お茶をついだらコップの中に
麦茶の出しがらがけだるく舞っていて
ああいまの俺みてぇだなって
ふと思って飲むに飲めなかったり

ふふ
ああ今年の夏もおわりかよって



む ....
揺り椅子のうえで目をとじる、彼女
ざわめきを
聴いている



上手く死ねたら切符をかおうか、
ぼくらをつくった神様を
つくった神様にあいにいこうか



揺り椅子ふらりら  ....
ゆめからさめて
手を伸ばす
爪にとまった蜉蝣
掃除機をかける音 かすか遠く

木馬が揺れて
ベビーベッドに霜がおりる
目の前で
硝子のつぶが揺れる揺れる


「あ」と「 ....
夢の尾を抱けば 湯たんぽの冷たさ 高架線がんがん

今日朝、日めくりカレンダーを引っこ抜いたら
「そんな約束よくするね」って笑ってるの聞こえた
薄い紙が湿気でひやつく
喉ねばつく

高架線がんがんがん
うるせぇな交通機 ....
月火水黙金土日

月火水黙黙土日

月火水木金土日

月火水黙金土日

月黙水木黙土日

黙黙黙黙黙黙日

月黙黙黙黙黙日

黙黙黙黙黙黙日

黙黙黙黙黙黙黙黙黙黙 ....
きこえますか、息をしているの


あめがおちていく
あめがおちていく
あめがおちていく
あめがおちていく


きこえませんね



くちづけをといて
ひとつぶ
あなたと距 ....
ぶつけられたバースデイケーキの隙間から
新しい時代が僕におはようとはにかむ
遺伝子組み換えの紙吹雪が散ったそばからへばり付く
怪物と科学のジャムセッション


尖りまくった感覚神 ....
放課後、
曖昧にわらっていたらだれかに可愛いって言われた
そのうすぐらい背中にくっついていって
きづけば喫煙席に座っていた
火傷した舌にざらついたコーヒー、問いかけの意味がわからなくて
ま ....
怪物は街に来るから怪物だ
無痛で流れる血
片頬にためた煩悩
等間隔のドグマ、呆れた僧侶の鈴なり


数を数えるだけのアルバイト中に慟哭する少女
つまらない口論を売りに走る馬
つ ....
深夜
少しいろのついた水をのんでいた
グラスは透明だった
仄暗い
テレビの灯り


こくん こくん こくん



一息でのんでしまいたかったけど
なかなかのみおわらない
 ....
垂れ下がるこうべ五十数個、
効きの悪い空調がため息と空咳を掻き回すのを不可動式の椅子に座って眺めた、
ノートと感度は真っ白け

夜光心理学概説b/後期金3
蛹谷 空二郎


隣のヨシザ ....
泣きはらした顔を凍らせたいのに
きれいな星がぼくのそばに
どんどん墜落する夜で
つちぼこりが目に染みる


感受性を死守したいだけ
ぼくの左胸に生える樹も
切り口からどろどろと泣いてい ....
ゆき ふる まち
色がきえゆく、きえ ゆく、ゆく、ゆく、
ぼくの指がそれをなぞるまもなく
きえゆく、ゆく、ゆく、ゆく、


きえ。行ってしまう。
「いってしまう。」





 ....
ピース、ランドセルのぼくらは歯科医院があくまの要塞だった
痛みもかなしみもいつかぶっつぶせると思ってた
竹馬にのりたくて血豆をつぶしながら
太陽にゆびさきふれた、ふれたぼくらはピースをした

 ....
ぼーっと ねころんで
夜の つめたい
しんしん光る
ほしをみて



あ あ
そらにとけちゃいたい。


そうおもうのに
枯れたしばふにはりめぐらされた
あした ....
だれかの奥歯で噛み砕かれた絵本を
きもちわるいおじさんがいつまでも舐めていたの
わたしにもすすめてくるからバッシュで殴ったら時限爆弾のスイッチ「かちっ」っていって
ガール、吹っ飛ぶ。完。で起きた ....
窓が溺れている
僕らが雨に気づくまえから


