書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない

昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
ヒツジが眠っている
先を越されてしまったので
きみはなかなか眠れない


ヒツジの夢を追いかける
かすかに指のさきが温かい
温もりはだんだん体じゅうにひろがり
いつもの草の道に迷いこむ ....
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません


佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
   北大路学園に通う17歳の高校3年生。
   これはある日の教室 ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
過度な
やさしさを
憩わせましょう

つかの間のわき見に
我を返しましょう


欠けても月は元にもどる
満ちても潮は引いてゆく


もっとも深い
日向へ赴きましょう
 ....
私がこうして何かを書けば

あなたは“それ”を読んでくれる。



きっと、そんなに面白くもない

たぶん、どちらかっていうとつまんない

口語体が多い“それ”を

いつか ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
白い慰謝が俺の肩を

まるで虎のように喰った

淋しさは秋のように夜の方へ

・・・今、俺の言葉を直知できるやつはいない

だから、俺はいつも精霊達と戯れている・・・

お前達、た ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
あなたが
愛してくれるのは
祈りだけにあかるい
ささやかな
ともしび

星には
なれない歌たちの
ひたむきな揺らめきを
あなたはそっと
抱きとめる


冬の香りが ....
わたしにある
他者の相

他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ

他者を脱ぐ

ひ ....
I wish my wish  I wish my wish
宗教や人種の違いで 人々が争い血を流さないように

I wish my wish  I wish my wish
幼い子供たちが ....
 
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し

コタツに老婆がひとり

印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた



 
大海原は苦手だ
小さな滝壺を庭にしてひっそり暮らした
時々、「見晴らし岩」に座り、遠くを眺めた。

渡り鳥のような大空は苦手だ
見捨てられた小さな神社が裏庭だった
時々、「千年杉」の枝から ....
パンティいらんかえ
脱ぎたて
ホッカホカの
パンティはいらんかえ

さっ、寒い
もううちに帰りたい

あかん、弱音吐いたら
このパンティが売れへんと
病気のおかあはんに
薬買えへ ....
咳するごとに命減っている 晩飯は王将にしよと詠んだら餃子ぐらいはタダにならぬか 積もった雪が奏でる
静寂の夜の世界

凍えた闇を彩る幾億の星に
惹かれ、誘われ

輝く鼓動
真冬の空に駆け抜ける


吐く息は今

月の明かりに反射して
銀色に煌めいて

 ....
風が
やすやすと
国境を越えて
やってくる

クリスマス寒波に
背中を丸めて帰りを急ぐ人の
ひとりにひとつ用意された家路をたどれば
夜に沈んだ土地に
ぽつり、ぽつりと
灯りがともさ ....
いま
言われたいことが
転がっていない夜
灯りは決まって
白色の町
自転車で抜けて
風も無い
向かいっ風も
追い風も
泣いていい理由ばっかが
ダイヤモンドの原石かのように
ショートカットのお姉さんのように前髪をクリップで留めたり、わたしのカチューシャをしたりしているので、アッキーを美容院に行かせた 「短めに切ってもらってね」「短めってどれくらい?」「大学に入学す .... 寒空の下にちょっとした
ほんのわずかな温度で ありがとうをおくる
やさしいことばを やっぱり手探りしている
たぶん いや 欲している
こんなにゆたかなのに

あなたのポケットに入っ ....
子供はお菓子でできている
あるいは機関車トーマスとか仮面ライダーとか

おとなは憂鬱でできている
打算と愛がごちゃ混ぜの変な生き物だ

一本の鉛筆の語る世界は広くて遠くて
芯の通ったその ....
月はあなたのように
影をしたがえて夜を照らす

夜はあなたのように昼をしたがえて
星のもとに戻す

愛は醸成された悲しみの塊で
いつもその貌を変える

僕の道程は幅広く豊かで優しい表 ....
せんせいが言った
好きな人どうし、ふたりぐみになりなさい
みんな、あわてて、ふたりぐみの相手を探しに走る
適当に、となりの子とでも手をつなごうと思ってたけど
となりの子はとっくのとうに
向こ ....
煩わしさは 私が呼んだ
せっかくの余裕をもてあそぶ愚かさが
煩わしさを 愛する風が連れて来た

私に敬意を払い 見返りも生まれることなく
愛する風が 連れて来た

煩わしさは 私が呼んだ ....
どうしても言い出せずに
降り積もってしまった言葉の灰を
掻き出す術もないまま
人気も疎らな遊歩道をそぞろ歩く

いつまでも辿り着けずに
色を失くした街を漂う吐息の白を
飲み込む術もな ....
  破壊と創造

 あいうえお
 かきくけこ
 さしすせそ
たちつてと
 なに・・・

  切り取られた空白





  綺麗ごとのように桜が咲いた日

・・・て ....
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クリスタル・イヴ- 千波 一 ...自由詩5*12-12-25
他者の相_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩20*12-12-25
【_I_wish_my_wish_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-12-25
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