愛と{ルビ細=ささ}やかな経済力があれば
やって行けると思っていた

疲れたぼくは入院することになり
毎日を{ルビ繭=まゆ}の中に包まれ
平穏な時を過ごしている
知り合いもたくさん出来て寂 ....
 谷間に
 爆撃のように空が落ちてきた

 カラン、と音がして
 貧しい僕らは 拾いたくて
 枯葉のまえでうずくまった
私は私
蛇は蛇

どちらも支配してはいけない

欲望の首輪をつけて引いていくような
関係性は破滅を招く凶

それぞれの厄災はいくらでもあり
各々の環境を整えるのが吉

生態系のバ ....
寄せる波 返す波 、

到来したこの朝に
陽の光の闇を照らし出し
漆黒の真っ青に染め抜かれ
光を透かし彫りにし
浮き上がり

返す波 寄せる波 、

突き上げ突き入る
うねり唸り ....
ハム食む

はむはむ

朝から一生懸命

目の中に輝く未来

ハムはむはむ食むと

オレンジジュース

牛乳は冷蔵庫

珈琲の匂い

もうすぐ行ってきますだね

今 ....
何かを考へなくちやならない時
僕はロールパンを一箇食べる
その養分の余剰が
考へとなる
(結果として太るのだが)
思念などゝ云ふものは
摂取カロリーで幾らでも左右出來る
摂り過ぎればぢゆ ....
もうこれつきりと云ふ杭を打ち立てる為に
この筆執りました

きみはノーと云つてもよかつた
俺がきみの魂を求めた時に
ノーと云つてもよかつたのです
俺がそれ以上を望んだ時に
だがきみの愛に ....
夜を背景にゆびをひろげ、細かな雪の砂に触れると凍る
目をながれるたびながれぼしを疑う
天はぜんぶ見ている
(そんなの嘘
生きるということについて考えるのは無粋
アスファルトがアルトになる冬、 ....
関東平野には一月現在
何か欠けてゐるものがある
僕は髙校入試の合格發表の日
初春だと云ふのに
いや春だからこそのどか雪に
足を取られた事を思ひ出す
さう、雪
雪がまだなのだ
その日僕は ....
雪は あざむく
この夜の うすいけがれを
白は 掻き消す
生きること 死ぬこと
その汚さを

どうしようもない 小さな孤独が
しとしと しとしと 降り積もる
この白い手の 僅かな熱すら ....
この星の芝生のうえで何者でもなくなってみよう
くさくさとした大地のうえで名もなき草は あらず
かといって宇宙は広すぎて
わたしはついにスプーンがもてなくなった

みなキャッチボールをする為だ ....
○「終活期生き方骨太方針」
脱成長
脱反省
脱協調

○「笑う動物」
人間は
笑う動物だ
笑うのは人間だけだろうか
猫は?犬は?笑うのだろうか?
馬は笑いそうだが
豚は笑いそうに ....
庭先には
風で出来た駅があった
物も事も停車しない
すべてが通過してしまう
寂れた駅だった
夜が明ける頃
母は庭に洗濯物を干し始める
それから弁当をつくり
朝食の準備をすると
 ....
悪夢を見る男がいて、そんなの勝手でしょとなる
悪夢を見るのは人の勝手だから、そんなの勝手でしょとなる
本当に、そうだろうか?
本当に悪夢を見るのは、その男の勝手だろうか?

男の名前は浅井龍 ....
坂の最後に名が落ちていたら
さかなにあげてください
と坂が頭をあげて願いでた
ひとに頼むなら頭を下げろ
と坂をふんであがっていくと
坂が途中から逆立ちをして
先に下げておくべきでした
と ....
貴女は私と同じことをしている


私は命を盾に
夫を何度も何度も脅した
仕舞いに、夫は疲れ果て、絶望した

それでも尚、愛して欲しいと望むのは
砂漠で歩き疲れた私を
ずっと背負って倒 ....
川のせせらぎ
そやそやと
靡く風音さらさらと
緑の精はがやがやと
言葉を交わし笑いあう

黄色いたんぽぽ
青紫のジュウニヒトエ
大木の影にひっそりと
誰にも気づかれぬまま
命を咲か ....
誰かに攻撃をされると
痛かったり傷ついたりするよね
でも慣れると傷はつくけど痛くはないんだ
最初は耳が痛かったけど
次第に何も聞こえなくなって
心も傷がつかなくなったよ
痛みが消えて傷もつ ....
 

