ああ、あの秋の中にある春の園の公園の中に
俺をそっと一人にしておいてほしい

彼女たちを俺の周りで
永遠に遊ばせておいてほしい

彼女たちを絶対かつ
永遠に大人にしないでほしい

人 ....
君が大好きだった…
アメリカンドック

久しぶりに…
買って食べたよ

一口かじった瞬間
君との時間が…
思い出されて…
涙がポロリ

ソーセージを
衣で包んだ
アメリカンド ....
他の女の子よりも、
三千円高い女を呼んでみた
出勤表から消えていたので、
てっきりキャンセルだと思って、
他の女の子を写真であたっていたら、
ふつうに22時過ぎに行きますということだった ....


抜けるような
青いうしろめたさを



ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって



可憐な
ピンクのあてどなさを



みずみずしい
緑のお節介が抱き ....
いま、立方体の中で手足を折り曲げている
きっちり蓋を閉めて 一分の隙もないように
それでもはみ出しまう「私」が漏れ出て
側面を綴りながら、ゆっくり滴っていく


シジン、と名乗っているうち ....
この地球を彫り上げる彫刻家と
話をする機会があった

「初めまして。僕は日の光のように形を持たないのですが、日の光のように、物の形を影として作り上げます。ですが僕が作り上げるのは影です。影は光を ....
{引用=祝婚歌}
旅は美しい
金のウンコを過ぎた辺りで助走に入り
爆発的加速でトップスピードに乗れば
船尾のエンジン焼けのひどい匂いも後方へ置き去られ
大川の生ぐさも顔打つ風に堤へ跳ね返され ....
ひとりぼっちの女の子
机に前髪が落ちそうだ
あともう少し
針先ほどで届かないあなたの言葉のように
寂しさが髪の先に
しずくをつくっている

秋の薄日が 山の稜線にも
乗り捨てられた車の ....
  あなたを
  埋めてしまわなくては
  なりません、突然の雨に
  暴風に、雷に
  あなたが苛まれないために
  土深く埋めてしまわなくてはなりません
  スコップに土をすくい、 ....
気づいてきたと思うけれど
とても苦しいよね、ほんとうに。
「倫理」と「倫理でない」
「堕落」と「堕落でない」
とか。
今、仮にしていることが「倫理的でない」として
もし ....
夢の中で誰かの手が伸びてきて

グルグルグルグル

ねじまわしの音
目が覚めて
鞄を持ちながら
あっちの会社こっちの会社

くるくるくるくる

回って回ってときたま鞄を叩いてチャ ....
ひらりくるり
かれはおちてきて
ふみつける意志もなく
ふみつける
じゃかり
ひとりで生きているようで
ほんとうはひとりで生きていない
しかしそれは
じぶんの意志とはまったくむかんけいの ....
私は、暴漢の胸に
人一人殺すこと、容易い
恨みを込めに込めて磨いた
白銀の刃を、突き立てている
そして、見計らっていた時の訪れ
肋骨の狭間に、ナイフを埋め始めた
じわり、じわりと

そ ....
君がつくってくれた朝食の 
おかゆを食べ終え 
茶碗の運ばれた、広い食卓に 
何とはなしに手を置けば 

木目に残る余熱は 
一つのぬくもりのように 
指から皮膚へ 
皮膚から体内へ  ....
ちひろ、 居るのかそこに?・・

 ちひろ、 どうなんだ。


 朝は焼けて くねる体が 解きを刻み、生理盛り上げて 意気、整列す。
DNAの光 妨げて挨拶してる 波の炎屑、輪我に 笑視し ....
 室内楽

感銘という
陳腐な言葉で飾り立てられた
フリルとボウのブラウス姿の種馬が行く
題字ばかり大きい
ささやかな詩集を片手に
トム・ジョード役ばりの
理知的気品を醸し出す歩幅を以 ....
古い摩天楼の傾斜した屋根から
飛び降りようとした時
屋根の上に
傷ついて飛べなくなった
白い鳥を見つけた
微風のように柔らかい羽毛が
ところどころ血に染まっている

