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朝露の滴る草むらに横たわり
私の身体はがらんどうなのに
脈を打っていた
温もりもわからず

コロンカラン コロンカラン

流した涙は
冷たい石のような音を立てて
深い井戸に落ちた
 ....
棚引く雲が
鐘の音とともに
宵闇に溶け
片流れのひさしの影に
桔梗一輪
慕うは天に
焦がれるは月に
裂けた花弁
やがては朽ちて
晒す姿が見窄らしくとも
募る想いは重なりゆく

 ....
パパ1号とメールをします
また会わなきゃ
やだなあ
でも生きるために

全ては向こうからやってくる
悪夢に作り替えるのは私
夢から醒めたアリスは悲しそうな顔をします
でもあたしには優し ....
恨み尽くして血に染まり
幽霊花だ、地獄花だと忌み嫌われて
墓場の隅まで追いやられ
歯噛みしながら散る曼珠沙華

お前憎しと今年も咲いて
わが身は白い彼岸花
恨みはいずこ、血の色いずこ
 ....
ヒトはトリに憧れるが
トリはヒトのことを相手にすることなど断じてないだろう
ヒトは見上げ トリが舞う空に向けて想うのだ 例えば

 A picture ---この言葉を唇に乗せるヒトは、
  ....
たちのぼる炎も踊る こよい
生けるものたちは、みな □
豊饒のよろこびにみちあふれている ※
誰もが 誰であるかを忘れ 
みだれつどい  ●#л★дб
星に興じるすがたは、廉恥をすてる
 ....
I がない一日でした
アイがない一日でした
自分が留守な一日でした
ただ流されていくばかりでした
土左衛門なのでした

いくつもの橋の下をくぐり
今更ながら橋の憂鬱を知り
壊れたが ....
体に毒を持つということは
他のものを寄せ付けない
そういう事になるのだろう

忌み嫌われる形ということは
周りから孤立する
そういう事になるのだろう

墓場に育ち
葉も無く
血を吐 ....
生まれたばかりのきみは
ぽやぽやとした輪郭でふわふわとした軽さで
赤ん坊の手のひらにもおさまるほどの大きさで


あたためられてすくすく育つ
産毛はだんだん寄せ集められて太くなり
気付け ....
{引用=
産院で生まれた赤ん坊の毛はやわらかいです
その傍らでは、生まれない子を待つ若い夫婦がいて
さらに外では破産した親たちが立ちすくんでいます
銀のスプーンをくわえた少女の色褪せたリボンを ....
JR秋葉原駅の構内の一角に
それはあった
構内といっても
線路の外側のはずれの空き地
駅員も踏み込まない
忘れられた場所

三十年前
ボクは上京したての新入社員
飛び込み営業の話をす ....
永遠のひび割れていく音がして
半球は淵から欠けていく

美しいひとに抱きしめられ
全身でぬくもりを感じるまでは
生きていようと心に決めた
あの冬の寒い日
凍結した死の決意は
恋をしたと ....
伝えたくて
伝え切れないもの

捨てたくて
捨て切れないもの

慌てふためいて
掴み損ねたもの

握り締め過ぎて
壊してしまったもの

煩わしいものたちを
もう一度抱き寄 ....
窓の外はもう暗く 
冷たい風が吹き荒れている
シンと静まり返ったこの部屋で 
ベッドに横たわり
ぼんやりと月を眺めていた

君がくれたあの言葉を思い出す

 離れていてもこころはいつも ....
白い顔の女の人が錯乱している

赤い唇で錯乱している

ぼくは可哀相にと思って

少し離れた場所から見ていたんです



目が合ってはいけないから

ぼくはぼくの眼球 ....
記憶に新しいのは 笑って過ごした日々
私はあなたが好きでした
それだけでよかったのです

あなたと私のあいだは
隙間のような からっぽの距離がありました

無防備な あなたの左手を見つめ ....
まほらの幻影を見て
自我を誰かに押し付けて
僕は僕に酔うのです


君が僕を裏切ることも
許容範囲内だったはずなのに
ひとりぼっちになることも
覚悟していたはずなのに


突きつ ....
弄び過ぎたライターの火は
煙草を近づけると消え
明日は
昨日の中に終わっていた

何か伝えなくては と思いながら
言葉が壊れていくのを見つめ
会話はいつも
始める前に途切れていた

 ....
典麗の色香は、純白の
輪舞する翅が揺れている
{ルビ無言=しじま}なひろがる花弁にぽつねん
ショー・ウィンドーの森の囲いにたちんぼが、

哂い声をあげた夢は、
苔むした褥を足にして
胡蝶 ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
夕焼けに染まる溜息と
ただ、虚しく哀しく伸びる影
汗を滲ませて夢を見ていた
狂い出す寸前のような空

