感じない掌の上に
鳴かない鳥が
人のように瞼を閉じる

冷たい雨の降る
コンクリートの上で
静かに眠りにつく
戯れるように
温度を残して





おか ....
あなたは ひとつぶ、ホコリを出す
ノミが、ぽーんと飛び跳ねるみたいに
あなたの体から いちこんまが飛ぶ

生まれてからずっと
そうして出し続けて
さいごには 
いちこんまに満たなくなって ....
面倒みいい面倒くささの

掛け合い


こんとんとんと

とことんとんと


精液は爪やすりと同じ


骨になったばかりの薫りには 面倒は居無くなり

冷えた灰からは ....
あなたをおもえなくなるような、

とばりが欲しい。


母を、父を、兄を、姉を、妹を、弟を、友を、師を、

家族という家族、親類社会たぐいの繋がりを、いったん綴じましょう。


 ....
水のない球体

光のない反射


あかく くねったり

きんいろに あがめられたり

輪っかや虹や黒ずんだりして


きれい とか 不気味 とか

好かれたり 嫌わ ....
ささいなことかもしれないけれど、

とても ありがたいなって、偶に深く充実感をもらっている気がして、


じぶんがアンバランスな時なんか、途方もなく嬉しかったりします。


誰 ....
つい。

その つい。が 火だるま状に なってくんだ。


あい。

その あい。が 雪だるまみたいに熔けてくんだ。


うん。

その うん。が 渦巻いてって とつぜ ....
なみだ 落としすぎて、

めだま 落ちてきたんだ。


いっこ 落っこちて、

にこ 落っこちて、


もうない。と、思ったら、

つぎつぎに めだまが あふれてきて、 ....
いい いきかた あるなら

まがった いきかた あっても いいじゃないか。


いい人たち いるなら

ひねくれ者 いても いいじゃないか。


こっそりと、世界の軸に こがさ ....
さいはてたい

わたしは 流しの くだ から くだへと。


どこから きた ということも知らずに、

やんだ水溜まりの先に、青い、

それはそれは青い、透き通った空を視る。
 ....
今思うことを 日記調で書くね。

まるで となりの隣人や バス停とかで話しかけてくるお婆さんのような感じで聴き流してくれたらいい。

いま これを見てもらえてるだけで、見てもらえてる時間を ま ....
かみさまと せいこうできないから


つきに またがる





.
浮いたり 沈んだり

くらくらくらげ


まっくらいつまでもはてないそらに

くらくら くらら くらくらげ


明るくなったのに また やみ

やみから  ....
あたたかいところ



つちのなかで ねむってる


どんなに 外がつめたくても


くらいひとところにまるまっていると


自然と あったかくなってしまう

 ....
さようなら 風

ごきげんよう いのち

あなたのすきとおったあつみ

やぶれるようにさきなさい
夏に凍てつく

雨は胸をこして硝子玉になる

抱いている

空のように抱えきれない空を

わたしのてのひらも腕も

骨になり粉になり空中に舞った

雨は風鈴の匂い

哀しい ....
波打つみどり、
敵味方の風、
追われていく

ひとつの鍵盤に向かって
端から指が流れてくる。

とたんに、
空に生まれた
子供にかえる

見つけたカタバミは、
探していたものと ....
すくえるものの おちていくすがたは
ただ だまって ながめるばかり

かたちなきものの ながれゆくようすは
ただ あふれて すきとおるばかり

おもいは灰に、
火にちりりと焦 ....
詩が生まれた
あなたはどこから来たのでしょう
あなたに辿り着くまでに、
どれだけの根を共にしてきたのでしょう
たくさんの親指に包まれながら
あなたは産声を揚げたのです

この世に生まれた ....
stage.0素‘イマジン-言葉の起源-’

