さいはてたい.
つきのいし.


さいはてたい

わたしは 流しの くだ から くだへと。


どこから きた ということも知らずに、

やんだ水溜まりの先に、青い、

それはそれは青い、透き通った空を視る。


わたしは 空を知らない。

青い。を知らない。

知っていたかもしれない。


くだというくだから 流て落ちていく泥水は

とても きれいで、


どうしてだか、空のような気がして。

いつか記憶していたのかもしれない。


どこから湧いて、どこへ息着くのか。

流しの蛇口をひねると、とても遠くへいける気がした。




.


自由詩 さいはてたい. Copyright つきのいし. 2015-10-20 18:37:59
notebook Home 戻る  過去 未来