ひとりで生きてゆけるように

おまえはつよくなろうとした

一喜一憂しないように

おまえはいつもひとのために祈った

オレなんかと出会わなければ

おまえはふつうを手に入れていた


日になん千回も ....
 たとえあなたが農夫でも農夫でなくてもあなたが文章家でも文章家でなくてもあなたが小鳥でも熊でも蛇でもあなたが空でもあなたが風でもあなたが土でもあなたを好きわたしはずっとあなたのそばにいるあなたとキスを .... {引用=


嵐にはなりそうにもない。きみをもう引き留めておく口実がない。



眉間まで通過していくジンジャーの泡があなたを忘れろと言う



この星が廻り続けて朝がきて (わ ....
さわやかな朝がくるという
きみには今日も
軋む熱を孕んだ、
ささやかな風が吹くらしい

天気予報でわたしは
いつも気圧配置を気にしながら
かあさんがおしえてくれた、
谷、と
 ....
恋の終わりは
キリバナ
キリバナ
死んでいるのか
いないのか

ガラスコップの
一輪挿しが
あっけらかんと
咲くように

私は
あなたを失って
冷たい夏を咲いている

も ....
ねこを見てると眠くなる
ねむねむねむねむおねむのまほう
ふわふわの
お腹のお毛毛をなめている
おねむの国に行く前の
おねむの前の身だしなみ

 あたしはそんな風だって、頭をひと振りするだ ....
生きてるだけで
お腹すく
腹がすくから
物食べる
食べる物買う
金が要る
金が要るなら
働くこと
それができぬ
でくのぼう

そつなく
無理なく
抜け目なく
生きるため ....
樹々を抜けてくる風が
額の汗を拭っていく

螺旋形のスロープを
ゆっくりと登っていく

言魂を飛ばそう
カモメよりも早く

途中で眠らないように
雲の見張りを付けて

笑ってる ....
我ながら







夢見てんなよ









そう思う













 ....
ぼくは遠い火になりたかった


ビルのかげや
山のむこうで
ちらちらと


ときおり
消えたみたいに見える


ながくながく燃える遠い火に


 ....
風がないので動けないのか
止まったままの風車が
申し訳なさそうに立っている

手のひらをめいいっぱい広げて
わずかな空気をとらえたら
小さな風が生まれた

見えない風が水田の上を走り
 ....
とどこおるとよくないので
暑くてじめじめとしていたが
洗濯物を干してみた
風がないせいか
まったくはためく気配はないが
つぎの用事がやってきたので
とどこおるとよくないので
つぎの用事に ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
波打ち際で
寄せ返す白線を
追いかけたり逃げたり

入るつもりもなかったのに
いつの間にか裸足になって冷たくて
まくったズボンが不意の波にずぶ濡れて
そういう夏を何度も繰り返していた
 ....
きみのし
考えたこともなかったし
その日の空はうそみたいな顔をしていたから
言葉は何も浮かんでこなかった

この物語では
信じられないことが
信じられないほど起こるし
それ ....
僕が歩いてきた後には
道が出来る

でもその道は
決して戻れない道

僕が行けるのは
未来に伸びる道無き道

逃げ場なんてありはしない

ただひたすら歩むのみ

ここまで来る ....
君にどう思われようと構わない
知ったこっちゃない
私は私で、隠し様がないのだから

あなたに嫌われようと私は私をしか貫けない琴線を
紅茶越しにそんな目で視ないでくれ

だけれど ....
『アルマジロの歌』


ケダモノでいるのがヤになって


鎧を脱ぎ捨てたアルマジロ


その背に無数の矢を突き立てて


ヤツはのそのそと歩く


痛みは戻った

 ....
人見知りなミツバチは
花の蜜を集められない

花が可愛過ぎるから
真っ赤になって
『また今度』

ふっと香る花の香り
気になりながらも
知らんぷり

恥ずかしがりの照れ屋さん
 ....
ゆったりと時は流れ
幸せを噛み締める。
満たされた思い。
安心する。

分かってくれる人がいる
共感する。
互いの事を沢山知る。
聞いてくれる。

昼寝をして
仕事して
勉強し ....
{引用=
お化け煙突の話をしようとすると
いつも決まって
口がこわばる
上手く話せるかどうかが
わからなくなって
話す気力が失せてしまう

