概念、
私からつねに対極にはばたくものよ。
しかし私は、
あの斥力に呪われた手筈がないならば、
ひとときとして、
存続することは叶わないだろう。

思考をすることが悪であるとは限らない。 ....
気底花圏の馥郁たる相続、
常夜燈
その藍青の夜の臍に稔る畑
コリントの四季の修飾
つまり彫刻家達の唯美への指向へ狭窄して行く
石膏の残骸、
その薔薇の臓物が
裂罅より横溢し乍ら括られてい ....
硬い枯葉を踏み拉きながら
散文的な午睡に遊ぶ、少年期 

定規の下の眼球、
或は乾燥花を敷詰めた球瓶装置

靴の花瓶に一輪挿の薔薇があり
田舎町――それは不安の町だが私には一抹の安寧を与 ....
懐旧には
花崗岩の石碑
夥しく十字架型の翳
無銘墓碑群には
褪紅の光芒の裡なる具象の聯なり

残酷劇が現実を越境する
克明に狂い往く
檻舎の鋼の鉄柵に
懲罰房に黴塗れの種入麺麭と
 ....
ピーテル・ブリューゲルの塔が部屋の中央に屹立し
周囲を侏儒の叛逆天使たちが蜻蛉の翅を以って飛び交す

絵画美術は幻視の領域にまで後退し
観念的な支柱を破壊された現代神学の修道僧たちは
科学的 ....
魚が鳥を喰い神父の祈念は
   向日葵畑に黒い映像機を置く  
      襤褸の巡礼の渦巻く顔が振返り  
        空洞が皺嗄れて喃語を喋る
      地平は陰鬱な青の向うに
  ....
ワイングラスの双曲線、
横顔が解けて砂丘に、一擲の腕を展ばす。
塩の柱、砂糖漬の蜜蜂、良き教説、神父。
壜詰の色褪せた八月、
憂愁の貴婦人と砂糖工場。
産業革命、労働夫の銅版画、反民衆史の子 ....
死の手続 因果律 万象発達系統学
死の起源 因果律 万象発達系統学

万物帰趨 生物静物 聖像画
万象変化 配偶受粉 聖物画

胚 茎 双葉 花芽 莟 
胚 胞 受胎 嬰児 眼球

 ....
作成紋章 白唐草 十字 盾 双頭獣 砂漠花

ああ肉体作成 人工生命体 試験管内 エーテル地球

わたしの天然時計 崩壊 浮遊 幽霊装置 生れ変り 死に孵る

砂漠 球形 楕円 卵 ....
虹蜺眼球説 錯葉標本 花芽儀 胚卵世紀術 
積乱雲球説 天体手記 水滴群 鉛体作成術 
渦巻螺旋説 円環散開 凝縮圏 幾何学蘇生 
星月夜概説 鐘楼影像 死点粋 手術儀脳裡 ....
燻製卵、地球儀、機械人形、行列、大理柱
蘇生記、天球儀、機械鍵盤、行列、花崗柱
雛鳥卵、卵殻儀、機械書記、行列、石膏柱
死滅記、古生儀、機械動物、行列、雪花柱
誕生卵、新生儀、機械植物 ....
梨の実が旧い館の椅子の上に置いてある。
静物画を描く青年がブロンズ製の髪の毛を流しながら、
河のマネキンを浚い取る掃除夫に腕を授け渡す。
それは広間へと続く廊下の壁掛時計に引っ掛かってい ....
堕天使眩惑眼球標本、熾天使血統位階論、ああ「無辜」
草木図譜観察記録、修道院箱庭遺伝論、ああ「有罪」
悪魔答弁系統発生学、軍天使鉄鑓甲冑論、ああ「無実」
動物図鑑絶滅目録、孤島北端的進化 ....
教会、鐘楼、様式、偶像、大理石、ゴシック
狂院、中庭、様式、噴水、鉄錆柵、グロッタ
聖堂、尖塔、様式、正面、薔薇窓、ゴシック・リヴァイヴァル
教堂、箱庭、様式、飛梁、骨細工、ルネサンス
 ....
安洋燈の光の暈の中心に聖女の頭部があり
斬首刑の頭蓋骨を抱えた首なしの聖人達の
行列が縫製職人に首を挿げ、既製服から
四肢を伸ばし河を漂っている。
狂った男がマネキンを横抱きに抱え、防 ....
鳥の恋花粉の蜂鳥丸まりて睡る
蛇呑む棘の露草の水辺