窓が溺れている
灯りを消して微睡むときも


窓が溺れている
ひっそりと溺れている
カーテンのむこう側で
水面もなく 海底もなく
 ....
街に降り立てばビニール傘が
しろい灯をあびて泡立ってる
一秒迷って そのまま あるいた


いつも他人の水を掬っていた両手に
排気によごれた透明なしずくが寄り添う
僕のからだは重い ....
電気椅子に座らされている

アヒル座りの執行人 、
月は彼女の下


凍る意識のなかで
「冗談だよ」って微笑むのを待っている
あなたは立ち上がりゆっくり近づくと僕の喉に手をつっこんで ....
あさ、
トーストを食べて 起きる

ひる、
あくびを食べて 過ごす



よる、
パソコンの電源をこっそりつけて
詩を食べる わたし

お腹はふくらまない
ため息がどんどん流 ....
解放区は水の中
三原色 散って

どこへ逃げていく


生まれたグッピー
ちぎれそうなほど 強く
改造された宝石



できるか
世界はちゃんと見えるか

 ....
電子でも
高音でも
もうなんでもいいから めの奥に巣をつくる泣きたがりを焼いて
みつめる画面が放つ頭痛と
どーにもならんただここにいる俺嫌

いらない
そんなことな_


 ....
週末3連休でバイトもないから
金曜4限の授業さぼって実家かえった

久しぶりに手づくりのおしることか飲んで
再放送のドラマみて「あははあは」って笑って
シチューつくるのに牛乳切れたって母さん ....
テレビ搭のアンテナに吊られた僕の頭上を
大惨事細切れ冷凍パックが配信されて
ご家庭に水っぽくお届けする
提げた僕のブルーのギターの
6弦に電波がひっかかって
ぶいんっていって「虐」の字を吐 ....
古代からもげてきた俺は底のそこ

1日の始まりには
ひしゃげきった声で歌を歌って
1日の終わりには
紙魚みたいな涙をひとつ流すわけさ

ひかりは俺を殺すが
海の中は
もがけばも ....
蛾のようにとべなくて
影、
電車のあかりに轢かれる
夜に轢かれる
靴底に引きずる秋がしなびた、爪先から凍っていく
自販機は無関心に沈む
誰にも覗かれない口元で
そっと胃の中の小銭を罵倒して

木枯し
僕の夢もいでぼろぼろ
木枯し木枯し
乾いた唾液がへ ....
吐水とり(28)
タイトル カテゴリ Point 日付
指すら繋げなかったっけ自由詩116/9/10 17:12
飽食の月自由詩216/9/9 23:49
霞む ブライダルフレーム自由詩216/9/9 23:12
夢の尾を抱けば 湯たんぽの冷たさ俳句016/9/9 22:41
洪水列車自由詩1+15/7/7 23:05
2DK/食卓自由詩015/7/5 20:59
くちびるはつめたくなっていく自由詩215/3/9 17:46
自由詩4*15/1/1 13:15
ユウコ自由詩5*14/12/27 22:10
水槽都市自由詩5*14/12/11 16:52
窒息する夢自由詩2*14/12/8 22:44
さるのがらんどう自由詩7*14/12/5 13:10
夜光樹、成長痛自由詩5*14/12/4 0:04
それからしばらくきみの吐息をきいた自由詩3*14/12/1 23:50
ピースサインのむこう側自由詩5*14/11/29 20:52
時報と重力自由詩8*14/11/29 0:00
19階のガール自由詩5*14/11/28 12:34
窓が溺れている自由詩7+*14/11/26 18:02
雨音自由詩6*14/11/25 15:22
月は彼女の下自由詩3*14/11/24 18:19
空っぽの食卓自由詩2*14/11/24 10:36
水鉢自由詩2*14/11/24 0:29
Delete Delete Delete自由詩3*14/11/23 14:20
素直に生きたい自由詩7*14/11/22 17:27
パニック食う休日自由詩3*14/11/22 10:52
シーラカンス歌う自由詩1*14/11/21 18:03
終点まで行く短歌1*14/11/21 11:44
たましい、冷たいから歯に沁みる自由詩3*14/11/21 10:14

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