西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
暁の空中戦では紅の豚がヒーローなんだが
真夜中の山手通りには椎名林檎しかいない

僕の雑草図鑑できみの名前はハルジョオン
ユーミンの派手なステージとは違う質素な

神々の復活レオナルドダヴ ....
どんな事にも意味があるというのは
どうも
どんな事にもまるで意味がないみたいで
欲しいものはいつまで経っても
全部お預けなままで
そんな地球の優しさで
そんな地球の優しさは
それを優しさ ....
、たとえば
君のDNAの配列を此処で見せびらかしたとして
今の世界中に生きている誰ひとりも読みやしない

あれって、書かない方が良かったなと思いながら
過去ログを検索してみると何処にも書 ....
口笛の奏で、目覚めてこの秋夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
 ....
用水路沿いの道筋が
黒い墓石に至る所
彼岸花が群れを成し
赤々と赤々と
咲いている

移動していく車列に乗り込み
ぼおっと凝視する私の脇を
過ぎ行く赤い点々と
迎える黒い御影石
天 ....
不安で
なんもできん
そんなこと
詩にかいちゃいかん
でも
書いちゃう

そのことの
まあ
きわまりだよ

寒い
陽がほしい
ああこれだ
この感じだけがあるな

向日性 ....
白くてぼんやりしている一日
読みかけの本は表紙から冷えていく
犬はどこどこ毛を生え換わらせるから
死んで右往左往している夏の毛を集めて
新しい子犬として
毛糸玉に魂を吹きいれる魔法の息を
 ....
私には色々な付属物が
付きすぎていて
もう自分のためだけに
生きるなんてことは出来ない
ただ、死んだ後に
付属物達が
私と共に
朽ち果てるのは
あまりに忍びないので
これからは
そ ....
正直なところ、たしかに生活することは悪くない。湯を沸かし、布を洗い、床を磨き、花を飾る。娘の髪を梳き、夫の靴をそろえ、ときどき、外で花を売ることは。
どうしても今日死ななければいけないのに。とい ....
桜はこの世で最も美しい海である――
眼前に広がる一面の桜は
陽を抱いて獣の眼のように輝く
桜についてはすべてを語ってしまった
桜はすべての記述を包摂してしまった
私は桜の限界に立ち
桜 ....
父母が買った墓を見に行く

高台にあるそこからは
海が見渡せ
なんのわずらいもない風が吹き渡り
小さな飛行機が雲間に光る

このお墓に入ったら
この景色を見て暮らす、という母に
いい ....
サラリーマンをしていた父の

副業の収入が税務署にばれた

追徴までとられ一家は困窮した

逮捕されてたような記憶もある

あーあの頃の埃や青空や夜の匂い

Wi-Fiもネットなん ....
久しぶりに機嫌がいいのは
いつもと少し違う
土地のせいかもしれない

風が違う
空気が違う
行き交う人すら優しく見えて
山も見えず海も見えない此処ではあるけれども

時間が進むのが穏 ....
左半分、灰桜。

花散らしの雨。

軽くひねり出される、膿。
つまみ出された、愚か者。


さみしがり屋だから火を灯す。

ぼくは
もう
独りじゃない。

火をつけてくれた ....
蛇が川の上を駆け、
葦の草むらへと向かっている。
冷たい小雨をはじき、
さまよう古代の戦士の亡霊たちとともに。

詩人には見えない明るい涙の笑顔が
誰の読み物をも読めな ....
新緑がどうしようもなく

(人口減少で、じっさい人手、集まらなくて)

煙みたいに幽霊みたいに

(プログラム、文句も言わず、動いてくれる、)

5月の街道を彩っている

(教えた ....
週末、夜明けまえに電線にとまり
カラスが餌を探してキョロキョロとして
カラスよけのネットのないゴミのところへ行った。

タバコの吸い殻や
丸めたティシューが散らばり
食べものとして ....
罪人を眺めている
誰かの腹の中のように風のない夜
迎え火が目蓋の此方
灰に包まれた心臓のよう
ゆっくりと消えて往く
ただ罪人を眺めている
正義については微塵も語らない
なにかを殺し続ける ....
くしゃみが出そうなほど明るい日差し 
塀を飛び降り路駐の車の腹の下にでも
潜り込みたくなるような午後

どの家の狭い庭にも
クロッカスがガンガン咲いて
クリスマスローズの蕾が気取ってほころ ....
なんだかふんわりとして
とても眠くって
でもこのまま眠りに堕ちては
とてもいけない感じ

なんだろうこの静けさ
安心感が満杯で
違和感を覚えるのは

舌の奥の方が少しだけ
苦い味を ....
夜の一室で

ガムを噛みながら

バーボン

ときどき岩塩

ずっと坂本龍一


俺こそ神様のハードルを勝手に下げていないか?

俺こそ神様からのアドバイスを実行せずに失敗を ....
雨が近づくと
植物の匂いが強くなる
それはまるで
隠す気のない事後のようで
私は好きになれない
(きっと
罪悪感の裏返しね)

彼の車に乗って
高速を使い海へ向かう
やがて雨が降り ....
誰も自分の正体を知らない

一生、気づかぬ人もいる
思春期に一度気づけど、
結局まぼろしの人も

ひとりの部屋で
鏡に映る自画像は
右と左が逆だし
ああ俺は!
一生涯、己の姿を視れ ....
味方を撃つものも

殺しに来るものも

写真を撮るものも

みんな仲間のようだった

不愉快な仲間だ

宇宙から見たらこの有り様は何だ


死んだらみんな

あっけない顔 ....
あなたは
野の花のよう
風に吹かれて
揺れている
喜んでいる
微笑んでいる
自由なんですね
教えてください
そんな生き方を
わたしにも
教えてください
キラキラと輝く瞳
よどみ ....
あの人に送るはずの希望を

間違ってぼくに送ってきた

気にしない

気にしない

一休さんは気にしないから

冷たく無視でもしておこう


冬空の電飾は

ごみごみしな ....
気にしないでいいからと

そんな優しい嘘を

ぼくみたいについてくれ


閉店まぎわのパン屋にはいつも

じぶんの好きなパンをとって隠す

アルバイトの女の子がいるから


 ....
三万粒の種を蒔こう
言の葉を繁らせる
たった三本の木のために

三百の花を摘んで捨てよう
人の心を蕩かすような
たった三つの果実のために

その一つは
時鳥に啄まれて逝った
またも ....
僕は今日も生きている
理由はわからないが今日も生きている
明日はわからないが
今日も生きている
オギャア!と産まれてから
ずうっと生きている
よく生きてきたなあ!
あと何日生きるかなあ! ....
無限上昇のカノンさんのおすすめリスト(657)
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