夢のなかに一年前にお別れをした

貴方が出てきて

そこは貴方の席じゃないよと咎めると

まぁいいじゃない、と言って

いつものように

わたしの頭を大きな手で包んで

貴方の ....
小道が夕焼けに伸びている
憂鬱を投げ遣りに受け止めながら
わたしは小道を歩いている

身体中の関節が軋む今日、
思いがけない怨念重なり
鉛の思い重いこの肉が 
魂に食い込むように震えてい ....
酔生夢死

僕はちいさな日常を積み重ね
彼女の愛を貯金して
彼女はこがねを貯金している

ぼくは 字が下手で絵も下手で
おまけにろくな詩もかけないのんだくれ

ほぼ一直線でレールもル ....
素直に好きと言えるまで
どれだけの歳月が必要だったろう

天は廻り
雲は流れて広がる青

遠い遥かな郷愁が
焚き火と共に立ち上ぼる

秋晴れの今日、
独りきり





 ....
少年は
今日も野原を
かけめぐる

思い出を
さがしても

過去を
さがしても

見つからない

行方不明になった
秋をさがして


まだ幼くて
何もわからず

 ....
死んだ父ちゃん
死んだ母ちゃん
死んだ上から二番目のお姉ちゃん
死んだすぐ上のお姉ちゃん
死んでないけど
植物にみたいになっちまった兄貴

いまさらだけど
人一人にはたった一つしか命が ....
時折
子供の頃
遊んだ
友人の家の匂いが脳をかすめる

絡めとられ
からめとられる
僕の過去


ちょっとだけ肺が痛い

祖母の嬉しそうな笑顔
友の楽しそうな笑い声
もう ....
黄白い
月が
宙に浮かんでいる
この夜は
脈動静か
気は鮮明
揺れる
草葉の陰に居て
絶えざる街のザワメキを
浴びて浴びる
わたくしが
視界に飛び込む
孤独の実を
むしゃむし ....
京都淀の3000mに
一筋の航跡雲が走るのを
僕たちは
不透明な世界のこちら側から
じっと見ている

一年が何もなく
このまま終わるなんて
信じない

僕たちのこの
不幸な時代に ....
多分 午睡の夢に
君がくれたセルロイドのホーリーカードが
舞い込んだんだ

だからほら
空は薄青いセルロイド
雲は白いセルロイド
どちらも淡く虹色を帯びて

道の両側に咲く
ピンク ....
時計はいつもいつまでも時間の言いなり
朝からテレビの音声と映像垂れ流しにさせて気にならないのは
その実時間が気になって仕方ないから

水道の垂れ流しは放っておかないし、血の吹き出しに至っては救 ....
柔らかく弾けるバレエの動線
立体であり流体である文脈
対になるのは
豊かなる肉体の賛美のダンス
どこかコミカルでシニカル
そしてプリミティブな表現

我らを穏やかに諭しはしない
むしろ ....
朝焼けの
山々の影絵が
くっきりと見える頃


太陽はいまだ
地平の彼方に隠れ

鳥たちのさえずりが
かすかに響く


煙突の煙は
遠く
垂直に立ち上り

夜の薄暗闇が ....
末娘が10歳の誕生日を迎えた日
7歳上の長女と妻は
誕生日のプレゼントを
用意していた

ボクはと言えば
実は
すっかり誕生日だったことを
忘れていたのだ

ねぇ。お父さんは
何 ....
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている

静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから

私は吐きそうになりながら ....
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる秋の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる


)この蒼穹は何処まても高く
)光 ....
一つの表情を分解することをしないように
ひとつの言葉は分解できない
とあなたは知っていて
世界はあまりに公平だと思うでしょうか

そらは晴れ渡りたいだけ
晴れわたり
わがままな子供のよう ....
神は死んだ
もうとっくに
世界は空っぽ
空っぽのまま
秋は進んで
やがて冬が
寒い冬がやって来る

世界が私が在ることの
謎は謎のまま浮き上がり
時は静かに過ぎ去って
でろんとあ ....
 私達は幸せになります

しあわせ

嘘みたいに
こうの鳥が運んで来てくれた
しあわせは

まるで額縁に嵌め込まれた絵だったかも知れません

それは
ほんの束の間

いつ ....
互いにスパークする宇宙で起きた出来事があり
誰も入り込めない花園の君がいていつか僕は叙情になる

面倒くさい真実ばかりがまかり通って
優しい嘘はにぎりつぶされて疑問ばかりが生き残る

レノ ....
山あいのさみしい川べりの
物置小屋の青いトタン屋根の上に
紅葉したもみじが
五六枚かかっていた

大町の山間部の秋は
ダム湖の水面に近い方から色付く
楓が黄色く
イロハモミジはわずかに ....
また夜が来た
今日もまた
蠢く闇が迫り来て
私の意識を剥奪する
恐怖の時、広がって

