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密林
と
書きかけて
窓を開ける
飢えた街路樹だらけの街に居て
ばかげた恋をした
簡単に血を流した
空が青いとは聞いていたが
青がどんなふうかはしらなかった
とにかく名前ばかり産んでいるあの子たちが
赤い一張羅を着てでていくのを見たから
星空、火打ち石、波打ち際もざわついて
やっと世界がはじまるのだ、とうわさした
結局、うまれたのは
....
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる
つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
正直なところ、たしかに生活することは悪くない。湯を沸かし、布を洗い、床を磨き、花を飾る。娘の髪を梳き、夫の靴をそろえ、ときどき、外で花を売ることは。
どうしても今日死ななければいけないのに。とい ....
わたしのキスのするところ
壁のない部屋 ななめのランプ
やぶれて可愛い女のこ
寝息のかげに沈んだ言葉
分別されたメッセンジャー
料金所では小銭が足りず
たりない夢を吐きだす獏
遠くに ....
ゆうやけが 夕暮がせまる 胸に
ひときれ恋がのこっている
生活の匂いが残る玄関にも
落としものみたいにひときれ
かわいた浴室の壁にひときれはりついて
灰皿には もえつきた吸い殻とひときれ ....
鳥は
飛ばなかった
その日
手紙は届けられず
果実は実らない
ペンは握られず
扉は叩かれなかった
あれから
ずい分とながい時間が経ち
しかし
雲は流れず
船は揺られな ....
空が裏返り
わたしたちは輪の中に身をしずめる
心がぜんぶの水を
吸いとってしまって
体は吹き飛んでいった
肥大して
びしょびしょのわたしたちは
輪を抱き
輪に抱かれながら
....
無限上昇のカノンさんのはるなさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
密林
-
はるな
自由詩
4
21-4-12
草原
-
はるな
自由詩
7
20-11-13
川辺
-
はるな
自由詩
17
20-11-6
メモ(正直なところ)
-
はるな
散文(批評 ...
14
20-9-21
わたしのキスのするところ(あいたち2)
-
はるな
自由詩
2
17-10-8
きれ_ぎれ
-
はるな
自由詩
2
17-9-28
鳥
-
はるな
自由詩
7
12-6-15
裏返り
-
はるな
自由詩
6
12-5-26
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