本当の自分はとてもカラフルで輝いている軸足に乗る      雪がふる雪がふる
     音もなくふりつもる
     蝉たちは土の中
     耳を傾け夏をまつ
     あの日の麦わら帽子は
     いまも埋もれてい ....
陽射しは澄んだ冷気を纏い
静かに微笑んでいた
病床から起き上がる母親のように

すると蒼白い時と仄暗い人の群れで編まれるはずの朝が
心なしか ふと暖色に染まり
視線は飛翔してはまた憩う 小 ....
吃音的思考
促音が音叉のように
響き渡る
繰り返し繰り返し繰り返し

長音と撥音の区別の無い思考
一音節で何を語る
テンションとリラックスの繰り返しが
微妙にずれ

吃音的身体運動 ....
止まない雨はない 死んだ母は帰ってこない 空っ風の吹く夜は
別宅の湯屋のうすい硝子戸が
ぶるぶる震えて怖かった

ぼんやり灯る電球の下
木の蓋をとれば
お湯はもうもうと息を吐く
祖母は
もう、いいよ、というまで
ごつい亀の子 ....
    
    水道の蛇口を閉め忘れたようで
    寝ているうちに耳の方へと
    冷たいものが流れてきます
    明日は仕事なのだからはやく
    眠らなくてはならないと ....
牛小屋に入って
うわあ、超旨そうって
思えたら
僕も本格的な肉食人種なんですけどね
なかなかそこまでは到達できないです
でも甲殻類は
動いていてもヨダレ出ちゃうんですよ
どうしてでしょう ....
ラッシュアワー
千本足の林立の狭間
スーツケースからはぐれた
よそ行き幼児が泣いている
わめき声は動物じみて
朝を病んだ善男善女の苛立ちを
憎悪域にまで掻き立てる
半ばは勤労地獄に子を詰 ....
     からっ風に吹かれ
     あなたはひとり
     どこへ往く
     寒かろう
     たったひとりでは
     あなたの暖となり
     ともに往き ....
ひとりのひとを ほんとうに愛することができたら
多くの人に愛される 気がします
【 Window 】

ブラインドを上げて
窓を大きく開けた
そこから新鮮な空気が流れ込んでくる

青い空 鳥の囀り 風の音
明るい陽の光 そこに希望があった
掌を伸ばせば届きそうな楽 ....
あなたのかたい頬
思いのほかやわらかくて
その冷やかな瞳にも
熱い涙は宿るのだが

心の奥深くに一つの扉があって
それは故郷へと繋がっている
絶対零度の沈黙
この地上の何よりも冷たい場 ....
川沿いを歩いていると
色鮮やかな
もげた螺旋階段がくるりと横たわっていた

私は危ういバランスを保ちながら
登ってみると
先に透明色の螺旋階段が伸びている

そうっとゆっくり
どっこ ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
大好きな人よりも本当は
お弁当の方が好き

はっきり言ってももちろん愛は消えないさ
僕の方のね

でもさ愛がはっきり確かめられるんだ
たとえ見栄え悪くてもね

おかずはいいさはっきり ....
生徒はいないけれど、わたしは詩のせんせいなんだよと娘に言ったら、「わたしが生徒になるから詩を教えて」って言われて教えるものはないから書いたもの見せてって言った        ぴんとはりつめた
       そらのした
       つめたいかぜが耳をなで
       にぎりしめた指先が
       ポケットのなかでかじかむ
   ....
幸せってなんだっけ
なんてCM懐かしい

たこあげしている親子がいる
空にきりこんでゆくたこは
ふらりふらり
頼りない

きりりとした目のむすめの先に
おとうさんのひきぎみの腰

 ....
暗黒の宇宙に漂う 青い星
四十六億年前に誕生した 小さな惑星
我らが地球 七十億の人類を乗せている

白い人 黒い人 黄色い人
国も習慣も宗教も違うけれど
みんな地球が育んだ生命なんだ
 ....
音楽こそが私の魂

流麗で豊穣で流れ、そして鼓動するものこそが

魂だというのなら

音楽こそが私の体

肉体的で官能的でいて、それでいて少しもエロスを感じさせない

そんなものが ....
初富士を拝みに昇る歩道橋 あみだで負けて お正月に当番の旦那さん
私は初日の出を夢の中で拝み 目を覚ます

御節のレシピを何度も見るが お付き合いで売買
田舎なのかテレビの特別番組が遠い

福袋買いに行こうか 透視 ....
季節の車輪を転がしながら

時代の坂道下って降りて

さあ年の終わりと始まりのテープが切られました

あなたの目にはどんな時代が見えますか

世界は灰色にもバラ色にも染まります

 ....
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
主婦が三日寝込んだだけで
高く高く それは高く
見事に築き上げられた
お皿の山
洗濯物の山
子供が引っ張り出したガラクタの山
塵・埃・ゴミの山…

実家を離れて初めて知った
美味しい ....
雲を食べ尽くして流星群待つ この年末の忙しいときに
詩を読んだり書いたりすんのは
家族にも世間にも
相手にされない
はっきり言うと
余計者なので
それを心に留めて
遠慮がちにしているのが
余計者としての
礼儀だ ....
伊豆高原駅から 
赤沢へとバスに乗り 
日帰り温泉館の4階へと上り 
露天風呂に身を沈めた 
目の前は、いちめんの太平洋 

(あ、雲が崩れて金の鳥に・・・) 
そう思った次の瞬間 
 ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手

苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手

掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手

振り返 ....
ぎへいじさんのおすすめリスト(1099)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 北大路京 ...短歌513-1-10
蝉たちの子守唄- 石田とわ自由詩13*13-1-10
稀有な月曜日/あたたかいもの- ただのみ ...自由詩21*13-1-9
吃音- ……とあ ...自由詩11*13-1-9
止まない雨はない_死んだ母は帰ってこない- 北大路京 ...自由詩613-1-9
湯屋のおもひで- そらの珊 ...自由詩14*13-1-9
蛇口がみつからない- 石田とわ自由詩12*13-1-9
ドナドナ等々- 花形新次自由詩513-1-8
貨物- salco自由詩11*13-1-7
からっ風がわらうとき- 石田とわ自由詩7*13-1-7
I_love_you_&_ゆー_らぶ_みい- るるりら自由詩19*13-1-7
【_Window_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-5
黒髪彗星- ただのみ ...自由詩20+*13-1-4
もげた螺旋階段- 灰泥軽茶自由詩10*13-1-4
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
お弁当ってとっても- 梅昆布茶自由詩2013-1-3
詩の先生- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-1-3
そらとホームとはじまりと- 石田とわ自由詩13*13-1-2
たこあげ- 朧月自由詩413-1-2
【_地球_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-1
音楽の世界- yamadahifumi自由詩313-1-1
初富士- 北大路京 ...俳句713-1-1
日常の幕開け- 朝焼彩茜 ...自由詩1513-1-1
2013年_新年に思うこと- ただのみ ...自由詩24*13-1-1
初詣- 殿上 童自由詩19*12-12-31
私の前にある…- 夏美かを ...自由詩25*12-12-31
雲を食べ尽くして流星群待つ- 北大路京 ...自由詩1012-12-30
新年を迎える- 花形新次自由詩312-12-30
日々の旅人_- 服部 剛自由詩512-12-29
まねきねこ- nonya自由詩20*12-12-29

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