ねえ、マトリョーシカ
この世の何処を探したって
貴方ほど馬鹿げた男はいないわ

根っから明るい人間なんて
そんなの、沢山居るほうがおかしいのに
誰かみたいにと躍起になって
自分らしさを台 ....
君が好きだ
だから僕は 自分のことが好きではなかった

僕の心は夢を見ていた
一人でいるほうが ずっと楽しいのに

遠くに揺れる木々の色に見とれている
何を企んでいるのだろう
潰れ ....
水浸しの灰色街路地
跳ね音聞いて雨宿り
老い猫がにゃあと鳴いて
酷い雨だと目を細める

妙に優雅な流線形
横目でこっそり撫でた
ごろごろ音がして
雷も気持ち良さそうに

ああ誰 ....
心臓の中で
春が笑っている

笑っている春の中で
一面のチューリップが笑っている

笑っているチューリップの中で
少年が笑っている

少年の無邪気さが
チューリップを{ルビ ....
調子が悪いと
皆が優しく
してくれる
愛情がある

泣きたくなる
泣けない
自分の与えられた使命を果たす。
声をかけられる。

自分の数々の罪を悔いる
神様助けて下さい。
憐れ ....
わだかまりの小石を
ランゲルハンス島の砂浜に
捨てたところで
塩辛いもやもやは
寄せては返す

しがらみから逃れようと
前頭連合野の深い森を
彷徨ったところで
粘っこいもやもやは ....
古代飴のような
琥珀の中に
小さな虫が
羽ばたいたまま
閉じ込められている

時が止まったままの
小さな宇宙を
私は
手のひらで
そっと転がして
スイッチをさがす
線香花火の煙の匂いと
遠く遠くで垂直に昇れば
散らばって消える花火音は
静まり返る部屋で眠ってた私を
呼び覚まそうとするから


林檎色のワンピースを着て
底の低いミュールを焦りな ....
まず魂のくせを矯正します
今世のくせも後で清算する予定ですが...
とりあえずお世話になった想いの数々に手土産のひとつももたせて
さっと湯通しをします

その際肩をおもみしても構いません
 ....
想像が体感を越えていく 原子力で混じり気もなく無邪気に

大気を越えて宇宙の隅を突き抜けて

破滅をも乗り越えていく

想像が通ったあとには金の灰が降り、世界は少し様子を変える

見え ....
『Hotel California』がリリースされた頃
ぼくがパンク・ロックの帝王と呼んでいた
ジョン・ライドンは《SEX PISTOLS》の最後のライブで
捨て台詞の様に脱退宣言として『Roc ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
空が俄かに かき曇り
夥しい白波の下で
大口を開けている 黒い うねりに
咀嚼されていた 北への道程で
私が見たものは
岩礁というより 貴女でした

幼い日 貴女の名を 保護 ....
俺が狂っているなんて
どの口が言いやがるんだ
俺が一番まともじゃねえか
誰に聞いたって
そうに決まってんだろ
おまえの腐れ眼は
チンポコ突っ込む価値もねえのか

死にかけのゴキブリの糞 ....
病院のベッドに三日間泊まった
聖なる牢獄に三日間も居たんだぜ
すごいことさ

可愛い看護師さんは小首を傾げて言った
何処に居たってあなたの生きる不安は同じでしょ
そう彼女はとても魅力的でセ ....
「お世辞」


お世辞を言うのは
下手ではない
お世辞を言われるのが
下手なのだ

流れ落ちるほど
ユルユルに頬を緩ませて
頭の上に八分音符を
乗せてりゃいいものを

野 ....
とうとうきみは声を出してくれなくなったね
ぼくが死ぬまで一緒に声を聴かせてくれるかと
想っていたけれどやはり来る日は来るんだね

きみはきみの生んだ会社の
50周年を記念して誕生したものだっ ....
心まで 灰色の瞳で 見つけた雲は
やっぱり どんよりモードだと 思うだろう?