しだいに弱ってゆく ....
おや
朝の電車に 赤いランドセルふたり
姉妹かな,
ホームに残った母親に 手を振っている

柔らかな両手が動く
声にならない 唇の動きと一緒に
よどんだ空気を切りながら
僕 ....
今夜、どうしても、
佐野元春が見たい、
と引きこもりの友達が言った
何年も歯医者に行けないので、
ぐらぐらになった奥歯をかみしめて

中学生のころは、
ぶきっちょなぼくの代わりに、
 ....
硝子窓の向こう側
暗闇の中で
蜉蝣の透明な翅が
月の雫のように光っている

―― ヤミガコワイ……

呟き声がした
わずかな物音まで
深い闇に吸い込まれていく

一枚の硝子に仕 ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる

洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ....
たった1年で
大人になった猫は

春には泡立つ光の匂いを
丹念に嗅ぎ回りながら
ひとつ歳をとり

夏には風呂場のタイルの上に
長々と寝そべりながら
ひとつ歳をとり

秋にはふ ....
つくづく
惜しい
つくづく

よしずも扇風機もスイカも
歯が立たなかった
暑いがらんどうのような
夏が逝く

つくづく
惜しい
つくづく

不安と疑念と我慢を
素肌に貼 ....
NHK{ルビ何某=なにがし}局 午前8時12分
気象予報士 {ルビ大菅=おおすげ}伝次郎はハ
いや、照っている 照っている
月並みな予報を伝える人柄の
実直な紳士感がまばゆいね
気象予報士  ....
ぽとり



つぶやきをひとつ
落としてきた
苔の生えた出会いのテクニックのように


ぽとり



つぶやきをひとつ
落としてきた
迷子猫のような写真まで貼りつ ....

彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る

白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
 ....
{引用=裸足に合う着衣というのは、実質的に無い。
問題は、裸足が映える脚であるかなのだ。
例えば綿のワンピースなどは、着ている女が16歳のヴァネッサ・
パラディーとその脚ならば、という条件限定が ....
 金之助

小さい時かかったインフルエンザが元で
鼻茸ができた金ちゃんは
いつも 右の鼻腔がピーピーしていた
(インターフェロン3本打っても治らなかったんだぜ?)
(するうち自然治癒で解熱 ....
呪文をとなえるみたいに
あめだまをころがしながら
光の中を進めば進むほど
あんまり寒いので
動物園なんかはすっかり氷付けにされてる
入園できそうもないので
そのまま帰った

幽霊が ....
メチターチェリさんのおすすめリスト(382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
患っている- 一 二自由詩4*11-10-19
アメリカンドック- 清風三日 ...自由詩211-10-18
三千円高い女- はだいろ自由詩711-10-18
陳腐- nonya自由詩24*11-10-17
立方体- 渡 ひろ ...自由詩29+*11-10-17
彫刻家- 葉leaf自由詩4*11-10-17
シオンのあばずれと地獄の犬- salco自由詩9*11-10-15
ひとりぼっちの女の子- オイタル自由詩8*11-10-15
埋める- 草野春心自由詩9*11-10-15
Kへ- A2散文(批評 ...111-10-15
オレンジ色のゼンマイ仕掛け- 乱太郎自由詩16*11-10-13
読むの禁止- ピッピ自由詩611-10-12
鈴の音- 雪路自由詩411-10-12
手のひらの詩_- 服部 剛自由詩811-10-11
ちひローズナイフ、側転兵器主体。- 狩心自由詩4*11-10-11
マンカインド- salco自由詩5*11-10-11
ガーゴイル- 三条麗菜自由詩15*11-10-9
沈黙するお喋り- 御笠川マ ...自由詩911-10-6
佐野元春- はだいろ自由詩511-10-1
【_闇の音_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-9-28
洗濯機_チャンネル_ストロー- Seia自由詩5*11-9-27
ふんわりとした接点- nonya自由詩23*11-9-24
つくつくぼうし- nonya自由詩19*11-9-14
気象予報士_大菅伝次郎- salco自由詩6*11-9-12
ぽとり- nonya自由詩15*11-9-10
彼女らはいずれも澄み切った声をしていた- 吉田ぐん ...自由詩2611-9-10
- nonya自由詩18*11-8-27
フェティッシュ- salco自由詩7*11-8-22
師匠- salco自由詩7*11-8-18
ノット・アズ・センチメンタル・アズ・イット・ユゥズ・トゥービ ...- コーリャ自由詩1011-5-20

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