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線路の脇の赤茶けた砕石の荒野
そこに芽吹いてしまったジシバリ
細長い茎のてっぺんに
ちいさいタンポポに似た花を掲げ
電車が来れば車輛の下に潜り込むほどレールに近いのに
倒れずに
ふらふ ....
くしゃみが出そうなほど明るい日差し
塀を飛び降り路駐の車の腹の下にでも
潜り込みたくなるような午後
どの家の狭い庭にも
クロッカスがガンガン咲いて
クリスマスローズの蕾が気取ってほころ ....
満ちていた
哀しみ あるいは痛みのように
煌めいて
昨日を潤し明日を照らす
零れ 滴り 流れ落ち
さらに溢れ
駆り立てる
とどめる術もない力で
押し寄せる波
こみ上げる欲望 ....
黒い夜の画布を背に
彫刻刀で刻まれた白骨のように
浮かび上がる鋭い流氷の切っ先が
すばやく流れる雲の切れ間に
瞬時に現れた細い三日月を
祈りのように照らし出し
私が確かに聞いたのは
....
母さんがせっかく作ったんだ食べて行け
父のひとことに逆らえず
しぶしぶ食卓についた君は
スープを一口
口に入れると
涙をこぼし
絞り出すような声で
ごめんなさい
と言った
....
早く夏が終わんないかなって
思っていたのに
終わってしまうと
なんだかさみしくて
早く秋が来ないかなって
待っていたのに
秋は
なんだかよそよそしくて
友達だったはずなのに
....
無限上昇のカノンさんのLucyさんおすすめリスト
(6)
タイトル
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日付
いつからそこにいたのだろう
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Lucy
自由詩
10*
20-10-15
すすけたヨモギ猫のうたう
-
Lucy
自由詩
10*
18-4-18
海が涸れる
-
Lucy
自由詩
14*
17-10-27
冬のオホーツク凍えながらたった一度でいい最後に私は意識の勝つ ...
-
Lucy
自由詩
13*
17-10-17
ミネストローネの秋
-
Lucy
自由詩
17*
17-10-13
待ち遠しいのに振り返ってばかりいる
-
Lucy
自由詩
14*
17-9-25
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