観ていた番組のひとつに「生活笑百科」というのがある。関西発の堅めのバラエティ番組で、「四角い仁鶴が、まあるく解決!」を売り文句にして主に視聴者から寄せられた法律相談を弁護士がジ .... 美しい男にはトゲがある
それ相応のトゲがある

女は普通に暮らしていた
普通に化粧して
普通の長さに髪を伸ばして
普通に髪を洗って
普通に髪を乾かした

美しい男にはトゲがある
女 ....
点と点を結ぶための線が
輪郭をはみ出していくような
新しい星を描いた夜は
手裏剣よりも遠くへ飛びたい
金平糖みたいな甘い星が
好きと嫌いとどうでも良いという
わがままなエゴリズムを作って
 ....
{引用=(*昨年書いて現フォに投稿せず忘れていたもの。アーカイブ目的で投稿。石村)




しつこい梅雨が明け
夏がはじまつた
はず であるのだが
ひさびさに傘を持たずに
散歩なん ....
末っ子で、鍵っ子で、角っ子で、隅っ子の僕です。
これだけヒントをあげたんだから、早く迎えに来てね。
恋焦がれすぎちゃって、恋焦がしちゃった。
もしも恋が職業なら、僕は今日でクビだろう。
僕の経営するさみしがり屋は年中無休だよ。
店先にちょこんと座り、君が来るのを待ってるよ。
さようなら、うつくしい雨が消えていく
冬の破片があちこちできらめく街
ささやかに風の模様が刻まれた傘をたたんで
きみはアーケードの中へ姿をくらませた

九十日垂れ流されたクリスマスキャロ ....
明日やりますと言い続けて70年
結構なんとかなってきた
比較的、いい子にしていました
最後の願いを聞いてください
Switchください


今年で70回目の良いお年を
クリスマスは私が ....
よく気にくわないものがあれば
重いとかウザいとか
軽々しく口にする阿呆がいるが

生きていく上で
大抵のことは
重くてウザいものだ

それを覚えておかないと
いつかバチがあたるよ
 ....
庭の木も街路樹もすっかり
葉が落ちさり手をひろげて
雪を待ちかねてざわざわと

さぁ、おいで、雪よ、おいで
歌いながら風を掬い夜を掬い
全身で冬の夜空を受け止めて

君は僕の手をひいて ....
真意を問いただす勇気がなかったあの夜
心に半分嘘をつきながら歩いた
「騙されてあげるね」と


大江戸線に向かうエスカレーター
後ろから囁くあなたは
想像より無邪気で、ずるい


 ....
君と星狩りに行ったことを思い出す
空が星で埋め尽くされて、金や銀の星が嫌というほど輝いていた
肩車して虫かごを渡し、小さな手で星をつかんではかごに入れていた
ときおり龍が飛んできて、尾で夜空をあ ....
バスを待っていると
昨年死んだお父さんが縄をもってやってきた
電車ごっこの相手を探していると言う
せっかくだから車掌をやることにした

もともと小さいお父さんは
死ぬ前にさらに小さくなった ....
マツモトキヨシの片隅に
僕のマツモトが売っていた
僕のマツモトのはずなのに
どこかちぐはぐで僕には馴染まなかった
僕のキヨシは売っていなかった
僕の、どころか、
普通のキヨシすら売っていな ....
グラウンドの白線、きっと来世は飛行機雲。
白線引いた体育の先生、きっと来世はパイロット。
どうしてそんなに一番になりたいの?
映画館の一番前の席は、首が痛くなるだけだよ。
大盛りのカツ丼、君と半分こ。
食べ終えたら、お互い、半分ずつ自供する。
滅びという
言葉を使う失恋の
カルフォルニアより青い青空



あたいより
明るい青を空に見て
そんじゃあそれで幸せになれ


ここよりも心揺さぶる真実の
ねじ曲がる意志 ....
答えを探している

答えは至る所に
極めてさりげなく
あるいはこれ見よがしに
散りばめられているのに

コインを拾うように
極めてなにげなく
自分のものにしてしまえば
楽になれ ....
佐和さんのおすすめリスト(1526)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ありったけ- 自由詩13*20-6-13
はらりはらり- 猫の耳自由詩120-4-17
池が言うには- 丘白月自由詩120-4-16
ゼンマイ仕掛けの私- 丘白月自由詩420-4-11
白モクレン- 風の化身自由詩320-4-10
ショッピングモール_或いはアドバルーンの浮かんでいない商業施 ...- TAT自由詩2*20-4-8
話しつづけて- 大村 浩 ...自由詩14*20-4-5
洗脳- Lucy自由詩12*20-3-26
ミュージックトマトジャパン- TAT自由詩3*20-3-25
生活- たもつ自由詩9*20-3-20
バラエティー生活笑百科について- TAT散文(批評 ...220-3-8
美しい男には- こたきひ ...自由詩320-3-8
三角定規- ミナト ...自由詩4*20-3-8
レモンサワー- 石村自由詩16*20-3-3
っ子- クーヘン自由詩2*20-2-13
クビ- クーヘン自由詩2*20-1-18
さみしがり屋- クーヘン自由詩11*19-12-29
Spring_Can_Really_Hang_You_Up_ ...- ホロウ・ ...自由詩3*19-12-28
Switchください- kawa自由詩3+*19-12-28
バチ- HAL自由詩7*19-12-27
冬を歩く幻想- 帆場蔵人自由詩419-12-22
- AquArium自由詩319-12-13
星狩り- 山人自由詩14+*19-12-8
ほくろ- たもつ自由詩819-12-3
マツモトキヨシ- たもつ自由詩419-12-2
来世- クーヘン自由詩4*19-11-3
一番- クーヘン自由詩6*19-11-2
カツ丼- クーヘン自由詩6*19-10-31
それは、デメキン- 秋葉竹短歌519-5-5
答え- nonya自由詩10*19-2-21

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