踊る姿を霞んだ夢のような光で
届きはしない
だから全ては美しいまま消えていける

 ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
堅実な日々は
けっして実りがあるわけではなく
ひどい仕打ちを受けることもあるでしょう
  ex.
  微塵の雨の覚悟を持たぬ日の
  折り畳み傘も無い晴れの日に
  不意のどしゃぶり
  ....
いちわはうらの杉林の中を通りすぎていき
羊歯の林を光が、
しゃらしゃら とゆれる時

噴水の流れはしゃらきゃら反射しており
公園のブランコにやせた足
とおくをみつめている
常温のワイシャ ....
わたしの好む世界は 
少々浮世を、離れています。 

月の世界に住んでた頃の 
懐かしい夢を今も時折見るのです  
月の地上の遠い夜から 
宇宙にぽつんと浮いている 
青い惑星を眺めては ....
窓を開けると部屋に入り込む夜の冷気
あぁ、もう秋だ
日毎に高まる焦燥と新鮮な倦怠を更新して
静かに沈没していく街の灯

眩しさ。もう生まれることのない昨日の眩しさが生きたのか
透明な漂流物 ....
詰まる所さ
自分が一番可愛くて
優先順位が頂点なのさ
奇麗事を謂う輩
お前も自分が一番可愛いだろ、

そうでなきゃ今すぐに
其処の銃で頭打ち抜けよ
流れる血さえ愛せるって
ほら判るか ....
心待った家路の果てに
ゴールデン・プラムの たわわな枝の
くちびるを這わす 実は あまく 
ちっぽけなあたしを待っていて くれる

鳥たちを 楽しませないために
そう ジャムにしよ ....
哀しみとは何か
淋しさとは何か
問うともない声に

哀しみとは過去
淋しさとは今と
独りごちている

そのような問いと
そのような答えしか
持ち合わせぬ二人は

標を失くし
 ....
 
 
階段を昇降する足音が聞こえる
非常口を開けると足音は止み
階段も非常口もないことに気づいた私は
宇宙空間にただ一人浮かんでいるのだった
かつてそこで生まれて死んだ
惑星の欠片のよ ....
中原 那由多さんの自由詩おすすめリスト(802)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Eve- within自由詩19*09-9-27
立待月- 自由詩209-9-27
ジェニファーアンドロイド- ゆりあ自由詩5+*09-9-27
曼珠沙華- 西天 龍自由詩6*09-9-26
トリに私は憧れる- N.K.自由詩5*09-9-26
「収穫祭の夜」- 月乃助自由詩6*09-9-26
愛がない一日- nonya自由詩14*09-9-25
彼岸花- 奈々自由詩709-9-25
言葉、へ。- あ。自由詩11*09-9-24
白と黒_そのあいだにある色彩- リーフレ ...自由詩209-9-23
言葉のない世界2_(秋葉原にて)- ばんざわ ...自由詩5*09-9-23
涕涙温溶- 木屋 亞 ...自由詩6*09-9-21
もうひとつの理由- nonya自由詩18*09-9-21
夢で逢えたら- AIRINN自由詩309-9-20
白い顔の女- はな自由詩209-9-20
秘め事- 百瀬朝子自由詩9*09-9-19
中毒- ナ ヲ  ...自由詩3*09-9-19
昨日の中に- 西天 龍自由詩7*09-9-19
あさい眠りの/orchid- 月乃助自由詩6*09-9-18
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17
発狂を願って- 智鶴自由詩209-9-17
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16
折り畳み傘もない雨降りに想ふ- 百瀬朝子自由詩4*09-9-15
名無し- こしごえ自由詩2*09-9-15
月の住人_- 服部 剛自由詩109-9-15
街の灯- カナシミ ...自由詩209-9-14
自己愛- AKiHiCo自由詩5*09-9-13
golden_plums/家路- 月乃助自由詩9*09-9-13
月光- テシノ自由詩3*09-9-10
宇宙怪談- 小川 葉自由詩209-9-10

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