罪だけが黒く染まる
しろいへやすこし寒いな
安全なときが流れて
流れ去るささやかな歌

反対をしないつもり
冷たい手なぜかしろくて
怒りなど枯れてしまった
ただ月を超 ....
 青い 空に
 梢がしがみついている
 かなしいことは いつも
 庭の木の柿のようにみのる
 世界の端のほうに 僕は坐っている
今夜のメニューは
厚揚げの明太味噌焼き、つみれと大根煮、水菜のお浸し
ワカメご飯だった。

ぼくは何時も残してしまうが、食事管理の小枝さんは
「よく頑張ったね!」と褒めてくれる。
小枝さん ....
はらいたまえ
きよめたまえ
かむながらまもりたまえ
さきわえたまえ

こうするしか為す術がなく
こうすることはできる

垂れる頭は重く
祈れば祈るほど
涙が込み上げる

復元で ....
雪はふらぬ
ふしくれだった両の手で
光りを{ルビ掠=かす}めるあたしには
手袋を渡す左手や
右手に残った火傷痕
そういうところに 雪はふる

雪はふらぬ
ペダンティックに錆びついた
 ....
巨大な扉が開かれる
自らの内に作動スル
私性を超えた普きもの
脳髄の筋立つ動き蠢きに

自らを意志する思考と云う
ひとつの現 宇宙過程 、

自由闊達に走る、走る


  ☆
 ....
吹き荒れる吹雪は去り優しい陽射しが大地を照らす頃
あなたの温かい眼差しのような春がやってくる
雪に埋もれた生命は息を吹き還すように精一杯、天に向かって手を伸ばすよ

それなのに大切なものが遠く ....
砂の音がさらさらと流れてゆく

ここは敦煌
神に恋をした少女の木乃伊が
砂漠の下に眠ってる

乾いた風に晒されて
腐敗もせず、そのまま蝋化して
今にも目を醒ますよう

少女は夢を見 ....
息を吐く、黒い雲ができる
球体は楕円になって
あらぬ方へと飛んでいっちゃって

洋梨みたいだと笑ったよ
少女からテディベアを奪う鉄風
あれに皮をむかれてしまう、と 

宙のあかぎれ 強 ....
 部屋にグリーンが足りないので

 陽当たりのいい出窓で

 観葉植物の代わりに

 豆苗を育てています

 少しずつ伸びてくる芽を見てると

 私もがんばろうと思えます

 ....
女が
いつ死んだってかまやしないわ
と、手を{ルビ弄=いじ}っていたから
{ルビ轢=ひ}いてやろうかな と、思った
照灯に照り上がる彼女の両眼には、{ルビ矢張=やは}り労苦の星など無かったから ....
僕は何くれとなく世話してくれる
女人ニヨニンを探してゐるのです
稲垣足穂の奥さんとなつた人は
他の作家の使用濟みの原稿用紙を集め
その裏に足穂の文を
書かせたと云ひます

貴女と僕とでは ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
【病棟日誌】 徒然にレタス4*25/1/9 19:15
貧しい僕ら(2024.12.09)草野春心3*25/1/9 19:12
私と蛇の運勢4*25/1/9 18:40
原初ノ思考ひだかたけし225/1/9 17:50
子供達の朝食秋也225/1/9 16:18
考へるヒント①髙任勇梓 T...225/1/9 15:18
或る十代の夢、より125/1/9 14:19
ゆびさきよるもと225/1/9 11:18
童貞髙任勇梓 T...325/1/9 9:17
スノウ・ホワイトみぎめ ひだ...425/1/9 8:20
ほしのしずくらりるれろ。225/1/9 7:51
独り言1.9zenyam...3*25/1/9 7:01
風の駅たもつ325/1/9 5:51
悪夢鏡文志5*25/1/9 1:47
かさなる坂には逆らえない菊西 夕座2*25/1/9 0:13
苦しみと再生りつ10*25/1/9 0:10
春の多様性栗栖真理亜225/1/8 22:43
リィ1*25/1/8 21:22
しろいへや秋葉竹125/1/8 19:50
梢と果実(2024.12.12)草野春心425/1/8 19:27
【病棟日誌】 晩餐レタス4*25/1/8 19:16
神頼み4*25/1/8 19:04
雪はふらぬ森 真察人225/1/8 18:34
詩想、運命と灯火ひだかたけし225/1/8 18:01
春の予感栗栖真理亜125/1/8 17:50
10000年の愛してるりつ1*25/1/8 17:12
翳らない部屋らりるれろ。225/1/8 16:46
グリーングリーンおやすみ2*25/1/8 16:13
旧水戸街道環状島群島森 真察人125/1/8 16:10
をんなひと髙任勇梓 T...125/1/8 15:16

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