違うんだ
余計 クリア スカイ

惑うんだ
虹色 クリスタル

パーツ集めを 始めてサ
初めて 出会 ....
ふと夜空を見たら満月だった
窓を開けて3つ深呼吸する
「恋は奪うだけ。愛は与えるだけ。」ってさっき言ったけど
本当はね
「幸せは想うだけで感じられるから。」って泣かずに笑いたかったんだ
空の真ん中に立ってみる
真っ青に晴れた
空の真ん中に立ってみる

なるほど空は晴れてはいるが
どうせ遠いし関係ないし
なるほど空は晴れてはいるが
地上じゃ風が暴れているし

森は
 ....
心から「ありがとう」と言われる
自分の存在を肯定されたかのように

心から「サイテー」と言われる
自分の存在を否定されたかのように

今日もまた他人と接触する
自分の存在を確認するかのよ ....
桜が降ってくる
雪が降ってくるように

その時
人は
空を見上げずには
いられない
人は
命の終わりに
気づかないふりなど
出来はしないから

空から降ってくる
ひらひらと
 ....
天才とは神に選ばれしもの

そう神はきみの近くにいた

しかし余りに神に近いため

その手と握手してしまった

そして天空へ消えて逝った

そしてきみの名だけが残る

神はいつ ....
だってさ、
くべつしないと
わかんなくなっちゃうんだもん

かわってる、かわってる、かわってる、ひと

きみおかしいよって
よくいわれるひと
きみふつうだねって
よくいわれるひと ....
{引用=パラダイス通信}
カラカウア アヴェニュー
炎天の楽園を
ANAスカイツアーズ
藍染めのスカスカアッパッパー
バターン死の行進よろよろしく
孫の男子づれ
紅蓮日傘の婆さんが行く
 ....
期待してしまうから
疑うのか

それとも明日の訪れを信じられなくて
疑ってしまうのか

その何れでもあるんだろうけど




今年の冬はことのほか寒かったはずなのに
疑い知ら ....
映る風景はモノクローム
桜の薫りも漂うことなく

また春の一日が暮れてゆく
黄昏のなかへと溶けてゆく

誰とも逢わなかった一日が
誰とも話さなかった一日が

昨日と同じように無表情で ....
笑ってごらん
地球が回っている
笑ってごらん
笑い返してくれるから

気負わず
素直に
自然体で
正直に

きっと涙になって
叶えてくれるから
きっと力になって
助けてくれる ....
腑抜けた愛から
腐臭が漂う

いつから
始まったのか

あおぞら

蘇る思い出さえ
あおに染まって

崩壊はもう
目の前にある
うちにうりぼうがきた
祖父が猟師から安値で買ってきた

うりぼうはかわいくて
姉と私はこっそり
うり うり と呼んでは
かわいがっていた

うりぼうは決して私たちの
声に喜びはしなか ....
無限上昇のカノンさんのおすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マトリョーシカ- faik自由詩10*12-5-1
缶ビールを飲むときは- 番田 自由詩312-4-30
LOVE,is_like_a_rain.- mm自由詩412-4-29
春_鬱- 塔野夏子自由詩9*12-4-29
懺悔- ペポパン ...自由詩5*12-4-29
窓を開けて- nonya自由詩29*12-4-28
仮死- そらの珊 ...自由詩17*12-4-27
鳴り止まない光のあぶくが頬を擽る- マーブル自由詩412-4-26
魂の浄化のレシピ- 梅昆布茶自由詩1912-4-25
想像が体感に巡り合うとき- terada take ...自由詩412-4-19
《Rockは死んだ》か- HAL自由詩5+*12-4-13
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
Mへの_手紙- るるりら自由詩20*12-4-9
つまんねえとこうなるんだよ- 花形新次自由詩112-4-8
自由或いは生きる意味- 梅昆布茶自由詩2212-4-8
刹那的発泡詩_<_1_>- nonya自由詩26*12-4-7
親愛なる声- HAL自由詩9*12-4-6
虹色クリスタル- 藤鈴呼自由詩2*12-4-6
To_You- 文字綴り ...自由詩1*12-4-6
真っ青な空の真ん中で- 三原千尋自由詩6*12-4-6
そんざい- ここ自由詩112-4-6
- そらの珊 ...自由詩20*12-4-5
1994年5月1日- HAL自由詩5*12-4-5
マネキン・コンプレックス- ゆうと自由詩2*12-4-3
婆さんワイハに行く- salco自由詩9+*12-4-2
幕間のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*12-4-2
ささくれ- HAL自由詩17*12-3-30
笑顔を忘れずに- ペポパン ...自由詩3*11-7-25
あおぞらの崩壊- 風音携帯写真+ ...311-4-30
猪の仔- 朧月自由詩411-3-4

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