失われたものは取り戻せない
だから僕らは新しく作る
崩壊してしまった砂上の蜃気楼
それでも僕らは形あるものと信じてた
模倣とインスパイアの果てには
半径1メートル ....
きれいに片付いた部屋で
自分の時を戻したくて
タバコに火をつける
儚い夢の破片を一つづつ丁寧に集めて
一つの夢の結晶を作る
この世に降り立つ以前は
俺も天使の一人だっ ....
君の声が聞きたくて
携帯電話に手を伸ばす。
リダイアルを使わない。
そんなもの無くても覚えているから。
些細な事すら共有したくて。
すがるように手を伸 ....
だいじょうぶ、って心配して欲しい
わけじゃないんだよ
ただ疲れちゃったんだねって ぎゅっとしてもらいたいだけ
男心がよくわかるんだね、って言われたい
わけじゃないんだよ
....
who
おまえは誰だって問われても
わたしって誰なのかな
今のわたしがわたしなのか
ほんとうのわたしは他にいるのか
自分探しの旅路
だなんて聞き飽きた科白だけど
わたしってやつは
....
何も起こらない夜に
君を家に送り届けた
何も起こらない夜に
何かを期待していた
何も起こらない夜に
一人舞い上がっていた
何も起こらない夜に
一人で落ち込んでいた
何も ....
社会を うまく泳ぐコツは 凡人になりきること
僕は努力が苦手な人です。
僕は、努力するとは嫌なことでも我慢してやることである、というようなイメージしか持っていませんでした。
努力するということに対して不当なマイナスイメージを持ってしまっていま ....
なめらかに透き通った朝に降り立つ
地上の空気は優しいから
とびきりおしゃれして
愛しい彼女に会いにいく
昨日の電話の話の続き
見守る太陽ありがたい
灼熱の青春 ....
ふと孤独を感じた
頭をよぎる悲しい想像
俺の居るべき場所は荒れ果てた荒野なのかもしれない
俺はここに居てはいけないのではないか、と
ふと不安を感じた
疑念の気持ちに心が痛む
真実は残酷 ....
ピアノのあしは楽器を支えているのか
それとも音楽を支えているのか
ギターをかき鳴らす仕草は
そのあしに似て、共鳴する独り言
マイクを持って空を指したとき
ひとはただのマイクスタンドでしか ....
子供色に笑う
頭の後ろ側で鳴るのは海
煙草の似合う指先
済ませたのは過去の清算
這うような空
呟いてばかりの二人
静かな場所が好き
観覧車の窓を君が曇らせる
ま ....
わたしという
一人の凡夫は
目には見えない
風の絹糸で
見上げた夜空に星々の巡る
あの
銀河のメリーゴーランドと
繋がっている
山際に
吸い込まれるように
今日が息絶えて
まだらのまま
空を一巡して
闇に飲まれるのは うろこ雲
あたしはあたしで
西の空に
白い半月が血を滲ませているのを
見てしまったから
....
七色のビロードに溶ける思い出
どんな楽しいことがあっても
時の流れには逆らえない
戻らない
すべてが煙のように
すべてが幻のように
目の前を通り過ぎて行く
あ ....
未来の自分への期待、こうなりたいという夢。
そのための、精一杯の頑張り。
でも想いが強すぎると
それはどんどん枝分かれして、収集がつかなくなってしまう。
自分でも気づかぬうちに、そ ....
この歌の横顔にあなたがいなくてよかった
坂の上にぽっかりあいた空は遠くて
青くない方がいい気がした
降ってくる光が指先を透過して
平面なわたしが散らばり始める
透明になれなかった二人 ....
僕が詩を書く理由は
ナルシズムの披露でも
ストレスの発散でも
リハビリの一環でもない
同時に理解してもらうこと
届けることを意図していない
本当は深い意味な ....
俺が一番恐れているモノ
俺が一番怖いモノはなんだ?
死か孤独か絶望か
何かが絶たれることを恐れているのか?
怖い怖い
何をそんなに恐れているんだ
何かを見つけてしまうこ ....
ワイルドの意味をはき違えて
家中のスプーンをどれくらい口に詰め込めるか
試し、口のはしを切る
スプーン曲げはできなかった(6歳)
牛乳パックのデザインが青や白ば ....
疲れた
傷ついた
失った
何もない
冷たい夜の街
見下ろす
暗闇が包む
涙は渇いた
君は跳ぶのか?
それとも飛ぶのか?
もう秋は
色づいて
一枚の葉でさえ
何色にも
わたしのきもちは
あのひと一色
あのひとのこころは
何色にわかれて
あなたへの気持ちが 膨らんで 苦しくなって 立ち上げた。
パソコン。
片想いの あなたに向けて「好き」と書いたメール。
送信ボタンを押せないまま
....
バナナがふとい
造られた仮面は
私の傍に転がっていて
「さぁ、お好きなのを選びなさい」と。
私は傍にある仮面を片っ端からかき集めて
全部ちょうだい、と言って笑ってみせた
....
彼は、何も言わずにあたしを抱きしめた。
そうして、深く息を吐くと
うんと小さな声で、あたしの名前を呼んだ。
あたしは彼の頭をそっと撫ぜて
愛してるよ、と告げた。
あたしには、彼が望む ....
知らない間に溜まっている
財布の中のいらないレシート
レンタルショップ
スーパーマーケット
コンビニ等
合計17枚
中には半年前のもあって
インクの文字が薄くなっている
夏 ....
教会の裏庭で
もう使われていない
左側面に大きな穴の開いた焼却炉にもたれて彼女と愛し合った
それをしたいと言ったのは彼女で
僕らがもう少しで別れ話をするだろうことは目に見えていた
....
さようならのかわりに
しあわせのかずを
かぞえてくださったなら
さいわいです
きおくのぺーじに
しおりていどに
はさんでくださればけっこうです
いつかなくしてしまっても
それは ....
手が、震える
繋がる術を、なくしてしまった
温かい手はなくしてしまった
あぁ、手が震える
この手を握ってほくない
と、言ったら嘘になる
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51