言葉を捨てよう
言葉の意味から覆そう
言葉は終った

言葉は文字
言葉は積木
言葉は鳥
言葉は空
言葉は表形
言葉は水
言葉は塵
 ....
すきとおる泪が
青い洞門をすべり落ちる
あなたほど自然に私をさとすものはない
美しく象形した蚕の吐糸がやさしく肌を包む
あなたは私を裸にせず裸にする
新しい息吹は真珠となり
このく ....
ビブラートする白
は、流れ落ちて目覚め
あとは黒い眠り

指先は
猫毛のように鍵盤を滑り
響きは深閑に温度をもたらす
私の背にかむさるその暖かい音色は
恍惚に揮え光冠を放ち
空中 ....
夏が欠けていきます

溌剌とした空の滴りを
濃厚な季節が吸い尽し
あとはさらさらと乾きゆくだけです

さっきりと出た月の高さも
いつの間にか伸びて
変わりゆく時は
青葉さえ少しずつ朽 ....
 人と違ったことを見つけ出すことが、新しいとは限らない。
異色になることが、新色になることとは限らないと思う。

たとえば、ファッションで‘パリコレクション’というショーがある。
新しい服ばか ....
(詩と作者)

私が詩とつながることはいい。
私が詩とつながらなくてもいい。
私=詩でも、私≠詩でも。
また、
作者=詩でも、作者≠詩でも。

ただ、詩の「作品」を、作者本人に結びつけ ....
雨、
雨音
ヒグラシのリズム

おもむろに始る
朝のデカダンス
雨が沁み入る
抗体のしきたり

生き足りて苦痛です
滅落して遊ぶ生態は
蓄音機になりたいのだ

潰されない虫に ....
銀河の片隅で
宇宙は小さな膨張から始った
化学は破裂することなく
世界を束ねては爆発させて
ひとつの塵を生み還す

綺麗な流星を眺む人も
擦り切れながら火花を散らす隕石の光子
美しい変 ....
濯ぎ口から
哀し、と吐く元に重なり
狭く縮んだ喉を 搾るよう抜け
いぶくろしろく しろく あたためゆるめた

ほんのいちど体温は ぬくもり ふれる
くだはなだらかに すべられて
私の身体 ....
ムーアは泣かない子供でした。

ムーアは声のない子のように無口でした
ムーアは顔のない子のように無表情でした
ムーアは目のない子のように見つめていました
ムーアは手足のない子のように歩きまし ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
つきのいし.(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
やさしい鳥自由詩4*17/6/4 20:49
みんな塵としていきている自由詩0*17/6/4 20:39
面倒の匂い自由詩217/6/2 1:39
とばり かたびら.自由詩417/5/18 19:59
渇いた月.自由詩715/10/23 21:44
誰かによんでもらえてるということ。散文(批評 ...415/10/23 21:29
火種.自由詩515/10/23 21:14
めだまあめ.自由詩715/10/20 19:16
ゆめ うつつ.自由詩415/10/20 18:45
さいはてたい.自由詩515/10/20 18:37
サンブンササン. 散文(批評 ...214/12/25 7:16
いきたいから自由詩514/9/30 1:25
くらくらくらげ自由詩3*14/9/28 3:55
じねつ自由詩414/9/22 0:40
つぼみ自由詩1707/5/17 19:49
たけぶ空自由詩1006/6/30 17:23
麦わら帽子自由詩1406/2/15 16:28
灰とこころ自由詩1005/12/16 15:44
しはいきてすくう自由詩20*05/8/29 18:19
∃mbryonic poEm自由詩8*05/8/29 18:18
聡明自由詩1605/8/27 0:22
ピアノ自由詩805/8/26 23:33
変幻の月自由詩1405/8/24 15:53
詩にとって 「新しいとは何か」散文(批評 ...905/8/14 17:13
詩と作者と名前散文(批評 ...1405/8/11 17:52
雨に走る自由詩16*05/8/4 16:39
宇宙の落ち葉未詩・独白905/1/13 18:37
自由詩805/1/13 18:35
大きな木になったムーア散文(批評 ...805/1/13 18:32
うみほおづき自由詩1704/10/18 17:00

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