真昼の空、俄に暗くなり
青い青い地球 巨大に浮かんでいる

凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている

存在していることのただ異様

青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる



 ....
水を吸って
重たくなった

スポンジのような

どんよりと
ひろがる雲


北国の
曇り空は侘しい

落ちてくる
雪は
雲の涙の粒のよう


となりで読書しているきみ ....
漂い
彷徨い
移ろう
ヒトの想い

切り裂かれ
引き裂かれ
付けられた傷の痛みは
容易には癒えない

明日の方角がわからない

ヒトが通るべきは
人の道

なのに
ケモ ....
むきだしの弱さに泣いた
むきだしの傷に泣いた
むきだしの醜さに泣いた
むきだしの罪に泣いた
むきだしの悪に泣いた
むきだしの狂気に泣いた
そうしてできた君の海でいっそ溺れてしまおうか
三 ....
{引用=けれども
私には私がいません
不透明な秋のなかで
落とし物のように透過されたから

風は銀河を
みだりにはせず
根の調べに
いそいそと弾むばかりで

川魚のことや
難読地 ....
かなしいから
  やさしくしかなれない

かなしいから
 おこることしかできない

かなしいから
 ふてくされる

かなしいから
 いじわるになる

かなしいから
 もってい ....
一つの岩の裂け目から
ふた筋の源流が
滲み出すように
詩と生活とが
互いにあらそうことなく
ゆるやかな
斜面を
下っていけたなら

むねにわく
幾たりかのものは
雲のみとし
う ....
未だに不老と不死の薬は開発されていない

絶対的な幸福を欲しがってはいけない

生命は
死の尊厳が優先されている

自由と平和を愛していても
いつなんどき
平凡な日常が壊され押し潰さ ....
わたしはバター
熱いあなたの舌に
乗せられ転がり踊り
少しずつ少しずつ
溶かされトロリ
液状になるの

そしたら

一人悪夢に苦悩する
愛しいあなたも
いつのまにか
蕩け溶け恍 ....
街道をぶらぶら歩き進み歩道沿い
赤い赤い花の群れに
黒い革靴一つ、落ちている
右片方だけ 色褪せ 皺の寄り
黒い革靴、落ちている

存在の大海原に
今日も冷雨は降り注ぎ

個体化され ....
理とは何ぞや
ことわりとは何ぞや
運命とは何ぞや
業とは何ぞや

生きていくための
最高の法を求めて

私は行く
哀しみに負けない自分で
私は行く
独りになろうとも
運命を叩き ....
心のさまが
容姿である惑星
風のいろが
機敏に変わる大陸
ここは
にほん国のドノアタリデスカ
制約の屠殺場に
朝やけ

神経を千代紙に包んで
ギアをRに入れる
みえない雨
瀟瀟 ....
割れ目が口を開く
唸りを上げて滴り
蕩けるキャンディー
眉間に皺寄せ叫び悶え
微細な重層亀裂ノイズ
脳髄に充満し滑走し始める
破滅に向かう忘却のグルーヴ 
発情し爆発する幻想のケダモノ
 ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物か ....
季節があわただしくすぎてゆく
いま、どこにいるのだろう
さっぱり わからない

わからないから歩いている
ながいあいだ歩いてきたような気もするし
ついいましがた歩きはじめたような気もする
 ....
かくこと
かかないことの傷口として

飛躍し過ぎの言葉
人工衛星
時々
ジャングルジムへ墜落

おんがく
巻貝
自己愛の十六分音符

意味は無意味
咽びのタイミングで
スリ ....
いずれ遠くなっていくこの一日に
ちょこんと座り瞑目する君は
未だ見ぬ異郷の光景が
大地をカッと割り姿現わすのを
静かに一途に待っている

)風の匂い 大気の感触
)あゝ既に遠い一日よ
 ....
手紙が晴れない

雨もふらない

雲ばかりながれて

地球に暮らす

花は育ててみたい

うす紅色の小さな花

だれかと一緒でも

出掛けても

どっちともなく青と海
 ....
夜の入口にて
誰かと誰かが話している 

太陽が無限に没した後
地球という宝石箱はぶちまけられ

夜の入口にて
誰かと誰かが話している

蠢く闇に包まれて
密やかに、密やかに

 ....
触れるものと
触れられないもの

この世界には二つある
この世界には二つしかなかった

真実の
私の気持ちは
私にしか解らない

本当の
君の気持ちは
君にしか
解らない
 ....
 
