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水晶の心臓をもつあのこの
心音は途切れずに
星雲で脈打っている。まなざしは
林の陰のように微笑んだまま
朝食をいただいている
鉄塔の影はのび
山際の空が紫にいろづく
せせらぎを
さかの ....
虫の音を
聴く
深い夜へ
星が瞬いているのも知らず
あのひとは
ねむっているのか
荒野が明けることは なく
しわぶく空よ ここに直れ。

わたしは 暗闇に透ける
深淵のねむる火
 ....
あるいていると
ふいに、なくしものがあるような気がして
ポケットに手をつっこみ
もぞもぞとやる。ほそいろじの電灯のもと
真夜中が
ひょっ、と背すじをなぜる
気配に目をみひらく

(ふり ....
その時、電波時計は、冷えた
脳髄の裡に在るとらえられな
い静かな膨張を指していた。

十六時の零七分

特に意味は無いその時でさえ、私は
、空を見つめ映った、やりきれない
微笑を浮かべ ....
苔むした
石段をのぼっていく
息遣いを見守る
樹陰を、切るのは
ひからびた花を背負うおもい出した耳

頭髪も
白く(みずからの足音を聞きながら、
 零れる光の中を冷えていく舌が
しず ....
夜の影響を
真昼に有り難う。
あなたは何を見ているのだろう
照らされた、いま
年月の
背景によこたわる

あちらでは、視野に広がる草原
こちらでは、ととんぼの葉も風にゆれている
ゆら ....
いちわはうらの杉林の中を通りすぎていき
羊歯の林を光が、
しゃらしゃら とゆれる時

噴水の流れはしゃらきゃら反射しており
公園のブランコにやせた足
とおくをみつめている
常温のワイシャ ....
中原 那由多さんのこしごえさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一瞬の影- こしごえ自由詩5*10-9-1
日没- こしごえ自由詩2*10-4-15
散歩- こしごえ自由詩4*10-3-1
一期一会- こしごえ自由詩2*09-11-1
昇華- こしごえ自由詩3*09-10-15
いかずち- こしごえ自由詩2*09-10-1
名無し- こしごえ自由詩2*09-9-15

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