この曲は アフロ・キューバンのリズムで
と 演奏の方の解説を聞き 苦笑
アフロ・キューバと 聞き間違えて
詩にまでしてしまった
でもアフリカのリズムである事はあっている
いや別に 勝気 ....
夜
すべるような肌のうえで
銀色はしずかに鳴り
あなたの呼吸とおなじ間隔でふるえながら
ありもしない幸福に
触れることさえできる
朝
目を覚ますまえに君は
降りつもった時間を
....
梅田さんと 佐藤さん(17歳〜27歳の女子2人組)
『 サンタさんになりたい 』
佐「あんな、私、サンタクロースになりたいねん」
梅「なんやの、いきなり」
佐「12 ....
詩は傷みです
あなたとわたしの間で
血が流れるように
空白を引き裂いた文字です
詩は苦しみです
あなたとわたしが共に
吐き続けたように
空白に汚れたままに散らかした ....
靴底を裏返してみる
均等に減っている
癖のない人が
うらやましい
愛用すればするほど
そこに紛れもない自分の足跡が刻まれる
靴底なんてどうでもいいぢぁありませぬか
それでもうらやんで ....
今宵は 天空の星々の祭典
光年の彼方で 流星たちは
煌く矢となり 地上に降り注ぐ
宇宙は あまりにも無限で
人類の知己では 推し量れない
その神秘を 解き明かしたい
いつかあ ....
「吐きたかったら 吐いちゃった方がいいよ。
その方が気分が良くなるからね。
吐くと 体の中の悪いものが一緒に出るんだよ。
だから吐いた方がいいんだよ。
そう、上手に吐けたね!
偉い、偉い ....
世の中ザラザラしている
そうは思いませんか
{ルビ肌理=きめ}が粗くなった
そうは思いませんか
優しい親は珍しく
子供は大抵怯えてる
賢い教師も見当たらず
子供は大抵迷ってる ....
スカイツリーに昇った
天望回廊まで昇った
世界一の高さ
634メートルの
スカイツリー
「ムサシ」と
覚えるのだという
天望デッキの上にある
天望回 ....
木枯らし( 男の子の言い分 )
いつもの通学路
冷たい木枯らし ふたりの頬を打つ
僕の指先 ポケットで凍えてる
触れようとのばした 僕の掌を
君が冷たく払いのけたから
ポケ ....
僕は疲れていた
疲れていないはずはないのだ だけど
そんなことを 雲の向こうに 考えていた気がする
ぼやけた 島が見えた気がした
人に会った気はしない
眠気が次第にやってきた
僕 ....
石段の上に腰を下ろして拾った柿を食ったら
随分まずくて捨てた
雲が途切れていく向こうの
群青の空
この静かな空間で
脳が死んでいくような気がして
おもむろにズボンを下ろして
パンツを ....
糸が切れた首飾り
はずむ毬のように真珠たちが転がっていく
この道のむこうに海があることをおまえは何故知っている
宝くじ売り場の横が男の仮住まい
ジングルベルを枕に凍えて眠る
....
僕はだれにもあいたくはなかった
きみいがいのだれにも
僕にはうたさえなかった
でもちんもくにもたえきれずに
ことばをさがしていた
絶望なんてぜいたくななやみだった
くうきょよりはま ....
つるつるの
のっぺらぼうより
ささくれだった
心のほうが好きです
だって
何かが
引っかかりやすいから
という言葉を残して
その九十六年の生涯を
未だ全う中の
山本兵衛さん ....
海は青く大きくて
波はいい波ま白い飛沫
海は暗く明るくて
分厚い意味も光り輝く
おーい海、海よ、
風化させじと俺は行く
惨事の爪痕
整えられて
風化させじ
と俺は行く
校舎の張替 ....
レースのカーテンを
くるっと頭に巻いて
わたしは花嫁さん
バラの模様のテーブルクロスを
ふわりと羽織ると
わたしはお姫さま
お手伝いようのほうきに
さっとまたがると
わたしは魔 ....
雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから
夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました
忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
風が色を脱いで
凪と転生したのでようやく
息をつける嵐のあとの
藍色の雨のなか
隣に誰の無く
歩く傘を持つ手がそ
っとふるえるのは
これは
弱さじゃないよ
、と聞くものも無く ....
晴れわたっていなさいね
かなうのならば、
かなう限りは
おまえの空を
喜びなさいね
馳せてゆきなさいね
どこまでも
どこまでも
たやすく
他人を切り捨てぬ ....
それは見覚えのある匂いだった
忘れてしまったわけではない
ただ興味が失せてしまっただけ
冷ややかな笑み、その後味は甘酸っぱく
放課後に校則違反をした君のように
柔らかく、透き通っていた
....
大通りを一本奥へはいった
ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
その八百屋はあるんだ
狭い軒先に段ボールが並べられ
曲がったキュウリや
太さも大きさもまち ....
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!
たまには向きおうてもええんちゃうん?
こっちゃむいて、ほい!
ひとつ ひとつの
哀しみと
ひとつ ひとつの
喜びを
透明の結晶にして
華のように
星のように
この躯に降り注げ
言葉にならないコトバを
小さく折り畳んで
胸の ....
めざまし時計の音がいつもより二分ずれ
階段をころげ落ちる木の葉が回る
床に面した開き扉と
射しこんだ光線のかもしだす朝
洗濯したてのシャツをさっさと着替え
喉に通らぬパンを無理に押し込んでか ....
雪が降るね
私の中に
あなたの窓に
世界に
信じるのは簡単
みんな私を
通り抜けて
世界は
雪が
地表に舞い降りて
アスファルト
地下に抜ける
もう
キミは雪では ....
歯ぎしりでイルカが集まる
喜びを主体と願いながらせせこましく生きてしまっている
加藤登紀子の72年のライブいまさらにすげー女の代表だって思ったんだが
革マルと民青の両方の姉ちゃんを恋してた頃まだ僕の声は小さかった
....
ひどい罵声が飛んでくる
いきなり物が飛んでくる
わたしも避けながら 投げかえそうとする
むこうでは 言葉が渦を巻いていて
次の言葉が 今にも襲い掛か ....
河の岸辺の柔らかき
柳の枝で縛り留め
貴女と私の幸せを
永遠にしたい
ただの一時さえ
繋ぎ止められはしないと
河は歌う
早瀬の石を撫でながら
おお
....
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