終わりの果てだと 葉っぱのふち
緑の雲を浮かべた陽気
体を掠めて靴の先で紐をとく

小さな精密が一生懸命
育てた木は また残る

根元に散らばる慈しみと親愛が
腐りはて かさかさに乾い ....
親子で罵りあいの口げんかした後は脳みそがカラのまま膨張したみたいで
このまま大見得を切って飛び出してやりたいと思うのだけれど
空を見上げれば虚しくて
大地はちっともわたしの味方をしては ....
夜の地球には宇宙からだと

約20くらいの大きな光が見えるのだそうだ

そのなかでいちばん大きな光は

ニューヨークでも上海でもパリでもなくて

東京なのだと

ぼくはそのことがと ....
地球にない道を僕はオルゴールとともに歩いている
そんなことを想い描いていると、うしろの誰かが遠い神秘な世界を指差しながら僕の小さな肩をポンとひとつたたいた。
「おまえの遊び相手は田んぼの蛙に ....
ドモ、ロボトデス
ヒト、スキ
モノ、スキ
コトバ、スキ

キセツ、ハ、メグッテ、ハナヤグ、コロニ
トリヤ、ムシラモ、カナデル、コロニ
プレリドッグノ、デアタ、コロニー
・・・ボク、コユ ....
「じれったい!」と叫んでいた男の背中にすがりつこうとして
彼が必要としてたのは私じゃないことに気付く

う〜ん、淋しいかも

開けてはいけない扉を自らの意思で開けてしまったのだし
それが愛 ....
一日に一度は玄関を開けているだろう
仕事に向かうためだが
僕は薄汚れた透明な抜け殻を羽おり
「僕」の言葉を放り投げる

外に出れば
そこは樹木の生い茂る密林だ
昨日通ったはずの道は
 ....
直線的な飲み方をしたら
その酒は喉を焼いた
甘美な味わいの後の
ヒリヒリした後悔は
終電後の情事

一杯飲めば十分で
それ以上求める気はない
倦んだのでは無く
違う刺激に酔っている
 ....
酔いすぎたあとの朝の目覚めは
透明な悲しさ
霧の湖の水面に
さざなみがたち
底がゆれる
どこまでも沈めるようでいて
波間にただようしかない

ぼくの影はぼくの形から
女の長い髪が広が ....
{引用=

変わらずにやってくる
やわらかな朝に手をふれるのが嫌になった
億千の人の一人でいたかったのに、自分に
うそをつくのに疲れた


少女の箱はもうなにもなくなって
そこから  ....
(ここもむかしはみんな桑畑じゃった‥)
年老いた父や母を車に乗せて走っていると必ずそう切り出したのが、今では自分のことのように懐かしい 。

刈り取られた田んぼ/稲架、萎れた葱/大根の葉、 ....
イガタアヤコとランチに出掛けた
会うのはメールでセックスしていらいだった
ファミレスにはいった

となりのテーブルに四人の女とこどもが一人いた
アヤコもシンゴもおなじことを考えていた

 ....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
久しぶりのドライブ

秋空の青梅街道一直線
スピードは
制限速度 プラス10キロ

濃紺の軽キャブの
エアコンはいつもオフ
夏も冬も

半分開けた窓から
秋風が頬をなでる

 ....
 死んだら二十八グラム体重が少なくなるって
 それがひとのタマシイの重さらしいよ
 と、どこから聞いてきたのか
 娘が言う

 父はおもう
 タマシイに重さがあるなら
 物質 ....
蚊が喜んで
私の上腕の血を飲んでいる
尿酸値も高く
触れたくないが血糖値も高いかも知れぬ
健康な血ではなく
ちょっとヤバイ
その蚊を見ていると
ふと思い出してしまうんだ
君の事を。
 ....
火は明示する

ひとは木を育て
木はひとを育て

風はひとを舞上げる

ひとは土のために生き

水は
はじめから水に流れた

ただ自然になりたいと

あのひとは ....
たびたびおとずれる
手をのばさずにはいられない衝動と
どこかで燃えつきるはずの悠久の紳士が
消えずに残るわたしの瞼をゆきすぎていく
それはまるで
ひびきを吸いとる
木綿をまとった異国の旅人 ....
このあふれる
愛しさを配りたい

3人の子を産み
必死で守り育てた

その愛しさで

君に
あなたに

さみしさを知っている
みんなに



不思議と
あたしのまわり ....
栗をむきました
それだけで
私の友達のもみじの木が
さらさらと笑いました
私は今、手に抱えきれない程の
難題を抱えているというのに
栗をむくのに必死だったのです


ねえ、君と私
 ....
沼の中へとダイブしたい

白いワンピースが泥色に変わる瞬間を
この目にしっかりと焼きつけて

刻みこむんだ

服に肌に心に
生きてゆく為に必要な汚れを



泥んこになった ....
                       101028



写生する煙の
変わりようのない醜態から
デッサンする余裕のない状況を
忌避しながら
ガタガタと埃を巻き上げて
凸凹道 ....
黒猫は廊下に佇んで、
じっとこちらを観ている。

部屋の中にいても落ち着かない
餌をくれてもあまり食べない

探し回る 探し回る
自分の目が開く前から
抱いてくれた母親を

不 ....
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
高速道路からの風景には慈しみをおぼえる

あらゆる労苦や不便をとり除いてやりたくなる

仲良くなりたかった

なにか役に立ちたかった

日本ではよくそういう気持ちになった


この国は広い

生活圏に ....
あんたぁ ちょっとぉ みかけに よらない 日本一のくるくるぱぁー

ってなぁ

あほぉいうたひとがあほぉなんですぅ、あほぉ
急に寒くなったから
カロオチノイドはさらに加速する
銀河鉄道に乗って
木枯らしを追いかけて
ここまでおいでよ
 マヨルカ島にふきよせる地中海の青い風をすくいとる
 ピアニストの手のひらは白い
 葉叢を束ねる小鳥のさえずりに頬ずりをして
 月光にきらめく細い爪をみつめていた

 風の家にあ ....
テンションが上がってくると
ヂっとしていられなくなって
後先見ずに飛び出してしまう
僕のやんちゃな意識は

行き当たりばったりに
モノやヒトにぶつかって
喜怒哀楽を撒き散らしながら
僕の内側を言葉 ....
せつなくて

やらしい気持ちにならなければ



遠いこころはつかまえにゆけない


もうなにに触っても

なにを見つめていても



アイツいがいで勃つことはない
 ....
豊島ケイトウさんのおすすめリスト(541)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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_道‥(端)- アラガイ ...自由詩6*10-11-2
ロボト- 乾 加津 ...自由詩5*10-11-2
ケーハクなひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*10-11-1
玄関- 乱太郎自由詩11*10-11-1
Kiss_OF_Fire- ……とあ ...自由詩9*10-11-1
霧の顔- 殿岡秀秋自由詩510-11-1
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音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩110-11-1
創書日和【揺】樹の記憶- 大村 浩 ...自由詩14*10-10-31
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__悟- アラガイ ...自由詩2*10-10-30
まどろみ- 乾 加津 ...自由詩7*10-10-30
愛しさを配りたい- 森の猫自由詩3*10-10-30
栗をむきました- ナカツカ ...自由詩11*10-10-29
“凛”- 三奈自由詩810-10-29
写生- あおば自由詩7*10-10-28
入院- ……とあ ...自由詩11*10-10-28
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Gの歌- 吉岡ペペ ...自由詩210-10-26

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