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注ぐべきグラスに冷水 愛 流出
鉱物へ降りゆく叡智シリコン結晶す
理性の手 物質変容 地の満潮
白塗りの舞踏踏み込む現存在
現前のうねる筋骨でペン走る
キシキシと削ぐ肉体で5・7・5
{引用=角川の「俳句」5月号の金子兜太氏の揮ごう「土」を見て。}
一歩二歩耕す土に歩み寄る
苗木植え土に会話の汗 清く
長靴を履いて水まく耕作地
人界に白蛇の姫の現れて
相模原白蛇の波動いと高き
うつつには白蛇ワープの名残りか
人魚生る水中花揺れしなしなと
卵実の白き透明の胎
昼昏し女体白濁の海中に
回転上昇ラメ散りばめて
大波に巻き込まれるは絶頂の
海 ....
詩は君にやって来るのか調息し
静かに過ぎる絵 色彩活写
陽光にミルクカップが語りつつ
あらゆる会話は朝に静寂
青空に空中神殿描くたび
....
我が君は歩くファンタジィーと呼ばれつつ
零れる瞳に白い雲映る
作りたし幾何のごとく美しい
ファンタジィー学 君とのおしゃべり
人間の縫い ....
撃て 撃て 浄化の雨眠りの中で
暴風雨 窓たたく音が心放つ
しんみりと更けた夜に点る霊
このように天空の街に風吹いて
光満ち風吹く街のラピュタなり
風強き空と一体地の街は
空の街 地の街 境いこの大空
地の街を吹き抜ける風 空の風
地の街 ....
都市昏き蝶の光跡てでふるる
揚羽蝶さみしき都市を輝きて翔ぶ
鱗粉の都市舞おりて照る道路
雪深き 街
吹雪に眠る頃
天狼らの瞳
爛々と輝きだす
雪原を隔て
昏い森の始まるあたり
一人立つ 我に
天狼らその姿 現わし
天狼ら開かれた野生で我が足跡を追え
吹雪 ....