遠くながい光よりも 
 今、あなたの目の前にある
 一秒の光を
 直視しなければ
 あなたの壁は壊れない
 あなたが逃げれば逃げるほど
 壁の数は増えていく
 わかってはいる、とあなた ....
どうだ

この幹は

凍裂と虫喰いだらけではないか

ひわひわと痩せて

在っても無くってもいいような

木ではないか

梢の先が仄かに萌えて

てんでばらばらに明日を指し ....
緑あふれた
かの沼地には
蓮の花が咲き誇り
緑あふれた
かの沼地には
ホテイアオイの紫色の花々が
咲き誇りすぎ
黄金色の魚体が
ぐらり揺らげば
緑あふれる隙間で
透き通っていたはず ....
にゃ〜ごカーゴは宅急便
しかも宙間航路です
社長の名前はキャプテン・グラッセ
栗色に光る毛の猫です

おわぁあわぁと折々に歌う
彼らもまさに詩を駆る種族
地球生まれで猫族だけは
なぜか ....
 遠くにもえる空
 なにかがやってくる 予感
 甘いカフェオレで眠らせたこころに
 透明な釘が刺さる
 走る列車の軋みに
 見送られていく時間
 夕暮れの空はどこまでも美しく
 わたしを ....
少しづつとはいえ、大人になっていく僕は
少しづつ、ではなくキミをとても意識するようになる。

大人になった大人は
甘酸っぱい憂鬱だ、と懐かしむ感覚を、
子どもから大人に向かう僕は
苦味のき ....
僕はまた知らない土地で年を明かす
レジで礼を言ってくれるおばさんの言葉も
僕の中に置いてけぼりを積もらせる

僕の知らない言葉で,君が友人と話す
また少し置いてけぼりなのを感じながら
僕は ....
悪魔の魔法の解き方



あの人に掛けられた
悪魔の魔法
身体の中心にある
魂が宿る場所を
丸くくりぬかれた
わたしはなにも出来ず
ただ自然にその穴がふさがるのを待っていた
一年 ....
人類史上最高に幸せな安い女



寂しい夜も
窓を開ければ
同じ月が見える
あなたの瞳に映る


同じ空の下で
同じ空気をすって
同じ時間に
同じ月を眺める

月が手の ....
植物学者の妻ですから
チョコレートも手作りします

植物園のカカオの幹生果を
丁寧に収穫しました

甘味は水あめ
穀物の甘み
甘味はメイプルシロップ
木の甘み

甘味はハチミツ
 ....
会社を解雇された父親は
鹿煎餅しか食べなくなって
どんどんやせ細ってしまい
やがて単身勇躍奈良県に飛び
鹿として第二の人生を歩み出したが
本物の鹿にひどく苛められたようで
泣きながら往来に ....
みんなみんな
消えなければいいのに

どっかのウザイ政治家も
金の事ばかり考えてる詐欺師も
善悪も分からない犯罪者も 
みんなみんな
消えなければいいのに

空気を悪くする車も
資 ....
10歳も年下の詩人の言葉。

訳知り顔で愛をかたり
人の眼を凝視する。

僕は見透かされている。
ただただ
負けまいという10年のキャリアという薄っぺらな矜持を持って
対峙する。

 ....
乾湖の鳥
羽ばたかないで

コリオリの魚
身震いしないで

スノウフレークス鈴らん水仙
星くずの瞳こいぬのふぐり

エアリードのフェアリィ
笛を置いて

ハクモクレンに宿るモク ....
川で
二艘の小船が出会った
船頭は一人ずつだ
だが一艘は自転車を積んでいるのだ
川は驚きに流れを停めてしまう
よく見れば自転車はさかさまになっているのだ
川は植物のふりをする
船頭たちは ....
斜めに西陽の差す南向きの玄関から
黒光りする板の間を
やわらかく抜けていくと
暗い茶の間で
老人が折り重なって
お茶をすすっている
欠けた茶碗が
指先でかさこそと音を立てる
奥の部屋で ....
泡立つ日々が流れ込んだマンホールの軋みが
白い歯に残ったメンソールの味までその振動を伝える
語りたい人が誰なのか
語りたい事がなんだったのか忘れてしまう頃に
マンホールへ流れ込む泡立つ日々は海 ....
めをさますよ

ぼくたちの ひめが

さぁ すべてのものに いろをそえて

ひめの めざめを しゅくふくしよう

なかないで うつくしいひと

もう こわいものは さったから

 ....
滝しぐれ 静かに煙る 紅葉かな
紅葉着て 冬の支度を 始めけり
紅葉着て 大地も冬の 支度です
寒さ浴び 紅葉になりし 緑葉よ
ハラハラと 樹木の涙 もみじ葉よ
カラフルに 大地彩る  も ....
キーを回すと漫画となって動き出す

空間なんか細切れだ
進む先には短針の裏側が落ちている

そのスピードで世界を巻き込み
流れる枯れ草の天井を掴み取れ

右足で踏み込め
県道を離陸す ....
切れた先は途絶えていて
ぷつりとまるで動かない
これが亡骸か鉄屑か
意識と自覚の反対に

涙はまるで私ではない
勝手に心がやっている
深いところが閉じて
浅いところが騒いで

不似 ....
群盗の攫った8つのピースのうち いま閉じられた婦人の眼にいちばんやさしい 潔癖な節々にも満ちあふれ花萌えさかる庭 黒猫の伸びやかな足つき 時間の優雅であり ためらわぬ筆致の熱情ほとばしる 像 ただ美し ....  
素数って
なんだろう

素麺みたいなものだろうか

こどもの頃
母は休日になると
素麺をつくってくれた

ぼくは
いつもわりきれない気持ちで
それを食べていた

世の中 ....
唐突に愛してる?とか聞いてくるキミ
そういう難しいことはカントに聞け
やぶから棒にあたしと詩とどっちが大事なのなんて聞くキミ
そういうややこやしいことはニーチェに聞け

僕はそういったこ ....
デンバスの丘を駆け上がれ
そこには 真がある

早く早く駆け上がれ
そこには 愛がある

デンバスの丘の真ん中には
底がある
深い深い底がある
そこには 醜がある
悪の掃きだ ....
あす会える

君に伝える

この瞬間

あすえとのびろ

手を振り続け
{引用=だれもしらない
ぼくがいて
だれにもなれない
ぼくがいる

とおくのけしきは
のんびりで
ちかくのけしきは
はやあしだ



ぼくは
なにもかもをすてたって
 ....
{引用=きみは散り散りになって消える
そしてぼくは忘れる
だけど思い出せる


透明になったとき
きみが言ったことばを
ぼくは呪文のように
何度も何度もくりかえしている

 ....
  明日 でかけよう
  あの人の街へ
  もう冬が終わるからでなく
  もう春が来るからでもなく
 心揺さぶるものにしたがい
  わずかな荷物で乗り込もう
  鳥の名前の列車
  舞い ....
水をあげ
花をあげ
鉄砲をあげましたら
喜んで命をくれまして

守りたくなってしまいました

と、古い手帳のすみに書かれてありまして
その言葉は
傷や破れがありまして
もっと破ると ....
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