遅き時計早き時計を追ふ
免罪符掲ぐ奇跡の
十字架に刺疵

暗殺の基督
生まれなき絶望をして死せり
レマ・サバクタリと叫び ....
安インク零して新聞紙の痣の上に蟻の集れる蜂蜜の匙

商工会議所の椅子に花籠置きてゐなくなり老婆は前世紀の夢を見む

葡萄樹に月光の降注ぎ汝との離別蝶が飛びて眸に呑まれゆく

引き裂 ....
工場の螺旋を切る黄昏時の産業機械ばらばらに捻れたる彫像立たしめて

工業機械展に完璧なる円弧を描画せる美術家ありぬ機械の勝利として

電球の裡の研究室アメリカの腕が詩を書き原子時計と鼓 ....
「約束の時は何時になったら訪れるのでしょう、ドアを開けてあなたの来訪を待っていましたのに。」

洋燈を片手にナイフの蝶を羽ばたかせ包帯の腕解け跡形もなくなりぬ

頭部の空洞彫像の腕回し ....
「魂は何処へ行くのでしょうと、神父様に尋ねました。
解らない、今や誰も解らないと神父様は仰いました。
壊れた向日葵が黒く咲いていました。
主に頼み、祈りました、私の病を取り除いて下さい。
悪魔 ....
ああ、主よ、葡萄酒製造樽の中の数学者よ、
黄金比の幾何学の理想形の球形の塵よ、
此処彼処に蹲る地獄の岩石の似姿よ。
私は殺されて、夢を見ました。
抉れた両目の花が咲き綻ぶ滝となるのを見 ....
二十一世紀初頭を繰り返す狂人たちの病院に狂ったわたしたちの心臓が拍動しています。
わたしにはこの世界のすべてが一個の巨大な丘陵病院に見えるのです。

医師は何処に行ったのでしょう、彼らの ....
「欲望がわたしの燃動機関なのです、言葉を失くした鸚鵡たちが、回転する眸を、彼の磔刑される翼の朱色に、捉われては墜落してゆきます。煉獄とはスクリーンに映された海の反射鏡なのです。」

贖罪が ....
靴工場の生産ラインに言い争う、彼らは神々の纏い布を靡かせて、誰が最も美しい曲面を描くか鷦鷯達に聞いてみようと提案する。

工業化戦争に敗北した綿花農場の黒人労働者たちは兵士になるより他 ....
ウォータークラウンに無数の鳥が止ると雫の中の樹木から複頭の馬が飛び出してくる。その蹄はまるでジェラルミンの様だ。

幽霊の合唱に終わりが来ると花粉の匂いが鼻を突き、香水壜の化粧棚から倒 ....
彼らの顔を覆うと、それはマヌカンの化粧を流した河、セルロイドの睫毛を施した河だ。蝶の刺繍されている三本の腕は天空へと差し伸ばされ。

プラスチックとして誕生月を迎える飛蝗の後脚に、鶏卵 ....
水レタスの頭部が割れて地を這う、すると麺麭がコインに代わるのが解るだろう。労働とは緩やかな死への街路である。

王冠を被った卵殻が謁見室に、楕円形の偏光器を置くと、歪んだ階段に天使の様な羽 ....
小鳥の羽根を毟るのは、愛がわたしを手招いて、これほらごらん、籠の鳥、羽根をなくした籠の鳥。

流されてゆけ、地獄まで、数えて十三夜の弔い、菩薩の鳥がやってきて、慈悲賜れとおっしゃれど。
 ....
地球内天球仮説外か内か

卵は完成され雛鳥は死ぬ飛立たぬまま

スクリーンの裏側に部屋あるといえばあり

虚妄の五階それは奈落へと続くホール
インスタントダヴィデの彫像

菩薩聖誕祭イコンの聖母子

完全球体理想の人体エエーテルよ、エエーテル!

第六元素創造フラスコ宇宙
高濱(106)
タイトル カテゴリ Point 日付
わかりやすい詩自由詩215/3/25 0:06
むつかしい詩自由詩215/3/25 0:04
眼球と蛹自由詩214/12/11 1:23
紫陽花及び肺臓移殖手術自由詩0+14/5/6 4:25
肺結核の神学論自由詩313/10/16 3:40
茹卵とオリブの腐ったサラダ自由詩113/8/4 4:22
鉄の裁鋏、蝶番自由詩413/3/16 3:43
私家版贋作・因果律/餓鬼譚自由詩012/12/19 1:20
第十二元素自由詩012/8/18 1:32
鋼鉄の棺・機械式の蜂鳥自由詩012/8/16 1:31
オートマタの黄昏・分離の左右自由詩012/8/10 1:03
雑草の花・鯨の皮膚自由詩212/8/5 1:43
天堂球体仮説・箱庭考自由詩312/8/4 0:48
花粉科学・哺乳魚類論自由詩012/7/31 0:48
頭蓋と埋葬穴・四角錘の猟犬群自由詩112/6/30 3:12
無題短歌2+12/6/27 1:55
安インク氏の独白短歌0+12/6/27 1:53
天文館の時計短歌0+12/6/26 0:22
旧約の時計短歌0+12/6/26 0:20
官能の夢・枯葉の渦自由詩212/6/16 3:07
改悛と葡萄・悲歎の幻視自由詩112/6/10 1:08
養鶏場の背景・工場処理の紅花油自由詩412/6/4 2:01
バベル/交通便/伝書鳩競売会短歌112/6/3 4:03
失踪者/プラント/無蓋貨車短歌212/4/27 1:20
無題の為のコラージュ・2短歌112/4/25 0:35
棚屋敷家の人々短歌012/4/23 2:08
無題の為のコラージュ短歌512/4/22 0:00
蜻蛉記短歌112/4/21 3:38
食事に於ける紙ナプキンの折り方俳句212/1/4 0:51
時間とは俳句112/1/4 0:41

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