バナナのタバコ バナナのタバコ
バナナのタバコを吸ってごらん
ポップでキュートな甘い味
ピンクのイルカが見えたでしょう
泳ぎ続けるのもいいけれど
時にはイルカの背に乗って
揺られていてもい ....
玩具のビー玉

ガラスで出来たビー玉を炒めて冷やすと
中だけが ランダムにひび割れる

ときたま卵みたいに
ぱっくり割れてしまうものもあるけど
まあそれも ご愛嬌

まるで一流の工芸品みたいに
きらき ....
いままでありがとう

おとうさんに言った真昼に
わたしの咽を埋めていた錠剤の苦さは
冬の海のように痛かった

泣かないで、いこうって
そう決めて勝手に決めて自分で決めて
眼を閉じて大 ....
駐車場のわきに
見知らぬ実のなる木があって

くるりとくれよんで描いたみたいな
小さなきいろい丸いのが
道にいっぱい落ちていた


わたしはつっかけサンダルの
ぴんくのつま先でそれを ....
これはあなたの建てた家
あなたの建てた家に寝かされた私

狭い部屋でも壁が遠くて
手を伸ばしても窓が開かない
開かない窓から空だけ眺める
鳥は行く行くあなたは来ない

これはあなたの建 ....
最初のT字路を右折して下さい

私は言われた通りT字路を目指した
でも、どこまで行っても
T字路なんかなかった
もう少し先なのかな
まだなのかな
どこまで行っても
この道は終わりなんか ....
電源が回す鉄板が回転する
右から左から右 左
ピストンが ガコンガ コンガ コン
と誤差の範囲で稼動している

積み上げられた工場の部品を
組み上げて工場が工場の部品を
組み上げて工場が ....
人生も英検も我二級なり



二つしか選択肢無く二級なり



二級には二級の言葉きゅっきゅっきゅー



ひとつだけ持つ不安から二球持ち



「 ....
おじいちゃん
もう半分
呆けちゃってるから
自分に回覧板まわして
そうやって忘れないようにしている

回覧板を書いたのは
おじいちゃん
回覧板を回す人も
おじいちゃん
回覧板を読む ....
アカ、アオ、キイロ…
輝いて、
人はそれぞれ、
気に入った色を持ち帰る


アカに陶酔の夜を
アオに膝を抱える夜を
キイロに耳元にささやく夜を
人は持ち帰る


ミラーボールは ....
昔から芸術の展示品に触れない理由がわからなかった
作った本人ですら価値を見いだせるのかわからないそれは
興味の無い人間からすればただのゴミでしかないのに
偉そうに台座に座って手の届かない場所にい ....
割られようとしていた
ひとつの陶器を盗み
よくわからない生きものを大量に殺し
自分で自分の頭皮を傷つけ
蜘蛛をひとり救った


今日も自分は
わがままだった


 ....
俺は夜道
コンビニからの帰り道
考えごとをしながら歩き
歩きながら考えごとをし
メモを取ろうとふと立ち止まり
ああ手帳は
置いてきたのだったとふと
星のない空を見上げ
生気のない壁を眺 ....
眠っていると
乗っているのです

おっきなりんごは
熟した匂いを漂わせ
静かに
ずっしりと
お腹の上にいるのです

あなたは
夢の中では私にたべられ
起きている間は
何とも静か ....
あおとあかと たまにきいろと
あとはいらない
たいくつと思ったことはない
ただ
まいにち日が暮れかかって
あかりがぽつぽつともる
これはうつくしい

じっとまえ見て 風に吹かれて
雨 ....
俺の手に胼胝がある
ひい、ふう、みい…五つの大きな胼胝がある
ヤスリヤットコタガネクサビカナヅチ
彼らと取っ組み合ってきた部分が
硬く厚く丈夫になってゆくように
鉄と馴染んでいずれ鉄になる俺 ....
摩擦子音+母音の
「す」
を発音する時の
舌先をすり抜ける息の
すがすがしさが好き

破裂子音+母音の
「き」
を発音する時の
喉の奥で突き放す息の
いさぎよさが好き

「すき ....
雲が
太陽を隠しています

きっと
あの向こうには
壮大な楽しみがあります

だけど、それを
雲は
わたしに
見せてはくれません

こどもの頃
おとなが見せてくれなかった
テレビドラマを
思い出します ....
初秋の風が吹くころ
フレンチトーストが食べたくなる
あたたかいカフェオレをともにして
愛しい人を想い描きながら

サクッ ふわっ しっとり甘い
フォークを持つ大きな手 あなた
 ....
手が汚れたら手を洗うのと同じように、君は身の回りのものを捨てる。
私はそれと同時に、美容院で夏に傷んだ毛先をケアしてもらう、
ある人はカラオケに行くのかもしれない、
またある人は衝動買いをするの ....
ベットが移動して
固定された身体が
筒を満たす

さあ用意はいい
MRIよ 
僕を分解してくれ
ガーガーガー
大音量を発して
僕の水素元素は
揺らされる
意識は腰髄に集中する
 ....
コンタクトレンズを洗います。
次に、歯を磨きます。
そして、顔に軟膏を塗ります。
今日一日、食べたものをメモします。
昨日寝た時間と今朝起きた時間、昼寝をした時間と回数を日誌につけます。
2 ....
うちから少し歩いたところに住宅街があった
大通りから出る七本の細い道で構成されており
それぞれの道には一号通りから七号通りまで
安直な名前が付けられていた


小学校に上がって通い始めた書 ....
切断された個人展
中心 見えず 黒子が舞う
上下世界観


早い、そう遠くない未来館
ここは無人になる
セピア色の、コバルトブルーの似合う
斜塔のような


足が痛んで、治してい ....
月が二つもあったら
なんだかちょっとくどい
コップで掬って
揺らして遊んで眺めてやる

星がひとつだったら
なんだかちょっと寂しい
鉛筆で穴を空けて
自分だけの星座つくってやる

 ....
8時35分の朝
○年○組はいつものように
入口も出口もなくなって
わたしたちは起立したまま
おそらく昨日分のあいさつを忘却している

いくつかの数式を
ため息の代わりに吐き出していたので ....
カインツホーム
ぼくたちは
ある晴れた
空白が青く
平屋の建物に
くり抜かれた
にちように
ポカリと口を開け
まぶしいと
顔をしかめながら
柱から斜めに切れ込む
影に半身を切り取 ....
黒板には白いチョークで円が書かれていた。
その上には12グラムと。
この丸い西瓜を3人で分けるとどうなる?と教師は質問した。
手を上げた女子は、3グラムずつになります、と答える。
小学校6年の ....
よく見知った鳥たちの
生まれる音が遠くから
ここまで
骨がぶつかり合っているようにも思える
低い腰つきと
正確な手さばきで
つぎつぎと収穫されていった
ばんざい 収穫だ
ばんざい 越冬 ....
花屋の店先で
鉢植えのコスモス
どっさり、こんもり寄り添いあって
何をか囁き交わしてる

耳を澄ませてみたところ
コスモスたちこう申しております
サインコスコスサイン
サインコスコスサ ....
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