窒息する夢
吐水とり

深夜
少しいろのついた水をのんでいた
グラスは透明だった
仄暗い
テレビの灯り


こくん こくん こくん



一息でのんでしまいたかったけど
なかなかのみおわらない
秒針と心臓の音色


こくん こくん こくん

透明にちかづいていくグラスの底に
だれかの影が





近づいて



唇を離せば



呼吸と呼吸が接吻している



くだけちる
透明な音






自由詩 窒息する夢 Copyright 吐水とり 2014-12-08 22:44:56
notebook Home 戻る  過去 未来