ざわめく空間の鼓動は荒く
不動の尖塔は時を串刺す
徘徊する黄色い犬達の
赤い舌がぬらぬら波打ち
 ....
小刻みに震えながら重い足取りで進む俺
どこまでも灰色に広がる地平が
奇妙な高揚感を誘う
不意に吹き抜ける強風に
踊り出す手足はてんでばらばら
関節の軋む音 辺りに響き
俺は自分が薄い膜の内 ....
広大なエレベーターホールはのっぺりと
俺はアミューズメントの5Fへ向かう
堕ちていく最上階から
剥き出しの不安を抱え

徘徊する人人人
無表情が近接しざわめき立ち

伝わらない
伝わ ....
昨日から降り続く雨
嫌な気持ちにはならない

潤った街は人に優しい
乾燥しきった街は優しくない
何かのメッセージ的な雨が降る

雨が降っても
地味に見えない街並み
新しく生まれ変わっ ....
視界の青が揺れている
鰯雲が流れてゆく
遠く遥かな半球を
地球の自転に呼応して

そこから此処が
見えますか?
青い青いこの球体が

視界の青が揺れている
鰯雲が流れてゆく
(ひ ....
人が其処に居て、
此処に居て、
その空間を占めているということが
何もしなくてもただそれだけで
美しいんだ凄いんだ

明日へと影伸ばし歩む人よ、

ゆめゆめそのことを忘れるな


 ....
線路の脇の赤茶けた砕石の荒野
そこに芽吹いてしまったジシバリ
細長い茎のてっぺんに
ちいさいタンポポに似た花を掲げ

電車が来れば車輛の下に潜り込むほどレールに近いのに
倒れずに
ふらふ ....
痰だ

まわりで乱舞して
ひとしきりはしゃいだやつらは去った

残飯のような
おれは
ひとり
路上に座学

汚辱のイメィジで
手を淨める
咳き込む たびに
薔薇を
 ....
不幸の防護服をきるのは簡単だけど
幸せなカーディガンをはおるのはむずかしい

夏でもなく冬でもなく春でさえない
秋には特に
無限上昇のカノンさんのおすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不機嫌の原因は- 赤椿自由詩220-10-25
夕焼け小道- ひだかた ...自由詩420-10-25
秋詩譜- 梅昆布茶自由詩620-10-25
秋晴れの今日、独りきり- ひだかた ...自由詩420-10-24
行方不明になった秋- st自由詩420-10-24
死んだら幽霊になって- こたきひ ...自由詩420-10-24
5G- 秋也自由詩5*20-10-24
月に祈る(改訂)- ひだかた ...自由詩420-10-23
コントレイル- 花形新次自由詩320-10-23
セルロイドの秋- 塔野夏子自由詩4*20-10-23
晴れ曇り雨そして嵐- こたきひ ...自由詩320-10-23
バーレスク2019- につき自由詩2*20-10-22
天空の青さに火をつけて- st自由詩220-10-22
東苗穂にあるケーキショップあかね- 板谷みき ...自由詩9*20-10-21
静かさ- ひだかた ...自由詩520-10-21
秋の光景- ひだかた ...自由詩520-10-20
メッセージ・イン・ア・ボトル- 道草次郎自由詩120-10-20
空っぽ- ひだかた ...自由詩520-10-19
ありきたりな幸せの構図- こたきひ ...自由詩420-10-19
スパーク- 梅昆布茶自由詩1320-10-18
チェーン脱着所にて- 道草次郎自由詩8*20-10-18
恐怖の輪郭- ひだかた ...自由詩420-10-18
現〇夢- ひだかた ...自由詩820-10-18
アイスクリーム- ひだかた ...自由詩520-10-17
雨の街_潤いの街- 夏川ゆう自由詩220-10-17
鰯雲- ひだかた ...自由詩420-10-16
walk・on_- ひだかた ...自由詩620-10-15
いつからそこにいたのだろう- Lucy自由詩10*20-10-15
鉄の歩- 道草次郎自由詩2*20-10-15
秋のカーディガン- 道草次郎自由詩6*20-10-15

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