素直に生きたい
吐水とり

週末3連休でバイトもないから
金曜4限の授業さぼって実家かえった

久しぶりに手づくりのおしることか飲んで
再放送のドラマみて「あははあは」って笑って
シチューつくるのに牛乳切れたって母さんに言われたから
「私行く」って
お財布だけ入れたトートバックさげて

外に出て少し歩いたら工事の音と匂いがして
アスファルトなんか完全にひっぺがされてて
あー何かいろいろ変わってくなと思ってたら
誰かに私の名前を呼ばれた

初恋の男の子が立ってた

「うひゃー!」

ってその子言うから私も
「うひゃー!」って返した
「どひゃー!」とその子はまた叫んで顔くしゃくしゃにして笑った
私も負けじと
「どっひゃー!」って言って思いっきり笑った

「きゃー!」「うはー!」「わー!」「あっはー!」

そうして馬鹿みたいに奇声を投げつけあいながら近づいて
「ぎゃははは!じゃあね!」
って、言って別れた




くすくす、牛乳をレジに運びながら私はまた笑えてしまう
くすくす、小学生の時からあの子ほんとに変人で
ずっとずっと大好きだった

久しぶりにあったあの子、
女の子の格好してた


くすくすどっひゃー、素直に生きたい
小学校の校歌なんて
もう思い出せない



自由詩 素直に生きたい Copyright 吐水とり 2014-11-22 17:27:36
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