その日は女のほうから
「ほら、あそこにいつ ....
{引用=
それがそこにあり
僕たちは離れて行き
そして
範囲を指定する

土砂崩れに
身を任せるわけにも
行かず

僕は
回転する椅子の上に座り
懐かしい風景を思い出し
 ....
ひとしきり 遊んだあとに娘は 
本へ目を落としていた私に 突然
これ はこ?と聞く。

本の入っていた段ボールの空き箱を指さして

ロシア・フォルマリズムから日本の
8月の自宅の居間へと ....
イモムシ 這っている

イモムシを 見下ろしている

何日かしたら 空を飛ぶようになる

イモムシは そのときまで這っている

イモムシが 飛べるようになったら見える

それまで  ....
 あるところに、ある森に、ある森のちょっと原っぱになったところに、ある森のちょっと原っぱになったところのお花がちらちら咲いているところに(そのお花は黄色や白いお花です)、小さな小屋があって、それはクマ .... きみが死んでしまった夜
ぼくはまんじりともせず
ただきみの
白く死化粧を施された
美しい寝顔を
ただ目の中に入れていた
ほんの数時間前
きみはすっかりかすれてしまった声で
ぼく ....
明日
わたしは
食べにでます
あなたの知らない
穴場の店へ
いつか
行きたいと思っていて
なかなか行けなかった
まだ開店間もない
トンカツ屋へ

トンカツ屋に入って
先ず感じる ....
とどめておくことが難しいものほど
愛しいのは何故なのかしらと
突然あなたが呟いたので
僕は何とか返事をしようとしたけれど

何でだろうねと言うのが精一杯で
その表情がおかしかったのか
あ ....
やつが通りを行くと
すれ違う人すべてが
やつの背姿に釘付けになる
アヴァンギャルドなファッションセンスに
やつのファンは熱狂する
やつはみんなのファッションリーダー


そんな ....
着慣れない浴衣と 履き慣れない下駄

からころ からころ
音をたてて
夜を見据えて歩く
ただ ひとりで

ぼんやり 浮かびあがる
一夜の幻

真っ赤なりんごあめ
甘いかき氷
撃 ....
佐和さんのおすすめリスト(1526)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ありがとうありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-8-28
十一月- 豊島ケイ ...自由詩12*10-8-26
miss_you- あぐり短歌5*10-8-22
いつもの天気- あぐり自由詩4*10-8-22
キリバナ- umineko自由詩13*10-8-22
おねむのまほう- salco自由詩17+*10-8-22
木偶の坊- シホ.N自由詩210-8-22
ただひとつの- うずら豆自由詩210-8-19
何か妙な渡し方しやがるもんだから- TAT短歌4*10-8-19
ぼくは遠い火になりたかった- ホロウ・ ...自由詩6*10-8-18
「風車」- ベンジャ ...自由詩3*10-8-17
かいてん- ここ自由詩410-8-12
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
海へ行こうと思うとき- ベンジャ ...自由詩3*10-8-11
やさしいし- 自由詩6*10-8-11
ランドスケープ- うずら豆自由詩110-8-11
琴を弾く女- H.美紗子自由詩210-8-8
『アルマジロの歌』- なごまる自由詩3*10-8-8
花とミツバチ- うずら豆自由詩410-8-7
時間はゆっくりと- ペポパン ...自由詩6*10-8-7
お化け煙突とボロアパート- 真島正人自由詩5*10-8-7
普通の話- 真島正人自由詩2*10-8-6
箱入り猫娘- N.K.自由詩6*10-8-6
「イモムシ」- ベンジャ ...自由詩2*10-8-6
クマさんのパン屋さんとウサギさん- ふるる散文(批評 ...5*10-8-5
Eternal_Heart- 寒雪自由詩110-8-5
トンカツ大王2号店- 花形新次自由詩5*10-8-4
花びら- ベンジャ ...自由詩3*10-8-3
カリスマ- 寒雪自由詩110-8-1
金魚姫- 愛心携帯写真+ ...9*10-7-31

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