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何かを欲しがったり手放したりする
背負える荷物の量は決まっている
用意された荷物は尽きない、神様

子どもだろうが
愚かだろうが
どれだけ打ちのめされようと
僕はまだ明日に夢を見る

 ....
蛇口をひねって
水が流れると思っていた
それはただの思い込みであった
いま、ここでは
ひねった蛇口から愛が溢れる
愛、なんて
眼に見えないと思ってた
見た事もなかったし
なのにどうして ....
夕暮れ、
伸びた影はわたしを捕まえにくる
ああ、なんてだるい

わたしの中にある
空に包まれた大地の上
鎮座する額の汗
伸ばした髪はわたしの意地です
おなかがいたいよ ね ....
初秋の風が吹くころ
フレンチトーストが食べたくなる
あたたかいカフェオレをともにして
愛しい人を想い描きながら

サクッ ふわっ しっとり甘い
フォークを持つ大きな手 あなた
 ....
よく晴れた日曜日の朝
洗い立ての心臓を
物干し竿に干した

切り離された動脈と静脈を
洗濯バサミでとめて

(ぶらぶら)

風に揺れるその動きが鈍い
滴る雫が陽光に照 ....
記憶に新しいのは 笑って過ごした日々
私はあなたが好きでした
それだけでよかったのです

あなたと私のあいだは
隙間のような からっぽの距離がありました

無防備な あなたの左手を見つめ ....
堅実な日々は
けっして実りがあるわけではなく
ひどい仕打ちを受けることもあるでしょう
  ex.
  微塵の雨の覚悟を持たぬ日の
  折り畳み傘も無い晴れの日に
  不意のどしゃぶり
  ....
片隅に置かれた人形は汗をかいている
滴る雫は畳に吸い込まれる
部屋は水槽
水が満ちて、満ちて、満ちて
月影を残して
わたしの体を夜にする

性と性が繋がり生になる
欲望と ....
わたしはちっとも朽ちない
咲いているあの赤い花のように
なぜわたしはいつまでたっても
朽ちていかないのだろう

食パンに生えたカビをまとっても
古くなるだけ
わたしは朽ちない ....
中原 那由多さんの百瀬朝子さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢見る僕は観念する- 百瀬朝子自由詩1*09-12-7
蛇口- 百瀬朝子自由詩3*09-11-9
混沌- 百瀬朝子自由詩4*09-10-28
フレンチトースト- 百瀬朝子自由詩6*09-10-2
洗濯- 百瀬朝子自由詩7*09-9-29
秘め事- 百瀬朝子自由詩9*09-9-19
折り畳み傘もない雨降りに想ふ- 百瀬朝子自由詩4*09-9-15
わたしの体_-Night_or_Noon-- 百瀬朝子自由詩9*09-8-13
不朽の私- 百瀬朝子自由詩9*09-6-16

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