麦わら帽子
つきのいし.

波打つみどり、
敵味方の風、
追われていく

ひとつの鍵盤に向かって
端から指が流れてくる。

とたんに、
空に生まれた
子供にかえる

見つけたカタバミは、
探していたものと違っていたけれど
心地よい草はらの香りも、
その植物も、
私を求めていた。

好転する世界をかぶって
また、鳴いた





自由詩 麦わら帽子 Copyright つきのいし. 2006-02-15 16:28:14
notebook Home 戻る  過去 未来