  {引用=みずうみに
釣り糸をたらすと
うつくしい皺が外縁へむかい
逡巡をひろげていく

魚のいない惑星では
玻璃でできた液体はとてもあおい

水べの図書館の閉架には
魚偏で ....
日々色付く里

地の守り神である
オオイチョウの頭が染まる

昨日はおとといよりも
今日は昨日よりも
確実に変化してきている葉の色

樹の寿命は長い
何世代もの人間をみおろし
年 ....
喪失は流れ消え
乾き切った胸底に
氷食地形の
研磨された岩石の如く
哀しみの蒼い窪みだけ
鋭く冷たく穿たれる

(愛は
私の中にある
思いを伝達しようとする
すべての努力を
根こ ....
青空、ぽかんと広がっている

陽光は燦々と降り注ぎ

私は床に伏せっている

送電線が微かに揺れ

白雲一つ流れて行く

時は刻々と過ぎていき

青空、ぽかんと広がっている
 ....
そうなのかも知れない
そうじゃないのかも知れない
私にとっては
どうでもいい
評価するのはあなただから
ただ私は
無限の宇宙を呼吸するだけだから
「魂のありか」

いろいろやってみたり
よんでみたり

けど
けっきょく
電気をけして
よこになり
暗闇みつめてしか
でてこない

なんにもしたくない
からの湧出か

も ....
この地球もろとも
人間も人間以外も滅びてしまえ
なんてさ
願ったりしたのは
絶望に打ちひしがれたからさ

欲しいものは何も手に入らなくて
いらないものばかり投げつけられてさ
受け止めき ....
寒いから
嫌だといったのに

晴れた日は
まぶしくて

きれいには
見えないよ

という
きみの一言で

傘をさしての
もみじ狩り


秋雨の
生地に織りこまれた
 ....
生が喉までせり上がって
うるさくなって
苦味とアルコールが手を繋いで踊って馬鹿騒ぎ
ああ
そういうものであれたらなあ
この胃の腑が馬鹿の遣り方を知っていて
薬をアルコールで飲むようなこと
 ....
メロディーが流れ
幕が上がるステージに
黒いコスチュームで立つ
私はマジシャン
ウォンドを振って
メランコリーなあなたに
扉を開け
微風を通して
銀のゾンビボールが
ファンティンシル ....
無限上昇のカノンさんのおすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
在ること- ひだかた ...自由詩620-11-5
天使たちの羽化- st自由詩520-11-5
空飛ぶ円盤が現れて- こたきひ ...自由詩420-11-5
南無阿弥陀仏- おろはげ ...自由詩2*20-11-4
愁思と不在- 道草次郎自由詩9*20-11-3
かなしいんだ- うめバア自由詩620-11-3
水のような願い- 道草次郎自由詩2*20-11-3
未だに- こたきひ ...自由詩420-11-3
優しい女- ひだかた ...自由詩420-11-2
黒い革靴- ひだかた ...自由詩520-11-2
- 渡辺亘自由詩320-11-2
さよなら地球- 道草次郎自由詩2*20-11-2
毒薬- ひだかた ...自由詩420-11-1
どよめき- ひだかた ...自由詩920-10-31
記憶- 草野大悟 ...自由詩820-10-31
燐の火- 道草次郎自由詩4*20-10-31
異郷- ひだかた ...自由詩420-10-30
秋の風景画- 道草次郎自由詩2*20-10-29
夜の入口にて- ひだかた ...自由詩620-10-28
人間嫌い- こたきひ ...自由詩220-10-28
幻想と歴史- 道草次郎自由詩13*20-10-27
オオイチョウの樹- 道草次郎自由詩6*20-10-27
燃やす(改訂)- ひだかた ...自由詩620-10-26
鬱と青- ひだかた ...自由詩520-10-26
断片- 渡辺亘自由詩220-10-26
三者三様- 道草次郎自由詩2*20-10-26
欲しいものを欲しいだけ- こたきひ ...自由詩420-10-26
秋みぞれ- st自由詩520-10-26
火星の動脈- 鳴神夭花自由詩520-10-25
ウォンドを振って- もちはる自由詩3*20-10-25

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