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わたしを見ている
あなたのネクタイが
少しだけ曲がっているのが
気になって仕方がないけれど
愛しさが憎しみに変わる瞬間を
型に流し込んで作った
わたしの細すぎる指先は
ディスプレ ....
もっと触りたい
ふわふわの領域を
もっと抱きしめたい
ふわふわの範疇を
手のひらから沁み込んだ
もふもふは一気に
視床下部まで駆け上ると
セロトニンの波に乗って
第3肋骨の裏側に潜んだ
「不」のつ ....
充血するほど
見つめあっても
見えないものはある
どんなに長い
聞耳を立てても
聞こえないものはある
見えているのは
草原の遥か彼方の
とても体裁の良い
互いのまぼろし
....
どこかが漏れているらしい
だらしなく垂れ流しているらしい
絶縁したはずの友人に
性懲りもなくメールしてしまう
甘さが原因なのか
胸の奥が少し揺らいだだけで
塩辛い水を滲ませてし ....
自分が木螺子だと気づいたのは
空の水が全部落ちてきたような
凄まじい雷雨が通り過ぎた後だった
公園のブランコの下の水たまりに
たまたま自分の姿を映した僕は
ほんの少しだけ驚いた
で ....
テンションが上がってくると
ヂっとしていられなくなって
後先見ずに飛び出してしまう
僕のやんちゃな意識は
行き当たりばったりに
モノやヒトにぶつかって
喜怒哀楽を撒き散らしながら
僕の内側を言葉 ....
言葉を
見つけた
探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を
言葉を
見つけた
欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を
そっと
近づいて
陽だまりと一緒 ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ
とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき
眉間に堰き止めて ....
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった
僕は
もう
面白がらなければ
何も面白くないし
欲しがらなければ
何も欲しくない
この世のうわずみは
どれも同じような ....
<スクリュー・ドライバー>
時間のネジを緩めたら
傷ついた過去が星空になる
空間のネジを緩めたら
縺れた風景が花園になる
無色透明のネジ回しで
日常の窓枠を ....
連休の飛石に
ぽつんと取り残された
ニュートラルな朝
激しい雨と雷鳴に
追い立てられるように
夏は逝った
あまりに唐突に
ぽろんと吐き出された
肌寒い空白
断末魔の雨音と
....
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った
ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした
夕焼けが
....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた
罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
夏の朝
水蒸気の味
浜木綿の花が
手を繋いで作った
輪っかから
ヤマトシジミ
ヨロヨロ
飛び立つ
夏の雲
薄荷の匂い
忘れかけていた
青臭い記憶が
鼻先で弾けて
夢遊病者の影
ジワジワ
溶 ....
煩わしさと恋しさの狭間を
書きたかったのに
無骨な指は気がつくと
穢い言葉を叩き出していた
気ままさと淋しさの狭間を
言いたかったのに
愚鈍な唇は気がつくと
哀しい言葉を吐きだしていた
交差点と ....
豊島ケイトウさんのnonyaさんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
マネキン
-
nonya
自由詩
14*
10-11-27
もふもふ
-
nonya
携帯写真+ ...
12*
10-11-24
うさぎ
-
nonya
携帯写真+ ...
13*
10-11-21
漏電
-
nonya
自由詩
6*
10-11-17
木螺子
-
nonya
自由詩
22*
10-11-12
蛍光灯
-
nonya
携帯写真+ ...
9*
10-10-26
そっと
-
nonya
携帯写真+ ...
16*
10-10-24
金木犀
-
nonya
携帯写真+ ...
17*
10-10-11
ぽつり
-
nonya
自由詩
23*
10-10-2
NON`S_BAR_<_1_>
-
nonya
自由詩
9*
10-9-27
夏は逝ってしまった
-
nonya
自由詩
8*
10-9-23
夕陽ビルディング
-
nonya
携帯写真+ ...
12*
10-9-15
僕の自由帳
-
nonya
自由詩
28*
10-8-7
7月17日_土曜日_朝
-
nonya
携帯写真+ ...
8*
10-7-17
尻尾
-
nonya
携帯写真+ ...
16*
10-6-19
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